今回は マンションとアパートの違いについて考えてみましょう。
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マンションとアパートの違いを具体的に見ていきます。
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アパートとマンションの違いは?
アパートとマンションの違いは何かということを考えてみたいと思います。まず、法律や規格上の決まりといったものはありません。一般的にはマンションの方がアパートよりお金がかかっている住居、というイメージがあるでしょう。具体的には以下のようなイメージになります。
- マンション
- 比較的構造にお金をかけており、大規模かつ高層な集合住宅
- 構造(SRC造、RC造)
- 規模(30戸以上)
- 建物の高さ(4階以上)
- アパート
- 比較的構造にお金をかけておらず、小規模かつ低層な集合住宅
- 構造(木造、鉄骨造、ALC造、PC造など)
- 規模(30戸未満)
- 建物の高さ(4階未満)
ただ、構造に注目してみると、下記のような疑問がわきます。
「軽量気泡コンクリート造(ALC造)はマンションか、アパートか?」
「プレキャストコンクリート造(PC造)はマンションか、アパートか?」
「鉄骨も軽量鉄骨をアパート、重量鉄骨をマンションとすべきではないか?」
考え始めると線引きはとても難しくなります。
以下は、23区の築20年以内の3万棟の賃貸物件を構造で分類したものです。
*データ提供元:住まいサーフィン(調査期間:2015-2016年)上記のデータから、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)と鉄筋コンクリート(RC造)の建物が突出して多いのがわかります。そのほとんどがマンションと呼ばれる物件です。
つまり、「マンションとは鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)または鉄筋コンクリート(RC造)の建物の事である」ということになりそうです。マンション(Mansion)という言葉の意味は?
ところで、マンションという言葉の意味ですが、英語でMansionは豪邸の意味。つまり必ずしも共同住宅でなくても良いということになります。
・日本語でいうマンションは、英語でApartments(比較的高層の集合住宅)
・日本語でいうアパートは、英語でCondominium(比較的低層の集合住宅)
と翻訳されることが多いのです。
東京建物のアパートメンツシリーズ(http://apartments.jp/)は高級賃貸マンションとして有名ですが、これは、英語の「Apartments」から取っているということになります。ちなみに、日本語でコンドミニアム(Condominium)と言うと、「短~中期間で旅行者が宿泊する施設」の意味で使われる事もあります。 -
Author:いちご 先生 (住まいサーフィン編集部員)
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ファイナンシャル・プランナー1級、宅地建物取引士など
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