編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

室温差による健康被害ヒートショックとは?予防対策も紹介

2024年06月07日

更新日最終更新日:

ヒートショックとは室温差によって命を落とすこともある健康被害です。
ヒートショックとは交通死亡事故よりも多いと言われている身近な事故であり、特に高齢者に起こることが多く、その死亡者数は高齢者が最も多くなっています。
今回の記事では、ヒートショックとは何か、ヒートショックを予防する対策を詳しく解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

note:@sumai_surfin
Twitter:@sumai_surfin
Instagram:@sumai_surfin
Youtube:@sumai_surfin

1 ヒートショックとは

疲れを取るはずのバスタイムが、工夫をしないと命の危機に繋がります。

ヒートショックとは何か

ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋(脱衣所・浴室・トイレ)に移動した際に、その急激な温度差により急激に血圧が上下することで、軽い症状だと「めまい」や「立ちくらみ」、重い症状だと「意識喪失」や「心筋梗塞」「脳出血」などといった命に関わる症状が起きる健康被害のことです。

ヒートショックの発生する時期は、11月~4月と言われており、日本では1年のうち半年間も寒暖差に気を付けなければいけません。

消費者庁からは下記のように、1年を通して見た高齢者の入浴中の死亡者数が発表されています。


※画像引用:消費者庁(https://www.caa.go.jp/)

冬場に自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が多発することから、消費者庁から高齢者の入浴中の事故に対し、たびたび注意喚起アナウンスが出されています。

では、どのような状況でヒートショックが起きやすいのか、例を挙げていきます。

ヒートショック例①寒い脱衣所に移動して熱い湯船への入浴

このケースが最もヒートショックが起きやすい状況と言われています。
暖かいリビングなどから寒い脱衣所に移動した際に、血管が縮み血圧が上昇し、寒い浴室でさらに血圧が上昇します。そしてそのまま熱い湯船に浸かることで、血管が急に広がり血圧が低下して、心筋梗塞や不整脈、脳出血・脳梗塞を誘発します。

ヒートショック例②暖かい浴室から寒い脱衣所への移動

入浴して温まった体を再び、寒い脱衣所に移すことで、血圧が急激に上昇してしまい、ヒートショックを引き起こすことがあります。

ヒートショック例③暖かい部屋からトイレへの移動

冬場の夜中や早朝のトイレは特に冷え込んでいるため、トイレ内で血圧が急激に上昇してしまい、ヒートショックを引き起こすことがあります。

このように、家の中には寒暖差による危険が潜んでいます。

では、次にヒートショックになるリスクが高い人についてご説明します。

2 ヒートショックになるリスクが高い人

特にヒートショックになりやすい人は「高齢者」、または「高血圧」「糖尿病」の持病を持つ人です。

まず、高齢者は、加齢により自律神経系や循環器系の機能が低下しているため、血圧や心拍数の急激な変化に対応することが困難なことからヒートショックを起こしやすいです。

高血圧の人は、既に血圧が高い状態であることから、寒い部屋に移動することでさらに血圧が上昇し、熱い湯船に浸かることで血圧が急激に下がり、ヒートショックを引き起こしやすくなります。

糖尿病の人は、自律神経系の障害を合併することがあり、自律神経障害を合併すると心拍数を調節する働きが低下します。よって心臓に負担のかかるヒートショックになりやすい傾向があります。

これらに該当しない人でも、下記に当てはまる人はヒートショックになる場合があります。

ヒートショックのリスクが高い人

  • ● 生活習慣病の持病のある方
  • ● 肥満の方
  • ● 睡眠時無呼吸症候群や不整脈がある人(高血圧を合併している場合があるため)
  • ● 熱い湯船を好む
  • ● 一番にお風呂に入ることを好む
  • ● 飲酒後に入浴する習慣がある
  • ● 長風呂を好む
  • ● 脱衣所や浴室に暖房機器が設備がない
  • ● 高齢者や生活習慣病のある方が高温サウナを好む

次に、ヒートショックを防ぐための対策を紹介します。

3 ヒートショックの予防対策

ヒートショックを予防するには、血圧を急激に変化させないような環境を整えることです。

下記の6つの対策を取り入れて、ヒートショックを予防しましょう。

ヒートショック予防対策①暖房機器などを使用して脱衣所と浴室を暖める

暖房機器を使用して脱衣所と浴室を暖めましょう。もし浴室乾燥機がある自宅であれば、暖房機能を利用することで浴室内を暖めることもできます。
暖房機器がない場合は、お湯の張った湯船の蓋を開けておくことで浴室内を暖められます。

