最近、管理会社を売却するデベロッパーが多い。
分譲事業をハイリスクハイリターンとすると、管理会社はローリスクローリターンなビジネスモデルである。
その分、事業ポートフォリオとしての相互に補完機能を持っているので、本業が苦しい時に管理会社を売って資金を作るのはリスクを高めていると捉えられる。
バブル崩壊後の不良資産を一層するために、管理会社の上場を目論むケースを聞いたことがあるが、収入が安定しているために、逆転の施策として評価できる。
しかし、今回の売却は苦し紛れのなけなしの資産売却に見えてならない。
管理会社は規模の利益が働くので、大きくなることでコストダウンがはかれたり、競争優位になれたりする。合併などにより管理会社が大きくなることは購入者にとっては喜ばしい話であるため、立場によってこうした動きは異なる評価になる。
いずれにしても、その動向は無視できない問題として捉えておく必要があるであろう。
[第194号]管理会社の売却(4/6)
2009年04月06日