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マイホームを買うなら、一戸建てが欲しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスが流行し生活様式が変化した結果、より広い家を求め、郊外の一軒家を選択する人も現れています。
本記事では、一戸建ての購入を検討している方向けに、一戸建てのメリット・デメリット、そして一戸建てに向いている人とはどんな人か?を詳しく解説します。
1.一戸建てのメリット
まず初めに一戸建てならではのメリットをご紹介します。
一戸建てのメリット
- ● 部屋が広い&部屋数が多い
- ● 騒音トラブルが起きにくい
- ● マンションに比べ、価格が安い
- ● 住環境が良い
- ● 管理費や修繕積立金がない
部屋が広い&部屋数が多い
一戸建て住宅の建物面積は100㎡前後が中心です。マンションの場合、ファミリーサイズの3LDKで60㎡台の物件が多いため、比較するとその広さが感じられると思います。
平米数が大きいため、世帯人数が多いご家庭の場合は4LDKの間取りにすることも可能です。
また近頃では、コロナ禍の影響で在宅勤務の方が増え、仕事用の部屋(ワーキングスペース)を設けるケースも増えています。そういったニーズに対応できることも、一戸建ての魅力の一つではないでしょうか?
また、敷地内に駐車場が設置できるため、毎月の駐車場代は不要になります。
なおかつ、機械式駐車場や駐車場置き場が離れた場所にあるマンションと比較すると、出庫が楽で荷物が運びやすいといったメリットもあります。悪天候の日や大きな買い物をした際には、駐車場が近い一戸建ては便利に感じられることもあると思います。
騒音トラブルが起きにくい
一戸建ての場合、隣近所との騒音トラブルに悩まされるリスクが少ない点もメリットです。
マンションのように、上下左右の部屋へ音が響いていないかを気にする必要がありません。
部屋の中でお子さんが走り回ったり飛び跳ねたりしても注意する必要もなく、気楽に過ごせます。
お子さんの泣き声を心配しなくて済むというメリットもあります。
マンションよりも安く購入できる
一戸建てはマンションと比較し安く購入することが可能です。
その理由としては二つあります。
まず一点目は、郊外の住宅街に建てられることが多く、駅近立地に比べ、土地代が安く抑えられる点。
もう一点はプレハブ工法※によるコスト管理が行われている点です。
※プレハブ工法とは、工場で部品を生産し、現地で組み立てを行う建築方法を指します。
実際に一戸建てとマンションの平均価格を比較すると、約2,000万円もの価格差があります。
参考 首都圏の平均価格(2021年度)
- 新築分譲マンション平均価格 6,260万円
- 新築分譲戸建て平均価格 4,331万円
(出典)
不動産経済研究所「全国新築分譲マンション市場動向2021年」
SUUMOニュース「2021年首都圏 新築分譲一戸建て契約者動向調査」
住環境が良い
続いてご紹介するメリットは、住環境の良さです。
先ほども触れた通り、一戸建ては郊外の住宅街に建てられることが多いです。
そのため、都心駅近に建てられることの多いマンションと比較し、住宅街で静かな暮らしを送ることができます。
自然豊かな環境も多くなるため、子供を外でのびのびと遊ばせたいという子育て中のご家庭にはおすすめです。
管理費や修繕積立金の値上げを心配する必要がない
一戸建ての場合、毎月の住宅ローン支払いが発生するのみで、ランニングコストがかかりません。
マンションのように管理費・修繕積立金・駐車場代の住宅所有にかかわる経費は発生しません。
もちろん、一戸建ての場合も修繕維持の費用を積み立てておく必要があります。
しかし、修繕の範囲は自分自身でコントロールすることが可能。修繕積立金の値上げや一時金徴収を心配せずに済みます。
このように多くのメリットがある一戸建てですが、いくつかのデメリットもあります。
続いては、一戸建てのデメリットを知り、その対応策についても見ていきましょう。
2.一戸建てのデメリット
一戸建てのデメリットとして、下記のような点が挙げられます。
一戸建てのデメリット