ヒートショック予防対策②お湯の温度を低めに設定する

お湯の温度を37度~40度に設定し、ぬるめの湯船に入りましょう。また、心臓病や高血圧の人には半身浴がおすすめされています。

ヒートショック予防対策③急に立ち上がらない

湯船に浸かっている状態は、血管が広がり血圧が低下しています。その状態で急に立ち上がると、脳まで血液が運ばれず、めまいを起こしたり、気を失うことがあります。湯船から出る際は急に立ち上がらずに、ゆっくり立ち上がりましょう。

ヒートショック予防対策④冷え込みすぎない時間帯に入浴する

寒暖差があまりひどくならない時間帯に入浴することがおすすめです。冷え込む夜中や早朝に入ることは避けましょう。

ヒートショック予防対策⑤食後すぐや、飲酒後、医療医薬品の服用後すぐの入浴を避ける

食後や飲酒後は血圧が下がりすぎることがあるので、平常の体調時に入浴しましょう。食後であれば30分以上経ってからお風呂に入ると良いでしょう。
医療医薬品の服用後は、薬の作用によりふらつくなど体調に異変が起きることがあるので、お薬の服用直後に入浴するのは避けましょう。

ヒートショック予防対策⑥家の断熱性能を高めるリフォームをする

家自体そのものの断熱性能を高めることで、ヒートショックリスクを軽減することができます。
断熱性能の高い家は、外気温に左右されず、一年中快適な室温をキープできます。自宅の断熱性能を高めるためにリフォームをすることで、家全体の温度差を無くすことができるでしょう。
夏はあっという間に終わります。寒い季節が来る前にリフォームを済ませておくのも良いでしょう。

バスタイムを楽しむはずが思わぬ事故に繋がらないように、細心の注意を払いましょう。

最後に、ヒートショックになってしまった場合の対処法をご紹介します。

4 ヒートショックになってしまった場合の対処法

予防していてもヒートショックが起きてしまった場合の対処法を紹介します。

自分がヒートショックになったら

めまいやふらつきを感じたら、立ち上がらずに、気分が落ちつくまで体勢を低くしてじっと待ちましょう。無理に動くことは危険です。

ヒートショックを起こした家族を発見したら

意識がない家族を見つけた場合は、直ちに救急車を呼びましょう。
意識があっても、ろれつが回っていなかったり、胸や頭部に痛みがあるなどの症状がある場合も迷わずに救急車を呼びましょう。
もし家族が浴槽の中で失神していた場合は、湯船から引き上げるか、持ち上げることが困難な場合は腕を浴槽の淵にかけて身体を湯船から引き上げましょう。
その際に湯船の湯は抜き、救急車を待ちます。
救急車を待っている間は、救急隊員の指示に従い応急処置をできる限り続けてください。

5 まとめ

今回の記事では、ヒートショックとは何か、ヒートショックを予防する対策を解説しました。

出来る限りの対策をして、ご自身・ご家族の健康と命を守りましょう。

ところで、2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されます。一定以上の省エネ性能は保障される一方で、価格が心配という方も多いのではないでしょうか。住宅価格の高騰は今後も続く見通しです。
また、住宅価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。住宅購入で後悔しないためには、やはり情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

▼PIVOT 不動産のウソを暴く
動画を見る

▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
動画を見る

▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
動画を見る

このような動画などで情報収集をしつつ、最終的には資産価値の高い住宅購入を行い、リスクヘッジする事が重要ではないかと考えます。

例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「将来値下がりしないか心配。10年後に価格がいくらになるのか簡単に分かったら良いな」
  • ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、将来の資産性が一目で判断できる「沖式マンション10年後予測」を無料公開しています。

「値上がりシミュレーション」機能を使えば、5年後・10年後の将来価格をベストケース・標準ケース・ワーストケースの3つのシナリオで具体的にシミュレーションできます。
物件価格や金利を入力すればその場で自由にシミュレーションできるので、購入するべきか悩んでいる方にぴったりです。
さらに、「含み益シミュレーション」機能では、値上がりしたマンションを売却した場合に、実際に得られる利益を試算した結果を確認できます。

また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、お部屋毎に価格査定を行っています。

これにより、購入検討しているお部屋の「適正価格」を正確に把握することができます。
物件詳細ページの便利な活用方法は、下記の動画でさらに詳しくご説明しております。

「沖式マンション10年後予測」や「割安判定」は、会員であれば、無料で利用できます。

でもなぜ、住まいサーフィンに出来て、他のサイトには出来ないの?と疑問を持つかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。

住まいサーフィン独自の特徴

  • 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
  • 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している

しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。

住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。

ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。

無料会員登録するだけで、全ての情報が確認できリスクなく始められます。
退会も簡単に出来ますので、まずは気軽に登録して、マンション購入を成功させましょう!

簡単無料登録はこちらから!