マンションの設備についてまとめてみます。
-
賃貸マンションの設備はマンションの種類によってどのような違いがあるのでしょうか?
-
分譲賃貸マンションと賃貸マンションなどマンションの種類による違いは?
まず、分譲マンションとは「部屋単位で販売するために作られたマンション」、賃貸マンションは「人に貸すために作られたマンション」で、分譲マンションの方が賃貸マンションより設備が豪華な傾向があります。わざわざ分譲マンションを買う人は、住宅にコダワリがあることから設備にお金をかけた物件をつくっているということになります。
そして、分譲賃貸マンションとは「分譲マンションを買った人がそれを賃貸に出したもの」です。家賃はやや高いかもしれませんが、分譲マンションの豪華設備が楽しめるのが特徴です。ただし、投資用1Rマンションなど、「購入者が他人に貸す事を前提に作られた投資用マンション」は、設備は分譲仕様ではないので、「分譲賃貸マンション」と書かれていても設備が充実していることは少ないようです。分譲賃貸マンションと賃貸マンションの設備の差は?
分譲賃貸マンションと賃貸マンションの設備を比較したものが下記グラフです。
*データ提供:住まいサーフィン(23区で募集があった60m2以上のお部屋を集計、調査期間:2015-2016年)
例えば、浴室乾燥機は賃貸マンションでは、45%の部屋が装備しますが、分譲賃貸マンションは60%以上の部屋が装備しています。
その他に違いが目立つ設備は、
・温水洗浄便座
・宅配ボックス
・管理人常駐(コンシェルジュ含む)
・ディスポーザー(生ごみを砕いて流しにそのまま捨てられる設備)
などになります。
いずれもあった方が便利ですが、削られがちな設備です。分譲賃貸マンションでは、ほかにもニッチなニーズを満たす設備が用意されている事があります。
・アイランドキッチン、オーブン、電子コンベック(電子レンジ+ガスオーブンの機能を集約した器具)
・スパ、サウナ、温泉
・楽器演奏ができる防音部屋
などです。また、特筆すべきは、共有設備の豪華さです。
・ラウンジ
バーラウンジ、スカイラウンジ、カフェラウンジ、ゲストラウンジなどがあり、自分のマンションの最上階でお酒やお茶を楽しめます。ほかには、フィットネスジム、プールなどがあり、わざわざジムに行かなくても自分のマンションで運動できます。
また、パーティールーム、ゲストルームなど知人を泊める事のできる共有の部屋が用意されていることもあります。ただし、こうした設備は誰でも使えるとは限らないので確認が必要です。
分譲マンションを購入するには数千万円のお金が必要ですが、分譲賃貸マンションを借りるとこうした設備を利用できるケースがあるので、体験してみたいと思う人は選択肢の一つにすると良さそうです。 -
Author:いちご 先生 (住まいサーフィン編集部員)
-
ファイナンシャル・プランナー1級、宅地建物取引士など