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住まいサーフィン編集部

マンション購入におけるリスクは何?後悔しないためのポイントを解説!

2024年09月04日

更新日最終更新日:

マンションの購入を検討している人の中には、心配なことや不安に思うことがたくさんあるという方もいるでしょう。
人生の中でもかなり大きな買い物になるので、後悔はしたくないですよね。

買ってから後悔しないためにも、あらかじめ「リスク」を知っておくことが大切です。
しかし、マンション購入のリスクとは、具体的には何なのでしょうか。

今回の記事では、マンション購入におけるリスクや、マンションを買ってから後悔しないために、リスクを回避するポイントについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士の資格試験に合格し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

Twitter:@sumai_surfin
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1. マンション購入のリスクとは?

まずは、マンション購入におけるリスクについて見ていきましょう。
投資のためにマンションを購入する方もいますが、今回は自分で住むために購入する場合で考えます。

マンション購入の際は、さまざまなリスクが想定されますが、大きく4つに分けて解説します。

  • ● 金銭面
  • ● 対人関係
  • ● 立地や周辺環境
  • ● 自然災害

金銭面に関するリスク

マンション購入時には、住宅ローンを借り入れるという方がほとんどです。
物件購入検討時には、毎月の住宅ローン返済額に目が行きがちですが、支払うのは住宅ローンだけではありません。

分譲マンションを購入すると、毎月、管理費や修繕積立金も支払わなければなりません。
賃貸とは違い、土地や建物を所有することになるので購入時には不動産取得税、購入後は毎年固定資産税といった税金が課税されることになります。

また、毎月の管理費や修繕積立金は、常に同じ金額を払い続けるというわけではないので注意が必要です。
築年数に伴い、途中で修繕積立金が値上げされる場合や、マンションによっては大規模修繕のために臨時で数十万円を徴収される場合なんかもあるようです。

また、住宅ローンを組んだ際に、固定金利を選択した場合は返済額が一定となりますが、変動金利を選択した場合は金利によって返済額が変わることがあります。
多くの金融機関の変動金利には5年ルールや125%ルールが適用されますが、毎月返済できるギリギリの金額を借り入れていた人は、途中で返済できなくなるリスクもあります。

何らかの原因で収入が減り、住宅ローン返済や管理費等の支払いができなくなることも考えられます。

マンション購入を検討されている方の中でも「金銭面のリスクへの不安が大きいので、賃貸の方がメリットを感じる」という方は多いのではないでしょうか。

金銭面だけで考えると「マンション購入はデメリットだらけでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、事前にリスクをしっかりと把握すれば、後悔しないマンション購入につなげることができます。

金銭面のリスクへの対策については、後半(3.マンション購入で後悔しないためのポイント)で詳しく解説します。

対人関係に関するリスク

マンションを購入すると、同じマンションの住民や近隣住民とのトラブルが発生することも考えられます。

マンションで多いトラブルは騒音問題です。マンションは共同住宅なので、特に騒音については、一戸建てよりも注意して生活しないと思わぬトラブルにつながる恐れがあります。逆に、自分の住んでいる上の階や隣人の生活音などが気になって、ストレスになってしまうという場合も考えられます。

また、分譲マンションは管理組合で維持管理していくことになりますが、他の住民と意見が合わないということもあるでしょう。管理組合の役員になると、住民同士のトラブルの仲裁を担当することもあるようです。

賃貸マンションであれば、我慢できなくなるようなトラブルに発展すれば引っ越しをすることも可能です。しかしマンションを購入してしまうと、気軽に引っ越しすることはできません。賃貸と異なり、気軽に引っ越しができなくなるという点は、マンション購入のデメリットかもしれません。

また、住民は自分で選ぶことができないため「運」の要素も強いです。

しかし、中古マンションに関しては、売主や管理会社、マンションの住民などに話を聞くなどして状況を確認できるというメリットもあります。
どのような世帯が多いのか、住民の雰囲気など聞いてみると、対人関係に関するトラブルのリスクが避けられるかもしれません。

立地や周辺環境に関するリスク

マンションに入居してから、立地や周辺環境の問題に気付くという場合もあります。
例えば、思ったよりも駅が遠かった、周辺道路の交通量が多くて窓を開けられないなどの問題が考えられます。

これらのリスクは、購入前の情報収集によって避けることができます。
例えば、時間帯を変えて何回かマンションを訪問して周辺環境の確認をする、幼稚園・小学校など将来子どもが通う場所についての立地や周辺環境の確認をするなど、購入してから後悔しないために情報収集の手間を惜しまないことが大切です。

具体的に、どのような情報収集をすれば良いのか分からないという方もいるでしょう。
そんなときは、後ほどご紹介する失敗体験談(2.購入者の失敗体験談に学ぶ)を読むことをおすすめします!

