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人生最大の買い物であるマイホーム購入。大きい買い物だからこそ、悩むのも当然です。
- ● 一戸建てよりマンションの方がいいって本当?
- ● 夢のマイホーム、注文住宅は高すぎる?
- ● 注文住宅の購入の流れが知りたい
本記事では、住まいに求める条件から注文住宅購入に向いているのはどんな人か?を詳しく解説します。
注文住宅の魅力をご紹介するとともに、購入までの流れもご説明します。
目次
1. あなたに向いている住まいとは?条件からチェック
一戸建てがよいか、マンションがよいか迷っている方は、条件からご自身に向いている住まいをチェックしてみましょう!
記事をお読みの方は、注文住宅が気になっている方が多いかと思います。
注文住宅が向いている人とはどんな人なのでしょうか。
注文住宅が向いている人とは?
ハイグレードな注文住宅は、室内の温度が一定に保たれた快適な暮らしが送れます。
長く住み続けられる家を建てたい方、ご自宅で過ごす時間を大切にしたい方にはおすすめの住まいと言えるでしょう。
注文住宅に向いている方の条件をまとめると、次のようになります。
- ● ご自身の希望を詰め込んだ理想の家を建てたい
- ● 暖かい家で健康に長生きしたい
- ● 災害時に安全な家に住みたい
- ● ご自身・ご家族の持病を改善したい
- ● 家で仕事しているなどの理由で在宅時間が長い
- ● 住み替えの予定はないので、長く住むつもりで購入したい
答えから知りたい方は、注文住宅の購入における最適な方法をご覧ください。
分譲一戸建てが向いている人とは?
続いて、分譲一戸建てに向いている人を確認しておきましょう。
分譲一戸建てはマンションよりも安く買うことができ、より広い家に住めます。
部屋数や駐車場を確保できるので、世帯人数が多い方にはぴったりの住まいと言えます。
分譲一戸建てが向いている方の条件をまとめると、次のようになります。
- ● コスパを重視したい
- ● 広い家に住みたい
- ● 家族人数が多く、4LDK以上の家に住みたい
- ● 駐車場を確保したい
- ● 静かな住宅街に住みたい
- ● 住み替えの予定はないので、長く住むつもりで購入したい
分譲マンションが向いている人とは?
最後に、マンションに向いている人はどんな人かも見ていきます。
マンションは利便性の良さと売却しやすさが最大の魅力です。
次のような条件に当てはまる方は、マンションが向いています。
- ● 資産性(リセールバリュー)を重視したい
- ● 10年以内に住み替える可能性がある
- ● 現在、20代~30代前半である
- ● 今後、家族構成が変わる可能性がある
- ● 駅・商業施設が近いなどの利便性を重視したい
2. 最新!住まい選びの2大トレンド
ご自身に向いている住まいの目星はつけられましたか?