- ● 建物価値の下落スピードが速い
- ● 売却しにくい
建物価値の下落スピードが速い
一戸建てのデメリットであり最大のリスクが、建物価値が22年でゼロになる点です。
一般的な戸建て住宅で用いられる、木造建築の耐用年数は約22年。
建物そのものはまだまだ快適に住むことができる建物であるにも関わらず、22年が経った後は建物の価値はゼロになり、法律・税制上は土地だけの価値となります。
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建物価値がゼロとなり土地だけの価値になる意味
土地だけの価値とはつまり、築22年が経過した中古戸建てを購入する場合、金融機関は土地代だけしか融資してくれないということです。
新築で購入し、22年住んだ自宅を中古で売りに出した場合、購入希望者に下りるローン融資額は土地代のみ。
その結果として、土地代とほぼ同等の金額、もしくは建物の解体費用まで引かれた金額でしか売却出来なくなってしまう可能性が高いです。
その結果、自宅売却額がローン残債額を下回り、不足分を預貯金等の自己資金から補填し返済するケースも少なくありません。
このように一戸建ては、引っ越しの際に大きく損をしてしまうリスクがあります。
売却しづらい
前述の内容とも関連しますが、「新築物件を好む人が多く、中古物件は売りにくい」傾向があります。
こちらもデメリットとして把握しておきましょう。
まず先ほど申し上げた通り、建物価格の下落スピードが速く、短期で売却する場合には売却価格がローン残債額を下回ってしまう可能性が高いです。
また、不動産は立地が良いほど需要が高いもの。
駅から遠く、不便な立地の一戸建ては需要も低く、購入希望者が集まりにくいです。
そして、注文住宅を買う方は大きく損をしてしまう可能性があることに注意が必要です。
ご自身の要望を多く取り入れた注文住宅の一軒家に憧れる方は多いですが、購入価格はその分割高になります。
しかし、自分にとっての理想の住まいが、他の人にとっても理想の住まいであるとは限りません。
個性が強すぎる注文住宅は避けられる場合もあり、売却時にローン残債額を割ってしまうケースも多いので注意が必要です。
3.デメリットへの対応策
上記二つのデメリットを踏まえて、売却時のリスクを減らす対応策をご紹介します。
一戸建てのデメリット
- ● 15年以上住むつもりで購入する
- ● 注文戸建てよりも分譲戸建て
15年以上住むつもりで購入する
一戸建ては、15年は住み続ける前提で購入しましょう。
その理由は、分譲戸建ての建物価格が1,200万円程度であるためです。
15年住み続ければ建物にかかった費用分の住宅ローンは返し終わっています。
そのため、売却しても残債割れを避けることができ、土地価格分を手元に残すことが可能です。
注文戸建てよりも分譲戸建て
住み替えの可能性がある方は、土地・建物を別々に購入する注文住宅ではなく、土地・建物をセットで販売する分譲戸建て(建売住宅)を選びましょう。
注文戸建てであっても分譲戸建てであっても、建物価値が減少していくペースは変わりません。
そのため、建物にこだわってお金をかけるよりも、月日が経っても価値が変わりにくい立地を優先した方が、売却時の損失を抑えることができます。
その他の「戸建て購入ポイント」については別記事で詳しく解説しております。
いつか持ち家を!とお考えの方はぜひ、こちらも合わせてご確認ください。
4.まとめ
戸建に向いている人
- ● 最低15年は住み続ける予定の方
- ● 小さいお子さんのいらっしゃるファミリー
- ● 在宅勤務が主で毎日出社する必要のない方
ここまで、一戸建てのメリット・デメリットについて解説しました。
部屋の広さや価格の割安感で魅力の多い一戸建てですが、短期売却時のリスクが大きい点に注意が必要です。
したがって、一戸建ては長期で住み続けるつもりのファミリー層にはお勧めできる住まいと言えるでしょう。
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2022/6/30
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