12/25に発表された、業界では衝撃的な記事。
いわゆるパワービルダーと呼ばれるリーズナブルな戸建を分譲する会社同士の統合になる。
株価はかなり好感したが、私はかなりネガティブにとらえている。
需要先細り予測が理由の一番に挙げられているが、グループとしての縮小均衡を目指すことになる。
それをこの時期に英断するというのは、既に売れ行きが鈍っている証拠になる。
それも6社も統合すると言うのは、対外的な圧力がかかったことを想像させる。
それは金融機関しか考えられない。
戸建の事業期間は約1年、分譲マンションは2年以上になる。
戸建の売行きはマンションの先行指標であるから、今回は対岸の火ではない。
マンションも実際は総じて売れていない。
それでもマンションの経営統合はないだろう。
これまで同様、行き詰ったら民事再生という定番コースだろう。
そんな中で不動産市場を活性化させる切り札は、住み替えになるだろう。
新築を買える世帯は少なくなっているが、安い中古なら買える世帯はまだまだある。
金利が低い間は、身の丈に合えば、購入は可能だが、住み替えは不可能だろう。
その中で含み益が出るのは、本に書いた「7つの法則」を守った人だけになる。
デベロッパーが厳しい時代に、賢い購入者だけが勝ち残るサバイバルは既に始まっている。
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[第375号]「分譲戸建パワービルダー6社統合の意味」
2013年01月13日