物件別中古価格騰落率(以下)について、の最終回の3回目。
https://www.sumai-surfin.com/price/toraku.php
その前に、前回の補足を少ししておきます。
前回は供給過剰エリアの中古価格は落ちやすいというものですが、落ちにくい立地として、人気エリアが挙げられます。
代表格は新浦安や青山ですが、月島や木場などのアクセスがいいエリアも入れていいかもしれません。
エリア限定で探す方にとって必ずしも新築である必要はなく(新築は即入居できないので、中古も好まれます)、こうした人が多い人気エリアは当然ながら需要も多い。
これに対して供給は、既成市街地であるために大量供給されるほど土地が余っている訳ではない、つまり供給が絞られているために、常に需要過多の状態で価格が維持されるという訳です。
「地域一番物件は強い!」
今回は地域一番物件について。
住まいをエリア限定で探す人が多いために、エリア内で最も良いと地元の人が一目置く物件は中古価格が下がりにくいものです。
これを「地域一番物件」と呼んでいます。YomiuriWeeklyで櫻井幸雄さんが「トロフィー・リアルエステート」と呼んだものと条件が似ています。
最近の代表例が東京ツインパークスで、汐留には後にも先にもこの分譲物件しかないために、地域一番物件であることは既に確定しています。
汐留やお台場に勤務する高額所得者や浜松町から羽田空港をよく利用する芸能人やスポーツ選手などがターゲットとして、コンスタントに需要があります。
こうした傾向は都心だけでなく、各市町村や駅毎にあると考えた方がいいです。
駅近・タワー(ランドマーク)・パークサイド・大規模面開発など、そのエリアで代替性のない、誰にでも分かりやすい稀少な特徴を持っていれば資産価値は維持されやすいということに注意して物件選びをすることをお勧めします。
そのエリアの中でも下がりにくい物件になる可能性は高いのですから。
[第38号]中古価格騰落率を読み解く③(05/05/23)
2005年05月23日