分譲価格が上昇したことから、購入層が減少し、売れ行きが全体に鈍化し始めています。
但し、それは全体傾向の話しで、物件毎に見ていくと二極化が進んでいるのが実態です。
つまり、売れている物件と売れていない物件が出てきていて、その平均が悪化しているということです。
そうした物件の見分け方のひとつに、構造・設備などの水準低下が著しい物件があります。相対的に価格が高い現在、コストに見合うパフォーマンスがないと見切られている物件が売れない傾向にあるようです。住宅性能表示の耐震等級2の物件などは安心感があります。
売れ行きのいい物件は、販売センターも盛況ですし、倍率も付きます。そうした物件の方が、資産価値が高いと考えている来場者が多い=「買い安心感のある物件」ということになります。
逆にそうではない物件であっても地縁などで購入したい方もおられるでしょう。もし、購入を急がない場合には、売れ行き状況を見極めながら、売れ残り住戸を値引きしてもらって購入するということも選択肢となりますので、熱くなる心と冷静な判断力でうまく乗り切って下さい。
[第115号]売れ行き鈍化で考えること(4/11)
2007年04月11日