今週の週刊ダイヤモンドに、建設・不動産事業者の評価ランキングが掲載されています。
ランキングというものは何らかの指標で一律に順位付けをするものなので、鵜呑みにはできませんが、近年売上が伸びた会社の方が危険性が高いという興味深い判断基準になっています。
売上を急激に伸ばしている多くの企業が流動化事業を手掛けています。
流動化事業という名のファンドなどへの1棟卸しビジネスは、借入金で土地を買い、建物を建てて売却するというもので、地価上昇の後ろ盾の中では容易に業績が伸ばせるバブリーな性格を帯びるビジネスです。
これに乗った新興デベはB/Sが(ここ数年は時間経過とともに)膨らむビジネスを展開するものの、資産の流動性を失う(売却ができなくなる)と収縮のスピードも速かったために、対処しきれないことになりがちです。
そうした危険性を把握するには、端的に最近の売上が伸びた会社(つまり、流動化事業にのめり込んだ会社)であるというのは、ある程度的を得ています。
各社の事業の割合や安定性はわかり難いものです。自分が購入する物件の売主については、株価や財務分析や業歴など多角的に調べておきたいものです。
[第169号]新興デベロッパーの見分け方(9/2)
2008年09月02日