インフレターゲット2%が現実のものになると、不動産価格と住宅ローン金利は上がる確率が高い。
そうなると、格差の源泉は資産の有無になる。
4000万円の資産インフレ2%と取引価格の通常の減価が毎年2%なら、相殺されて値が落ちないことになる。
資産を持てる者は勝手に資産インフレが起こり、持たざる者にはその恩恵はやって来ない。
つまり、資産は持っている方が得になる。
次に、ローン金利も上がる可能性が高い。
変動金利で借りている人は上昇リスクに備える必要がある。
金利1%の差は総返済額を18%も変えてしまう。
消費税などの税制の問題は分かりやすいが、本来は金利にもっと敏感になるべきだ。
私が薦めているのは、一定期間住み替えないなら、期間固定にすることだ。
10年住み続けるなら、変動と長期固定の中間程度の金利になる。
金利が安いのも今のうちと考えると、低金利での資産保有を前向きになっておいた方がいい。
[第376号]「アベノミクスへの備え方」
2013年01月21日