最終更新日:
都内の限られた土地の中で、十分な生活スペースを確保するには、三階建ての戸建てを検討する方も多いのではないでしょうか?
二階建ての戸建てでは、生活スペースが足りない、十分な駐車スペースが確保できないなどのお悩みが出てくることでしょう。それを解決できるのが三階建て戸建てです。
戸建て検討中の皆さんに、三階建てマイホーム購入で後悔しないための【メリット&デメリット】や、それに伴う回避法、実際に新築三階建て戸建てを購入した方の体験談をご紹介いたします。
三階建て戸建て購入で後悔したくない方、必見です!
目次
- 1 三階建て戸建ての9個のメリット
- - メリット①希望エリアにこだわることができる
- - メリット②土地と建物にかかる税金が安い
- - メリット③狭い土地でも居住スペースを多く確保できる
- - メリット④1階をガレージにすることができる
- - メリット⑤水害に強い
- - メリット⑥三階建ては構造計算書添付の義務があるので安心
- - メリット⑦日当たりが良い
- - メリット⑧プライバシーが守られる
- - メリット⑨二世帯住宅に対応可能なケースあり
- 2 三階建て戸建ての7個のデメリット
- - デメリット①階段の上り下りがツライ
- - デメリット②三階建て住宅は建築費が高い
- - デメリット③二階建て住宅よりも高熱費が高くなる
- - デメリット④家事同線がスムーズではないことがある
- - デメリット⑤家具の運び出し・搬入が困難
- - デメリット⑥水圧が弱くなるケースがある
- - デメリット⑦屋上庭園は雨漏りの原因になりかねない
1 三階建て戸建ての9個のメリット
近年、三階建ての戸建てを目にすることが多くなってきたのはないでしょうか。土地価格の高い都心では三階建て住宅は多くの人に需要があります。土地が狭くても、上へと生活スペースを広げられる三階建ては非常に魅力的です。そんな三階建て戸建ての9個のメリットをご紹介します。
メリット①希望エリアにこだわることができる
狭い土地であれば、希望エリアにマイホームも持つ夢が叶う可能性が高まります。広い土地の購入となると、郊外にも視野を広げないといけないところですが、それでは交通利便性が落ちてしまうケースがあります。狭い土地であれば、都内でも見つけることができるでしょう。
また、駅に近い都心の交通利便性の高い戸建てであれば、高い資産価値が期待されます。将来、万が一マイホームを手放さないといけないような出来事が起きたとしても、売却時に高値で売れる可能性が高まります。希望エリアにこだわれる点は、資産面においてもメリットです。
メリット②土地と建物にかかる税金が安い
新築住宅に限りますが、建物が建ってから一定期間、建物に掛かる固定資産税が軽減されます。
この固定資産税がどれほど安くなるのか解説すると、一般的な二階建て住宅の場合、新築時から3年間は建物の税額が2分の1に軽減されますが、三階建て住宅の場合、二階建てよりも2年長い『5年間』軽減措置が適用されます。※注意※3階建以上の耐火・準耐火建築物であること
さらに、認定長期優良住宅であれば、軽減措置がさらに2年長い『7年間』適用されます。
また、固定資産税は土地にもかかります。小規模住宅用地200m2以下の部分は、建物が建っている限り6分の1に軽減され続けられるので、平屋や二階建ての広い土地よりも比較的安くなることでしょう。
固定資産税は、二階建て戸建てよりも三階建て戸建てのほうがお得になる可能性が高いです。
メリット③狭い土地でも居住スペースを多く確保できる
都心の狭い土地には限りがありますが、三階建て住宅は上に建物を広げることができます。それぞれの階層に生活スペースを分けることで、広々としたフロアや多い間取りを手に入れることができるでしょう。
メリット④1階をガレージにすることができる
