昨年のリアルタイム投票で、「今から10年後の不動産価値はどうあって欲しいですか?」と聞いた。
結果は以下の通りで、資産インフレを望む声が59%、現状維持が30%で、資産デフレは11%に過ぎなかった。
https://www.sumai-surfin.com/vote/index.php?v=69
持てる者・持とうとする者は資産インフレを望むという結果だ。
しかし、政府のデフレ宣言にあるように、物価は下落しているのが現状である。
その割りに新築分譲価格は高い水準に止まり、中古価格は反騰している。
https://www.sumai-surfin.com/member/wmbbs/wmbbs.php?b=40&o=224
国の借金が増える中、借金の軽減機能のある資産インフレを期待する声は強い。
GDPなどの経済状況を鑑みるに、借金はまともに返せそうにないので、経済政策として資産インフレは現実味を徐々に帯びることだろう。
当面、デベロッパーの減少と資金供給の減少から、供給戸数は低水準が続きそうである。
そうなると、新築価格は下がり難くなる。
早々に「買い頃」価格に落ち着くと見られた価格が下がらない気配である。
今年は供給量・価格ともに読み難い神経質な展開が続くだろう。
購入者側としては、将来価格を按じてどの辺を購入水準と見るか自分の目線をしっかり持つことが長期的な成功の第一歩であろう。
そのためにも周辺の中古相場や資産価値の高い物件の特徴を抑えて、納得して購入するよう心掛けてもらいたいものである。
[第230号]資産インフレ期待と購入価格(1/5)
2010年01月05日