インフレしている時期は、不動産事業者の収益性は高く、平たく言って「儲かって」います。但し、デフレになれば儲けにくいことも事実です。
バブル崩壊後の失われた10年があったように、不動産の怖いところは波に弱いことです。
なぜなら、多くの企業が借り入れを伴って事業をしているので、自社のキャッシュフローでこの波を超えられないと倒産の憂き目に会うからです。
大別して、財閥系企業は波に強く、新興系企業は波に弱い傾向にあります。
価格交渉などが柔軟なのは後者であることが多く、価格メリットは受け易い面はありますが、瑕疵担保責任などのリスクには前者の方が信用が置けます。
価格の波と売主をリスクリターンの中でどのように考えるかは人それぞれだと思います。
ご自分の考え方を整理しておくことをお奨めします。
[第116号]売主の選別(4/17)
2007年04月17日