1階をガレージにすることが可能です。大切な車や自転車が雨ざらしにならずに済みます。シャッターのあるガレージであれば、大切な車を盗難からも守ることができます。愛車をリビングから眺める夢のある生活もできるかもしれません。
メリット⑤水害に強い
近年、日本では毎年何度もやってくる台風やゲリラ豪雨、それに伴う河川の氾濫被害が多くなっています。そのような状況で不安になるのが『床上浸水』です。しかし三階建ての戸建てを選び、1階を水回りやガレージに充て、2階や3階をリビングや寝室にすることで、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
床上浸水してしまった場合、床下の腐食はもちろんですが、家具家電の買い替え・床の貼り換えなど多額の費用がかかります。それらを最小限の被害に抑えるために三階建ては魅力の物件となることでしょう。
メリット⑥三階建ては構造計算書添付の義務があるので安心
建築基準法に定められている義務に『構造計算書の添付』があります。これは、柱や梁の強さ・耐力壁の耐震・耐風強度・床の剛性などの規定に従い計算し、建物を建設する際に必要になる書類です。安全な建物であるかどうかを確認することができます。こちらは、木造二階建て住宅には提出の義務はないものです。
メリット⑦日当たりが良い
日々の生活において、太陽の光は重要です。日当たりの悪い部屋は、カビの発生の原因にもなります。マンション購入の後悔に「日当たりの悪さ」や「風通りの悪さ」を挙げ、カビの発生に悩まされている方がいます。一方で、マンションより「日当たりの良さ」をも感じられる戸建ては魅力のあるものです。三階建てとなれば、さらに多くの光を家の中に取り込むことができるでしょう。
メリット⑧プライバシーが守られる
3階部分は人目につきにくく、プライバシーが守られるメリットがあります。3階に大きな窓を設置すれば、開放感を味わえることでしょう。
また、階数が多いことで物理的に生活スペースが分けられるため、家庭内であってもプライバシーが守られる点もメリットです。間取り次第では、書斎と寝室を異なる階に分けることも可能です。家族それぞれが自分のスタイルで生活できることでしょう。
また、都心の狭い土地のため、庭のスペースを確保できず不満を持つ方もいる中、三階建て戸建ての物件によっては、屋上庭園を持てる場合があります。人目につかずにのんびりと外の空気を浴びながらお茶をしたり、子供用のプールを広げても人目に付きません。家族や友人とバーベキューができるケースもあります。快適なプライベート時間を過ごすことができるでしょう。
メリット⑨二世帯住宅に対応可能なケースあり
三階建て戸建てでは、建物によっては二世帯が一緒に住むことが可能なケースがあります。二世帯が四六時中一緒の生活では、時おり息が詰まってしまうこともあるかもしれませんが、三階建てでは空間を分けることでお互いのプライバシーが守られ、良い関係を保ち、お互いをサポートし合えるメリットがあります。
二世帯住宅には、階によって完全に分ける「完全分離型」、キッチンやダイニングなどを共有しリビングや寝室は別の「部分共有型」があります。好みによってタイプを選ぶと良いでしょう。祖父母と孫との時間を大切にしたい方、親のサポートを受け心に余裕をもって働きたいなど、子育て世代にとっても三階建て戸建ては魅力的なものとなるのではないでしょうか。
このように三階建て戸建てには多くのメリットがあります。狭い床面積であろうとも、狭さを感じさせないような魅力たっぷりな住宅となっています。
2 三階建て戸建ての7個のデメリット
次は、三階建て戸建てのデメリットについてご紹介します。デメリットをいかに回避できるかがマイホーム購入の明暗を分けるといっても過言ではないでしょう。三階建て戸建てを購入する際は下記の7個のデメリットに注意して、後悔しない理想のマイホームを手に入れましょう。
デメリット①階段の上り下りがツライ
