沖有人のコラム 不定期
沖 有人

[第279号]北向きがクレバーな選択か?(2/16)

2011年02月16日

先週、ライフスタイルの変化から北向きの資産価値が落ちにくいというネタも反響があったので、今週は本格的に資料を作成しました。

不動産の有識者には非常に受けがよく、「画期的」と言われて喜んでいます。
なぜなら、用地仕入れの際に、建物の配棟とボリュームを入れますが、北向きが増えるような土地は避けるのが一般的だからです。
ヨーロッパなどの世界標準に近づいているという人もいます。
近々、雑誌メディアでも公表予定ですが、先立ってご覧下さい。

まとめたものは、こちらです。
https://www.sumai-surfin.com/price/media201101.php

概要を書くと、以下の通りです。
・中古分譲マンションにおいて、北向きの割合は都区部では12%に上る
・タワーマンションが増えているのは一因だが、約7割が20階未満でタワーではない
・向き別に新築時からの中古価格騰落率を算出すると、北+11.4%上昇に対して南は-5.4%で格差は16.8%
・北東・北・北西の平均が+11%、南東・南・南西の平均が-1.9%で格差は12.9%
・このようになるのは以下の理由の組み合わせと考えられる(リンク先参照)
https://www.sumai-surfin.com/price/media201101.php
・東京23区の中でも中央区・港区・江東区の湾岸エリアでは上記条件を満たし、北向きの価格が最も高騰する
・所在階では高層階の方が稀少価値があり、値上がり率も高い

⇒世帯構成が小さくなり、ライフスタイルが変わる中で、北向き住戸の需要側のニーズは高まり、供給側の既成概念とのギャップが拡がっている結果が今回のものと考えている

皆さん、この説「ホンマでっか!?」な乗りで、突っ込んでみて下さい。
続きはツイッターで
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この記事の編集者

沖 有人

住まいサーフィンを運営するスタイルアクト株式会社代表取締役。 マンションに関連するベストセラー作家。テレビ出演多数。マンション購入の動画講座を無料公開している。

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