物件別中古価格騰落率について、何回かに分けて書きます。
https://www.sumai-surfin.com/price/toraku.php
「新築時の価格設定は中古においても有効か?」
新築では売主などのブランド価値による差別化が顕著ですが、中古ではあまり意味を持たないようです。
それよりも駅毎の相場の与える影響が最も強く、業者間流通のB4横のシート1枚で取引がなされている現状から、ブランドを顧客に十分に説明する資料はないに等しいという理由からだと想像します。
新築のようなパンフレットの束が渡されることはないので、仲介業者が一言「(会社名)ですから」とセールストークが言えるのは、財閥系だけだと考えた方がいいでしょう。
つまり、財閥系を除いて、うちでいう売主別割高割安ランキングの割高組は中古価値が下がりやすく、割安組は下がりにくいというのが一般的な傾向となります。ざっくり言うなら、新築時と逆という訳です。
https://www.sumai-surfin.com/producer/ranking_2004.php
上記以外では、民事再生法適用や再生機構入りした会社の中古流通価値は落ちやすい、という傾向もあります。
ブランド価値の毀損を意味していると思われます。
中古価値は複数の要因が重なり合うので、ブランド価値以外に立地や物件の特徴によっても異なりますので、慎重な見極めが必要です。
次回以降、そうした要因を紐解いていきます。
[第36号]中古価格騰落率を読み解く①(05/05/10)
2005年05月10日