3階部分を寝室にし、2階をリビングにした場合、階段の上り下りが日々大変になります。足腰の強い場合は問題ありませんが、年を重ねると辛さを感じてくるようです。
よって、老後に大がかりなリフォームをしたり、階段のないフラットなマンションに引っ越す選択をする方もいます。老後に住み替えを希望する方は、資産性の高い戸建てを購入しておくことが肝です。
デメリット②三階建て住宅は建築費が高い
三階建て戸建ては二階建てよりも建築費用が高い傾向があります。例えば、メリット⑦であげた構造計算書は、建物の安全性を確認できるものでメリットでもありますが、約20万円ほどの料金がかかります。さらに地盤改良が必要な場合、地盤によって開きがありますが約30万円~180万円程度の費用がかかります。このように三階建ては安全性を重視するため費用が増します。安全面を重視することは大切なことなので、まったくのデメリットではありませんが、費用を抑えたい方にはデメリットと感じることでしょう。
デメリット③二階建て住宅よりも高熱費が高くなる
戸建ては部屋数が多いことや、3階の最上階が暑くなることから光熱費が高くなる傾向があります。夏場に階層ごとでエアコンを使用すると、電気代に驚くことになるかもしれません。しかし、近年の建物は断熱性に優れているので、過剰に心配する必要はありません。断熱性の高い仕様を選び、空気の循環を良くする対策をすると良いでしょう。吹き抜けがある場合はシーリングファンを設置したり、冷暖房設備は機能性を重視して購入すると良いでしょう。
デメリット④家事同線がスムーズではないことがある
洗濯物を乾かすために上階に運ぶ手間がかかる場合もあります。家事は毎日続く仕事以外の労働です。それがなるべく負担にならぬように購入前は、必ず家事同線をきちんと確認しておきましょう。
デメリット⑤家具の運び出し・搬入が困難
三階建ての戸建ての場合、大型家具や家電を玄関から2階や3階に運ぶことが困難になるケースが多いです。家具の運び出しには、窓からの搬入クレーンが必要になる場合があります。家具・家電の買い替え時には搬入費用も見積もっておき、家具・家電購入費用以外の資金確保が必要です。
デメリット⑥水圧が弱くなるケースがある
3階に水回りを設置する場合、水圧が弱くなるケースがあります。しかし、水回りは1階や2階に設置したほうが使い勝手が良いので、水圧の問題はさほど大きな問題ではないでしょう。3階にトイレを設置したい場合は、水道管の太さを変えたり、別途ポンプを設置すると水圧の強化に有効です。
デメリット⑦屋上庭園は雨漏りの原因になりかねない
プライバシーが守られる屋上庭園はメリットにもなりますが、通常の屋根と比べると雨漏りがしやすいリスクがあります。屋上は、太陽の光や雨に日々さらされ、劣化しやすい状態です。地震による亀裂や屋上の素材の劣化が雨漏りの原因になってしまいます。これらを防ぐためには、こまめなメンテナンスが必要です。
また、屋上の排水口の掃除もこまめに行いましょう。風で飛んでくる枯葉や洗濯物を干した際の糸くずなどで、意外と汚れる部分です。雨水がきちんと排水できる状態にし、屋上に水が溜まったままにすることは避けましょう。
このように三階建て住宅にはデメリットがいくつかあります。
これらのデメリットを事前に把握し、三階建て住宅の実績があり信頼できるハウスメーカーや経験豊富な販売元担当者を選び、よく相談した上で三階建て戸建てを購入することをおすすめします。デメリット対策・資金の準備をしておけば、後悔しないマイホーム購入ができることでしょう。
最後に、実際に『新築三階建ての戸建て』を購入した方々の体験談をご紹介します。マイホーム購入後に後悔している方の貴重な体験談を元に、自身のマイホーム購入にぜひとも役立ててみてはいかがでしょうか。
3 「しくじり体験」から学ぶ!後悔しない三階建て戸建て購入
新築三階建て戸建てを実際に購入し、後悔している体験談とそれに伴う回避策をいくつかご紹介します。
後悔体験談①狭小住宅で、ダイニングテーブルが置けない!
