分譲マンションの価格は築年経過で下落する。
どのくらい下落するかは、地価が一定だと仮定すると、毎年2-2.5%程度となる。
これは投資用不動産1棟(土地付きアパートやマンション)と比較するとやや高く、区分所有マンションについている区分所有の土地にほとんど意味(換金性)がないためだと考えられる。
耐用年数で考えると、RCで47年なので、毎年2-2.5%程度というのはほぼこれとも整合性が取れている。
15年で新築時の7掛け、35年で5掛けと言うのがおおまかな目安となる。
前年価格に対して毎年2-2.5%程度なので、絶対額の下落は経年で緩やかになる。
面積帯で言うと、30㎡未満と90㎡以上は価値の下落が大きいのが一般論だ。
70㎡程度のごく普通のマンションの方が安定している。これは需要(特に自分で住む実需)が多いということなのだろう。
分析結果をまとめると以下のことが言える。
・ファミリータイプのマンションなら、新築でも中古でも価値の下落はほぼ同じである
・30㎡未満の投資用マンションを買うなら、築年の経過したものの方が価格が下がりきっていて安定的である
・エリアや物件の競争優位性によって下がり方が異なる
不動産はいつまでも持ち続けるとは限らない。出口(売却)を想定した購入方法を考えて欲しい。
自分の購入する物件の将来の価格が知りたいなら、同一エリアにある築年の古い物件の価格情報を調べてみよう。それが、その築年になった時の価値(相場水準)になっている可能性は非常に高いので。
[第202号]築年による価格下落の目安(6/8)
2009年06月08日