風向きは変わり、買い手市場が売り手市場になった。
売り手市場では、販売サイドは顧客を選び始める。
売り主にとって「いいお客」は自社会員である。
定価販売の新築市場では、価格を原則変えられないので、
期分けの中で会員に優先的に「いい住戸」をあてがう。
「いい住戸」は価格も割安で、人気の間取りや向きが多い。
実際には、予告広告段階から要望書を取り、販売住戸を特定した後、
一般公開する期間を短くして、会員に優先的に買ってもらうようにする。
1期で「いい住戸」がすべて売れてしまう場合もある。
2期の販売住戸は、1期と比較できないから、割高で条件が悪くても気づきようがない。
期分け販売の情報操作は巧みである。
そんな中、購入予定者はどうするか、というと、まず会員になることだ。
そして、予告広告段階から、早めに販売センターに出向く。
そうしないと、条件のよい住戸にはありつけないと考えた方がいい。
[第393号]「売り手市場では、1期を狙え」
2013年05月21日