狭い敷地の3階建てのため、狭すぎてダイニングテーブルが置けないことが一番不満です。テーブルを置くと人が通るスペースがなくなります。部屋が狭いため、テレビまでの距離も近くて子供の視力に悪いのではないかというのも心配です。角地だということだけで決めてしまったのが、いけなかったと思います。
【回避策】
三階建て戸建て購入前に家具の配置をイメージしておきましょう。現在、狭い床面積の住宅は数多くあり、そのための機能性豊かな家具が多く販売されています。大きな家具を買って後悔するよりも、狭小住宅に対応可能な家具を視野にいれた方がいいでしょう。三階建て戸建て購入前には、必ず家具選びと配置は慎重に検討しておきましょう。
後悔体験談②2階への家具搬入はクレーンになって、とほほ…
住まいそのものではないのですが、比較的購入を決めてから入居までの時間が短かったため、インテリアや家具家電のことをよく考えていなかったのが失敗だったと思います。カーテンやエアコンなどは新居に合わせて買いましたが、家具や家電はほとんど元の家から持ち込みました。数年経ち、いろいろな家電が寿命を迎えて買い替え時期になりました。都心の3階建てで階段が狭く、2階のリビングへの家電などの搬入はクレーンになるため、かなりお金がかかります。入居時に買い替えておくべきだったと後悔しました。
【回避策】
狭い住居の場合、家具の搬入が困難な場合があります。無理矢理に狭い階段から搬入し、壁を傷つける・穴を開けてしまう可能性もあります。家具・家電はあらかじめ買い替えておくか、途中で買い替える場合は搬入用の予算をしっかりと確保しておきましょう。
後悔体験談③3階建ての一戸建て、階段の上り下りが大変!
私の憧れは、木造庭付き一戸建てでした。ですが、今の家はコンクリートの3階建て、屋上つきです。リビングは2階で、階段の昇降が多くなります。子育て世代には少し大変ですし、老後も大変かなと想像しています。
【回避策】
老後の階段の上り下りの辛さから解放されるため、老後は暮らしやすいフラットなマンションへの引っ越しを検討するのも一つの手でしょう。そのためにもマイホームは、いざ売りたいと思った時に高値で売れる資産価値の高い戸建てを選ぶことをおすすめします。住まいサーフィンでは、資産性の高い戸建てが一目でわかるサービス「パーソナル戸建て」を無料で提供していますので、損をしないマイホーム探しにお役立ていただければ幸いです。
4 まとめ
今回は、三階建て戸建て購入で後悔しないためのメリット&デメリットをご紹介しました。マイホーム購入の参考になりましたでしょうか?
物価上昇が続いている今、戸建て購入で損をしたくないと考えている方も多いのではないでしょうか。
多くの方にとって初めての経験となるマイホーム購入。人生最大の買い物に不安を感じるのも当然のことです。
例えば、新築戸建て購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「戸建てを買いたいけど価格が高い気がする。相場より高いか安いかが一目で分かったらいいな」
- ● 「良さそうな物件がたくさんあり、高い買い物でもあるので、どれが一番希望条件に近いのか正直迷う」
- ● 「相場が分からないので、高値掴みしないか心配」
住まいサーフィンでは、分譲戸建てをお探しの方向けに「パーソナル戸建て」サービスをご提供しています。
「パーソナル戸建て」サービスにあなたの希望条件をご登録いただくと、条件に合う物件だけをお知らせします。
さらに、相場と比較し割安順にランキング表示しますので、比較検討がしやすく、物件探しの負担軽減にもつながります。
「パーソナル戸建て」サービスは会員であれば無料でご利用できます。
とはいえ、どうして住まいサーフィンでは割安判定ができるのかと疑問を抱いた方もいらっしゃるかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。
住まいサーフィン独自の特徴
- 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
- 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
- 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している
しかし何故こんなに有用なデータを無償公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。
その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。
昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。
住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。
住まいサーフィン運営元では、サイト運営にかかる費用の捻出先としてBtoB事業も併せて行っています。
不動産業者や金融機関等の企業へのコンサル提供により利益を得ることで費用を賄い、住まいサーフィンの無償利用を実現しているのです。
住まいサーフィンのデータを活用し、戸建て購入を成功させましょう!
簡単無料登録はこちらから!
パーソナル戸建てを活用するメリットや手順は、動画でもご確認いただけます。
また、サービス概要をさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
さらに、マイホーム購入で損をしないための欠かせない視点「資産性」についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
「パーソナル戸建て」サービスを活用するだけではなく、ご自身の目で物件価値を判断できるようになりたい方におすすめの記事です!
マンション購入に役立つコラム記事
- SUUMOとの違い
- 資産性とは?
- 購入メリット
- 購入の流れ
- 最適な購入時期
- 必要な初期費用
- 女性のマンション購入
- 独身のマンション購入
- 中古マンション失敗談
- 築20年マンション
- マンションと戸建て比較