一言にマイホームといっても、建物の種類ごとに性質が大きく異なることをご理解いただけたと思います。
ここまでのお話を踏まえた上で、今住まい選びで重視したい2大トレンドをご紹介します。
その2つとはズバリ、「資産性」と「快適性(断熱性能)」です。
資産性を重視するか、快適性を重視するかでご自身が選ぶべき住まいが決まると言っても過言ではありません。
これまで住まいサーフィンでは、「資産性」を重視した住まい選びを推奨してきました。
今では多くの方に浸透し、住まい選びにおける観点の一つとして、「資産性」が当たり前とも言える世の中になりつつあります。
そして2024年、住まいサーフィンでは新たに、住まいの快適性を左右する重要な要素として「断熱性能」に着目しています。
日本の住宅は諸外国と比べ、室内温度が低いことが以前から問題視されてきました。
古くから「冷えは万病の元」とも言われ、実際に寒い家での暮らしは寿命が縮まるという研究結果が出ています。
室内温度が一定に保たれていない家は、ヒートショックで突然死するリスクも上昇します。
断熱性能の高い家に住めば、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
断熱性能の高い家は、ぜんそくやアレルギー性鼻炎などの持病が改善したというデータもあります。
また近年、日本政府は住宅分野の省エネ施策を推し進めています。
そのため、省エネ性能の高い住まいの購入やリフォームで、税控除や補助金を活用することができます。
さらに、家全体が断熱されていれば、全館空調であっても光熱費を抑えることが可能です。
快適な暮らしが送れるだけではなく、金銭的にもお得となれば、省エネを意識して損はないでしょう。
今後、耳にする機会が多くなること間違いなしのキーワードです。
下記は、建物の種類別に「資産性」と「断熱性能」の関係をマッピングしたものです。
「注文住宅」は、全ての建物タイプの中で断熱性能を最も高くできます。
省エネ住宅の今後として、2025年4月には省エネ基準適合が義務化されることが話題となっています。
具体的には、今後基準日以降に建てられる全ての新築住宅は等級4以上を満たすものとなるというものです。
等級4と聞いてもイメージしにくいですが、2022年に等級5、6、7が新設されるまではこれまでの最高基準であった等級です。
現在、等級4の住宅比率は全体の11%ほどしかなく、等級4を超える住宅は一般的ではありません。
しかし、注文住宅であれば等級5、6、7の家を建てることが可能です。
暖かく快適な暮らしが送りたい方は、高断熱・高気密の注文住宅を建てるのが何よりの近道です。
ただし一方で、資産性の面では他の住居タイプより低い傾向があります。
その理由として、注文住宅はオーダーメイドで家を建てるため、要望の数だけ建物価格は高くなるためです。
不動産の資産価値は、建物よりも立地で決まってしまう傾向が強いです。そのため、どんなにお金をかけて家を建てても、資産価値の面ではプラス要素になりません。
注文住宅の建設時にお金をかければかけるほど、売却時に大きく値下がりする可能性が高くなるというわけです。
そのように聞くと、注文住宅を建てるのを不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで後半部分では、資産価値が下がりにくい注文住宅の建て方についても解説します。
3. 注文住宅ならではの魅力
さて続いては、世の中にまだあまり知られていない、注文住宅ならではの魅力を詳しくご紹介します。
注文住宅の魅力といえば、自由度が高く自分の希望通りの家が建てられる点を思い浮かべる方が多いと思います。
雑誌やテレビなどのメディアでもデザイン性の高い注文住宅がよく取り上げられていますよね。
しかし、注文住宅の魅力はデザイン性や間取りの自由度だけではありません。
最新の注文住宅でしか叶えられない魅力として、分譲戸建てやマンションと比べ物にならないほどに住宅性能の高い家に住むことができます。
住宅性能の高い家とは一体どれほど快適なのか、正直イメージできない方も多いでしょう。
一例を挙げると、年間を通じて室内全体が同じ温度を保つことができる家が存在します。
住宅性能の高い注文住宅の魅力を、健康・安全・コストパフォーマンスの3つの側面からさらに詳しく見ていきましょう。
健康に長生きできる
暖かい家に住むと、健康寿命が延びます。
近年の調査で、18度未満の家に住むと病気リスクが高まることが分かってきました。
具体的には、高血圧症等の循環器系の疾患やぜんそく、肺炎などに罹るリスクが高まるとされています。
つまり、室内を18度以上に保てれば、病気リスクが下がるということです。
この結果から世界保健機関(WHO)は、冬の室温を18度以上にすることを強く勧告しています。
日本でも、国土交通省が厚生労働省と協同し「スマートウェルネス住宅等推進調査事業」を推進しており、住宅と健康の関連性が実証されています。調査結果の一部をご紹介します。
まず、起床時血圧と室温の関係を調査したグラフです。
室温が低いほどに起床時の最低血圧が上がることが分かります。
画像出典:住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告会
続いて、高血圧の方のご自宅を断熱改修し、その後どれだけ血圧が下がったかを計測した結果です。
改修後では改修前に比べて最高血圧が3.1mmHg低下していました。
画像出典:住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告会
高血圧は自覚症状が少ないですが、放置すると脳卒中や心疾患などの生死にかかわる重大疾患を引き起こすリスクが上がります。
食生活や生活習慣を改善する方が多いですが、自宅の室温を上げるだけでも急激な血圧変動を抑えられます。
また、断熱改修の効果は循環器系疾患の改善だけではありません。糖尿病リスクが下がる、風邪に引きにくくなるといったデータもあります。
詳しい調査結果は、スマートウェルネス住宅等推進委員会「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告会」をご参照ください。
では、室温を18度以上に保つにはどうすればよいのか?
