実需用でも投資用でも不動産は流動性(換金し易さ)がないのには問題がある。
分かりやすい例で言うと、「郊外のバス便物件」。中古として売買しようにも不動産価格が全般に下がってくると、「買いたい」と思う人が極端に減ってしまって、価格を下げても売れないような状況に陥る。
単純に取引が多い駅の方が売りたい時にその当時の適正価格で売却することが可能になる。では、こうした流動性が高い駅なのか判断をするには、物件検索サイトを叩いて見ると分かる。その駅で物件が多くあれば、流動性が高い可能性が高い。マイナーな駅はこうした時には弱い。マイナーな駅というのは、ネームヴァリューがなく、乗降客数も少ない駅が該当する。
首都圏全般を見ていると、山手線の外側の23区内は比較的流動性が高く、その他のエリアでも特にJRが私鉄よりも強い。JRは街の生い立ちが古く、住宅街としての成熟度が高いことが多い。
このようなことを一言でまとめると、「自分の趣味や都合だけでなく、多くの他人が欲しい物件・立地を選ぶ方が売り易い」ということを意味していると思う。
客観的に「多くの人が欲しいか」という転売リスクを検証してからでも購入は遅くないので、チェックをお願いしたい。
[第206号]流動性という判断軸(7/6)
2009年07月06日