今年もどうぞよろしくお願いします。
少し遅くなりましたが、住まいサーフィンの読者の皆さんに
「2016年の不動産戦略」をお伝えします。
■売るなら早めに
ダイヤモンドオンラインのコラムに書いたが
中古マンション価格の上げ相場は2015年秋時点で終焉の兆しが出ている。
2016年の2~3月の繁忙期に価格のピークとなり、その後は踊り場を迎えるだろう。
(ただし、上げ相場が終わるだけで、下げ相場にもならない微妙な均衡が継続すると見込む)
そろそろ売ろうかな、と思っている方は早めに自宅の適正価格を調べ
売るかどかを決断したほうがいいだろう。
■買っていいのはこういう人
「マンション価格の目利きができるユーザー」は今年も買い時だ。
そのエリアの相場感覚を持ち、売り出されている価格の
高い安いを判断できるユーザーは、
どの時点でも買い時であり、失敗も少ない。
また、親から相続した土地や空き家を売却し、その売却資金を
元手にマンションを購入できる層にとっても買い時だ。
・建てられた時期が昭和56年5月以前、
・相続した後に空き家だったこと など
条件はあるものの、期間限定で譲渡所得から3千万円を
控除できる税制改正が行われる見込みだ。
いずれの場合にも中古マンションの売出価格が妥当かどうかを、
購入者自身が判断できることが重要。
住まいサーフィンで新築・中古両方の物件別の相場価格を見て、
相場感を養っておくと、実際に購入したい物件の価格の適正さが
判断できることになる。
■今年私が皆さんに伝えたいこと
不動産価格は何で決まるかを正しくとらえてほしい。
不動産価値は収益性で決まるものだ。
流動性に欠ける不動産は価値が下がりやすい。
利益を生まない固定資産は利益を生む固定資産に組み替えていくなど
戦略性を持って、対応をしていくことが望ましい。
[第462号]2016年の不動産戦略
2016年01月13日