マンション購入者の失敗体験を知ることで、これからマンションを購入する際に自分たちが気を付けるべきことや事前に調べた方が良いことが分かるようになります。

自然災害に関するリスク

マンションの立地によっては水害や雪害、土砂災害などの自然災害のリスクが高い場合があります。

自然災害のリスクは、ハザードマップから確認することが可能です。

マンションの売買契約をする前に、不動産業者から「重要事項説明」があり、その際にハザードマップに関しても説明を受けることになります。
しかし、一般的に、重要事項説明は契約の直前に行うので、購入がほぼ決まっている状態で聞くものになります。
そのため、購入を検討している段階でハザードマップがどうなっているのか、ご自身で調べておくことをおすすめします。

マンションを購入すると、ほとんどの人が火災保険に加入することになります。
火災保険にはオプションをつけることができて、水災や雪災、地震などによる被害も補償対象とすることができます。
マンションの立地やご自身の状況に合った保険に加入すると、いざというときも安心です。

また、日本は地震が多いので、どこに住んでいても地震のリスクは存在します。

特に、築年数の古い中古マンションの購入を検討される方は、耐震基準がどうなっているのか注意が必要です。
現在は、震度6強~7の大規模地震でも倒壊しない「新耐震基準」で建てられていますが、1981年6月以前に建てられたマンションは「旧耐震基準」であり、震度5強程度の中規模地震で倒壊しないことが基準とされていました。

マンションの耐震技術は進化していて、最近は免震構造や制振構造のものもあります。
一般的に上層階ほど地震による揺れは大きくなるので、高層階に住みたいという方は耐震構造に注目するのも良いでしょう。

2. 購入者の失敗体験談に学ぶ

次に、住まいサーフィンで更新中の「実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談」から抜粋して、マンション購入者の失敗体験談をご紹介します。

新築マンション購入者の失敗体験談

間取り選びに失敗

失敗したと思うのは、DINKSということもあり、コンパクトな間取りを選んだことです。
仕事がテレワークとなり、仕事のスペースが必要になってしまいました。
契約時にもう1部屋増やすか悩んでやめたので、あの時広めの部屋を選択をしていれば、という思いがあります。

周辺環境で後悔

静かな住宅地と思っていたのですが、建物が面している道路は思いのほか交通量が多く、夏の窓を開けている時期は、かなり騒音が大きくなります。
また、初めは隣近所の騒音はほとんどなかったのですが、家族構成が変わって足音などがかなり響くようになりました。
許容範囲ではありますが、失敗したなと思いました。

地震で予期せぬ修繕費が発生

共用施設が充実しているだけあって、管理費や修繕費がかさみます。
地震でヒビが入るなど予期せぬ修繕費が重なっており、今後マンションが古くなるにあたって、費用が少しずつ増えていくことが心配です。
また、その頃には住み替えは難しいのではという不安もあります。

中古マンション購入者の失敗体験談

リノベーション済みだったけど、よく見ておけば良かった

リノベーションから1年しかたっていない物件で、内見して即決めしました。
ただ、住んでからよくよく見ると、エアコンから水が垂れるトラブルや、天井のシミ、出窓の不具合など色々問題がありました。
挙句の果てに上階のベランダに穴が空いていて雨水が入り込み、天井が抜けましたが、管理会社の対応も最悪でした。
一見綺麗に見えても、細かい所まで全て確認するべきだったと後悔しています。

エリア選びを失敗

これは引っ越してからでないと気付けないことでしたが、周りが古い家や単身用マンションのため、同じエリアに子供がいる世帯が少ないことがわかりました。
住んでるマンションも中古だったため、子供がいるのは2、3世帯ぐらい。
子供会必須の地域だったので、子供がいない町会は少ない人数で役員やPTAを回していかないといけないので、すごく大変でした。

投資家が多くて、管理組合の計画がなかなか進まない

区分所有者の多くが投資家なので、マンション管理や組合参加の意欲が低く、修繕工事の計画などマンション維持に関する取り組みがなかなか進まない印象を受けています。
オーナー層の違いでこういう影響があることは想定できず、管理状態は資産価値にも影響することなので、少し失敗したなと感じています。


マンション購入者の具体的な体験談を読むことで、自分が購入を検討しているマンションに関するリスクに気付くこともあるでしょう。
また、体験談本編では、「購入のきっかけ・決め手」や「成功ポイント」などもご紹介しています。
これからマンション探しをするという方や、住宅の買い替えを検討中の方にも役立つ情報が満載なので、ぜひご覧ください!

