この問いへの答えは持家と決まっている。
理由は2つに大別される。
①生涯の住宅コストが持家の方が低い
②持家と賃貸の居住品質は持家の方が高い
①は低金利で持家の総支払額がかなり低い。
②は構造・材質・設備など、どれも持家の方が品質が高い。
賃貸は他人が住むものなので、大家がコストをかけたがらない結果になる。
これを同程度にするには、細工が必要になる。
雑誌でのシミュレーションでトントンになるのは、この細工による。
細工とは面積を持家70㎡・賃貸50㎡といった具合に同一にしていない。
単純に同一条件での比較が行われていないものは意味がない。
そこで居住者の住宅に求める豊かさを何にするか、が問われる。
面積・耐震性・快適性(防音など)・居住性で持家の方が優れている。
それらをすべて我慢して、安ければいいと言うなら、持家でなくてもいいと思う。
この問題は、住まいの豊かさに対する自分の見解が問われていることに他ならない。
[第380号]「持家か賃貸か?」
2013年02月26日