7月はエコポイントの駆け込みだったのに、首都圏の分譲戸建と分譲マンションの着工は上向かなかった。
ちなみに、全国的には戸建が前月比15%増の駆け込みがあった。これに対して、首都圏は2.5%増にとどまる。
(エコポイントは第三次補正予算で、半額にて延長が決まった)
着工が伸びない理由は①在庫増・②売行き懸念が膨らんでしまっているからと想定される。
確かに、SSの会員アンケートでも購入者マインドは落ちている。
http://www.a-lab.co.jp/research/press110801.html
特に、動機が明確でない人の多くが検討をやめているので、資料請求などが大幅減少となって現れている。
不動産経済研究所の年間供給予測は年初の5万戸から上半期終了後に4.5万戸に引き下げられている。
今後の私の予測は、在庫増は年度末まで2万戸になる。そんな中、用地の仕入れ価格は高騰している。
円高で事業用地の売却が多く、これに銀行融資が付いてくる。また来た道の繰り返しだ。
民事再生が終わって息を吹き返す会社が出てきた折に、破綻要因が再燃している。
購入者は冷静に価格を見よう。そして、半年後に在庫の値引きを待つのも一つの選択肢になっていることに、注意深く耳を澄まそう。
[第299号]「売行き悪化で次何が起こる?」(9/19)
2011年09月19日