実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談

 

マンションや一戸建ては高い買い物だからこそ後悔したくないと思う方は多いはず。なんとしても失敗は避けたい皆さんに、既に購入を経験した先輩たちの体験談をご紹介します。

3. マンション購入で後悔しないためのポイント

最後に、マンション購入で後悔しないためのポイントをご紹介します。

無理のない返済額にする

住宅ローンを利用してマンションを購入する場合、ある程度、余裕をもって返済ができる額を借りるようにしましょう。
「金銭面に関するリスク」でもご説明したように、管理費や修繕積立金は将来的に増額となる可能性があります。

住宅ローンの返済期間はとても長いです。
国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、分譲戸建住宅取得世帯、分譲集合住宅取得世帯ともに返済期間は「35年以上」が最も多く、それぞれ71.5%、63.1%。平均返済期間は、それぞれ32.7年、29.7年という結果が出ています。

これだけ返済期間が長いと、その間に病気や怪我などで一時的に仕事ができなくなるリスクもあるかもしれません。また、住宅以外での予期せぬ出費が発生することもあるでしょう。

いざというときのために、住宅ローン返済中でも、しっかりと貯蓄できるのが望ましいです。

お子さんがいる家庭では、教育費も必要になります。
受験や入学などの関係でまとまったお金が必要な年もあるので、ご家庭に合わせたマネープランをしっかりと立てましょう。
不安なときは、住宅ローンを借り入れる前にFP(ファイナンシャル・プランナー)へ相談することをおすすめします。

マンションの資産価値を意識する

マンションを購入するときにぜひ意識していただきたいのが資産価値です。

資産価値と聞くと、「マンションを売却する際に必要なだけで、長い期間同じマンションに住む予定の人にとっては関係のない話では」と思う方もいるかもしれません。

しかし、資産価値があるマンションというのは万が一の備えにもなり、マンション購入のリスクヘッジになるのです。

記事前半では、さまざまなリスクの例をご紹介しましたが、事前にリスク対策をしていても、収入減により住宅ローンの返済ができなくなるなど、何らかの原因によってマンションから引っ越しせざるを得ない状況になる可能性は誰にでもあります。

しかし、マンションを売却するためには住宅ローンを完済する必要があります。
マンションの売却代金でローン残債を完済できれば良いですが、売却代金が残債を下回ると、不足分は自己資金から出さなければなりません。

資産価値が高いマンションは、物件価格が値下がりしづらいので、このようなリスクを回避しやすいです。
売却して利益が出れば、さらに良い物件に住み替えることもできるかもしれません。

さらに詳しい説明や資産価値の高いマンションの選び方は、下記の記事をご覧ください。

「資産価値」は何故重要なのか?価値の下がりにくいマンション・一戸建ての選び方

2022/11/08

資産価値が将来の安心・万が一の備えに繋がる理由と、資産価値のある家を選ぶ方法を解説します。

4.まとめ

今回の記事では、マンション購入におけるリスクと後悔しないためのポイントについて解説しました。

マンション購入のリスクを防ぐために最も大切なことは、事前の情報収集です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

▼PIVOT 不動産のウソを暴く
動画を見る

▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
動画を見る

▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
動画を見る

このような動画などで情報収集をしつつ、最終的には資産価値の高いマンション購入を行い、リスクヘッジする事が重要ではないかと考えます。

例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「将来値下がりしないか心配。10年後に価格がいくらになるのか簡単に分かったら良いな」
  • ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、将来の資産性が一目で判断できる「沖式マンション10年後予測」を無料公開しています。

「値上がりシミュレーション」機能を使えば、5年後・10年後の将来価格をベストケース・標準ケース・ワーストケースの3つのシナリオで具体的にシミュレーションできます。
物件価格や金利を入力すればその場で自由にシミュレーションできるので、購入するべきか悩んでいる方にぴったりです。
さらに、「含み益シミュレーション」機能では、値上がりしたマンションを売却した場合に、実際に得られる利益を試算した結果を確認できます。

また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

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