一般に販売されている住宅の多くは、設定温度を上げても家全体に暖かい空気を送ることは難しいです。
部屋の上部は温まっていても、足元は寒いままだと感じている方も多いでしょう。
空調設備だけで家全体の室温を上げようとすると、多額の光熱費もかかります。
根本的な解決のためには、自宅そのものの断熱性能を上げる必要があるのです。
既存の住宅への断熱リフォームも可能で、窓やサッシを取り換えるだけでも、断熱性能はある程度上げることができます。
しかし、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすためには太陽光を上手に活用することが大切になってきます。
日射をコントロールし開口部まで計算された家を建てられるのは、注文住宅ならではの魅力と言えるでしょう。
ヒートショックを避けられる
住宅性能の高い家は、自宅内での死亡リスクを最小限まで下げられます。
自宅での死亡原因の一つに、「ヒートショック」があります。
日本はヒートショックによる被害者数が世界一多いと言われているのをご存じでしょうか。
ヒートショックは温度の急激な変化が原因で引き起こされるものです。
特に入浴時の死亡者が多く、暖かい居間から寒い脱衣所、浴槽内といった短時間での温度差により生じています。
令和3年度の高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は4,750人で、これは交通事故死亡者数2,150人のおよそ2倍にもなる数値です。
さらに、ヒートショックによる死因は溺死だけではありません。
脳卒中や心筋梗塞など様々な死因を含むため正確な数を把握するのは難しいですが、東京都健康長寿医療センターの調査によると年間17,000人にも及ぶとされています。
では、どうすればヒートショックが避けられるのか?
解決方法としては、居間だけではなく、浴室やトイレ、廊下などを含めた家全体を暖かくする必要があります。
意外にも、北海道はヒートショックによる被害者数が日本で2番目に少ない県となっています。(1位は沖縄県)
北海道は寒さが厳しい地域ゆえに住宅が高断熱・高気密に作られています。室内全体が暖かく保たれているため、ヒートショックが起きにくくなっているというわけです。
高断熱・高気密の家に住めば不慮の事故を避けることができ、寿命を延ばすことができます。
震災で倒壊しない家に住める
注文住宅であれば、大地震が起きても倒壊しない強度の家を建てることができます。
2024年の正月に起きた能登半島地震の死者数は1月31日時点で238人、そのうち窒息・圧死により亡くなった方は141人で全体の63.0%を占めていました。
また、阪神淡路大震災の死者数を見ても約77%が窒息・圧死によるもので、家に押し潰されて亡くなった方が多いことが分かります。
日本の耐震基準と言えば、1981年に導入された現行の耐震基準(新耐震基準)、以前までの旧耐震基準と2つの基準が広く知られています。
能登半島地震で倒壊した住宅は、新耐震基準を満たしていませんでした。
特に被害が大きかった珠洲市の住宅耐震化率は51%と全国平均の87%を大きく下回っています。
新耐震基準では、震度6強~7の揺れに対して、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを基準としています。
新耐震基準の家に住めば、万が一の震災時も命の危機は免れる可能性が高いでしょう。
しかし、倒壊は免れたとしても、全壊・半壊のリスクがあります。地震が起きた後、同じ家に住み続けられなくなる可能性があるのです。
震災後、マイホームに住めなくなってしまうのは心的にも、経済的にも負担が大きいですよね。
せっかく高いお金をかけて注文住宅を建てるのであれば、震災に強い家に住むべきです。
そこで知っておいていただきたいのが、「耐震等級」という基準です。
耐震等級は、新耐震基準(建築基準法上の最低基準)を1として耐震レベルを3段階に分けたものです。
