物件別中古価格騰落率(以下)について、の2回目。
https://www.sumai-surfin.com/price/toraku.php
「売れ行きの良し悪しが中古価格に影響するか?」
結論から先に書くと、非常に影響します。
売れ行きの良かった物件は多くの人がコストパフォーマンスが高いと考えた訳で、そもそも値付けが安過ぎたことを表しています。
逆に売れ残った物件は、竣工時に既に割り引いて販売しているため、それが2割安ならば、中古価格の出発点は新築時の価格ではなく、その2割安から始まると考えるべきです。
こうした傾向がその物件に限られるならまだしも、特定エリアの供給過剰に起因していると、他の売れた物件も巻き込まれるので注意を要します。代表例は、下丸子駅周辺であり、メディアでも大量残戸が取り沙汰された物件を筆頭に、その前に売り切っていた物件の流通価格も冴えなくなっていることに見てとれます。
このように、売れ行きのいい物件、売れ行きのいいエリアを選ぶことが中古価値の下落を抑える重要なポイントになってくる訳です。
次回も、別の角度で検証を加えることにします。
[第37号]中古価格騰落率を読み解く②(05/05/16)
2005年05月15日