人気物件ランキングの上位に来ている物件にはそれなりの理由がある。
代表例で言うと、プラウドタワー二子玉川は玉川島屋側の駅前タワーというのは、ランドマークとしても、稀少立地としても高く評価できるために、将来的に資産価値が維持される可能性が高い。いつでも誰でもが欲しいと思わせる「地域一番物件」ということになる。
稀少立地で言うと、「ブリリア六義園」。大和郷と呼ばれる土地が出てこないことで有名な場所で、周辺では一目置かれる立地である。
商品企画で優れる場合もある。櫻井幸雄氏のあげた「フェイバリッチタワー品川」は竹中工務店と組んで画期的な設計を実現した。
これ以外にも値づけミスというのもある。価格を安くし過ぎたために殺到するケースである。少し前になるが、Wコンフォートタワーズがこれに当たる。不動産の玄人は地ぐらいの低さを懸念してしまうが、アクセスが良ければあまり気にしない購入者も多い場合にこうしたことが起こる。
このように、人気物件ランキングはいろんなことを教えてくれる。人気の要因探しをすることで、物件を見る目が肥えてくることになりそうだ。
最後に、人気物件はコストパフォーマンスが高いことを端的に表していると私は考えている。つまり、資産価値の高い(下がりにくい)お得な物件ということだ、間違いないっ!
[第12号]人気物件には訳がある
2004年11月30日