耐震等級2の家は耐震等級1の1.25倍、耐震等級3の家は耐震等級1の1.5倍以上の地震に耐えられる建物となります。
耐震等級3の家がどれほど地震に強いのかを示す資料として、熊本地震の分析データをご紹介します。
画像出典:「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント
耐震等級1相当の木造建築物であっても、大破・倒壊した住宅が全体の6.3%あります。その理由として、新耐震基準であってもシロアリ被害や腐食による劣化により倒壊してしまった家が存在しました。
しかし、耐震等級3では大破・倒壊の被害は0件です。耐震等級3の家であれば、安心して長く住み続けられるでしょう。
耐震等級3の住宅は、住宅ローンの金利優遇や火災保険の割引が受けられるという金銭面でのメリットもあります。
コストパフォーマンスが高い
ここまで住宅性能の高い家の魅力をお伝えしてきましたが、建築費用が気になる方もいるでしょう。
断熱性能別の建築相場についてもご紹介します。
坪単価 | 100㎡ 換算価格 |
|
---|---|---|
等級4 | 60 万円 | 1,820 万円 |
等級5 | 61 万円 | 1,850 万円 |
等級6 | 64 万円 | 1,940 万円 |
等級7 | 68~73 万円 | 2,060 万円~2,210 万円 |
(出典:札幌版次世代住宅に関する調査 UA値レベル別の坪単価を参考に算出)
断熱等級4と断熱等級6では坪単価は4万円の差となっています。
一般的な戸建て住宅の広さである100㎡(約30坪)の家であれば、120万円あれば断熱性能を2段階上げられる計算です。
建設時の初期費用はかかりますが、光熱費が安くなれば結果的には費用回収できるでしょう。
さらに、ZEH住宅(断熱等級5以上が目安)であれば、購入時の補助金を受けられます。
ZEH住宅1住戸につき80万円が支給されますので、補助金で断熱費用を賄うこともできます。
詳細は、【2024年最新】子育てエコホーム支援事業とは?補助金額や条件を解説!をご確認ください。
また、全館空調の家は光熱費がかかるというイメージをお持ちの方もいるでしょう。
以前は光熱費が高すぎるので全館空調を止めて生活しているというご家庭もありました。
しかし、断熱性能・気密性が高ければ、ワンフロアにつき1台のエアコンで温度を適切に保つことができ、結果として光熱費も安くなります。
断熱等級4から6に上げた際の省エネ効果の目安として、約30%の省エネにつながるとされています。
2023年の家計調査報告(二人以上世帯)を見ると、光熱費の月平均は23,855円でした。
30%の省エネ効果があったと仮定すると、23,855円÷30%=16,699円となり、毎月7,000円程度は光熱費が安くなる計算です。
実際には断熱等級4以上の家は日本全体の1割程度であるため、断熱等級6にした場合の光熱費の削減率はさらに高くなります。
今回の試算値よりも安くなると考えて良いでしょう。
注意点として、ZEH水準である断熱等級5で全館空調の場合、断熱等級4で居間のみ空調を入れる場合よりもエネルギー消費量が多くなるといった意見もあります。
光熱費を削減しつつも家全体を暖めたい方は断熱等級6以上にするのが望ましいと言えるでしょう。
4. 注文住宅には、こんな人が向いています
ここまで、注文住宅の魅力を健康・安全・コストパフォーマンスの3つの側面からご紹介してきました。
続いては、高性能の注文住宅がどんな人に向いているか、より詳しく見ていきましょう。
注文住宅はズバリこんな人に向いています。
- ● 老後まで快適な暮らしを送りたい方
- ● ご自身やご家族の持病を改善したい方
- ● 家にいる時間が長い方(フリーランスやリモートワーカー)
老後まで快適な暮らしが送りたい方
高齢者の方は、住宅性能の高い注文住宅に住むメリットが最も大きいです。
年を重ねていくと、様々な基礎疾患をお持ちの方も多くなりますよね。
特に循環機能が弱まってくるので、低気温による血圧上昇などの影響を受けやすくなってしまいます。
先ほど、断熱性能の向上による血圧低下についてご紹介しましたが、高齢者ほど室温低下が⾎圧上昇に及ぼす影響が⼤きい結果も出ています。
画像出典:住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告会
また、寒い家での暮らしは、生死に関わる病を引き起こすだけではありません。
健康の妨げとなる悪習慣を招きます。
自宅の室温が低いと、冬場の活動量が減るという研究結果があります。
寒いからといって動かなければ、身体機能の低下につながります。特に高齢者の方は関節症や骨折などのリスクも高まります。
家全体を暖めることは、健康寿命の延伸に寄与してくれるでしょう。
温度差が少ない室内環境では、身体活動量が増えることも分かっています。(出典:株式会社住環境研究所「高齢者の住まいにおける室内温度と活動量調査」)
さらに、年を重ねるについて夜間頻尿に悩まされる方も増えます。寒い冬は特にトイレが近くなるという方もいると思います。
こちらも室温と頻尿の関連性による調査結果が出ており、室温の上昇は夜間頻尿の改善を促すことが分かっています。(出典:スマートウェルネス住宅等推進委員会「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告会」)
暖かい部屋で眠ることができれば、トイレに起きる回数も減りますし、睡眠の質向上にもつながります。
部屋の室温を上げるだけで、たくさんの健康効果があると感じていただけたのではないでしょうか。
部屋全体を効率良く温めるためには家の断熱性を上げる必要があります。
退職後はご自宅で過ごす時間が多くなるので、断熱住宅への住み替えもしくは断熱リフォームを検討してはいかがでしょうか。
ご自身やご家族の持病を改善したい方
住宅性能の高い注文住宅は、ご自身やお子様の持病を改善したい方にもおすすめです。
前項では、部屋の室温を上げるだけで重大疾患のリスクを下げられるとご紹介しました。
室温だけではなく、結露の発生を防ぐことも基礎疾患の改善につながるポイントです。
住居内に発生するカビは、アレルギー症状を悪化させたり喘息を引き起こす要因になります。
断熱性・気密性の高い住宅は、カビの原因となる結露の発生を防ぐことができます。
さらに、24時間換気システムが導入された家は、排気ガスや花粉によって汚れた空気を室内に入れずに済みます。
高断熱住宅への転居により、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、喘息といった疾患の有病者が減少したデータもあります。
画像出典:ZEHと健康 住まいの高断熱化と内装木質化がもたらす健康効果
空気の綺麗な場所への転居を検討する方もいますが、遠方への引っ越しは転職や転校が必要です。
今のご自宅からそれほど離れていない場所で住宅性能の高い家を建てる方が実現しやすいのではないでしょうか。
家にいる時間が長い方
住宅性能の高い注文住宅は家にいる時間が長い方にもおすすめです。
リモートワークやフリーランスなどで自宅で仕事をしている方、自宅にいる時間が長い主婦の方などは効果を感じやすいです。
自宅内で座って仕事をしていると、足元が寒くなってくるという経験をした方は少なくないでしょう。
断熱性・気密性の高い家であれば、床暖房が無くても足元まで暖かくなります。
実際に、室内を暖かくすることで、作業効率が向上するといった調査結果もあります。(出典:横浜市ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)推進事業「ZEHと健康 住まいの高断熱化と内装木質化がもたらす健康効果」)
また、女性は男性と比較し筋肉量が少ないため冷え性になりやすく、寒さを感じやすいです。暖かい住居に住むことで、婦人科系疾患の改善にもつながるといった調査結果もあります。(出典:BeyondHealth「「暖かい家」は健康寿命延伸に加え、女性の健康にも効果?」)
5. 注文住宅で注意したいこと
先ほどまでは注文住宅の魅力についてご紹介してきました。つづいて、注文住宅の注意点やデメリットについても知っておきましょう。
注文住宅は資産性が低い
注文住宅の懸念点として資産性が低い点があります。
注文住宅は建物にお金がかかりますが、不動産の市場価値は建物よりも立地に左右される傾向が強いです。
そのため、中古で売り出す際に値下がりする可能性が高いです。
特に、建設時にお金をかければかけるほど、売却時の損失幅は大きくなります。
売却額が低い場合、住宅ローン残債額との差額を貯蓄から補填する必要があるかもしれません。
最悪の場合は、ローンが返せなくなるリスクもあります。
では少しでも売りやすい注文住宅にするためにはどうすればよいのでしょうか。
まず第一に、個性的過ぎる家を建てるのはやめた方が無難です。
注文住宅は個人の希望を全て反映した家にできるのが魅力ではあります。
しかし、あまりにも変わった家にしてしまうと買い手がつかなくなる可能性がありますので要注意です。
少しでも売れる家にしたいのであれば、デザイン性を追求しすぎるのはやめましょう。
唯一無二の家であっても居住性に劣る家は自分以外には好まれません。複雑な設計の家は建築費用も余計にかかります。
また、ほとんどの方にとっては、注文住宅を建てるのは初めての経験でしょう。
自分で考えた間取りや設備が実際に住んでみると使いづらかったという意見もあります。
プロである不動産業者に主導してもらいながら決めることをおすすめします。
二つ目に、近い将来、住宅性能は資産性に影響するポイントとなるかもしれません。
2025年4月には省エネ基準適合が義務化されると、今後全ての新築住宅は等級4以上となります。
省エネ基準は今後も段階的に引き上げられる予定となっています。
2024年からは省エネ性能表示ラベル制度も始まり、住宅の購入・賃貸時に省エネ性能が確認できるようになりました。
今はまだ、省エネで家を選ぶという観点をお持ちの方は少ないです。
しかし徐々に多くの人の目に留まる機会も増え、社会に広く知られていくものとなるでしょう。
立地条件と広さが似ている2つの中古物件が売り出されている場合、省エネ性能が高い方を選ぶことが当たり前の世の中となる可能性もあります。
このように、住宅性能を重視して住まいを選ぶ方が増えれば、将来的に住宅性能がリセールバリューに影響する可能性もあります。
省エネ施策が本格化する前の今のうちから、物件選びのコツとして押さえておきましょう。
さらに詳しく知りたい方は、2025年省エネ基準適合が義務化!マンションや戸建への影響とは!?をご参照ください。
注文住宅といえども質はピンキリ
“注文住宅”を販売しているハウスメーカーは数多く存在しており、価格も様々であるので品質には差があります。
また、住宅性能は一目で判断できるポイントではなく、これまでの住宅ではあまり重視されてきませんでした。
そのため、全ての注文住宅が住宅性能に優れているわけではありません。断熱を考慮して設計していなければ、断熱性は分譲戸建てと変わらないです。
例えば、断熱性能7の最高性能の家を建てるためには、開口部で日射をコントロールするなどの設計が不可欠です。
設計段階から断熱を考慮する必要があるため、断熱の専門家でなければ実現できないものです。
ご自身が注文住宅でどんな理想を叶えたいかを整理し、信用できる会社を見つける必要があります。
6. 注文住宅の購入における最適な方法
注文住宅について良い点だけでなく、悪い点も含めてご紹介してきました。
全てが自由に決められるからこそ、どう進めていけばいいか迷う方もいらっしゃると思います。
最後に、注文住宅の購入を成功させるための近道をご紹介します。
①ハウスメーカーを探す
注文住宅を建てたいと思ったら、まずはハウスメーカーに相談に行ってみましょう。
とはいっても、結局どこのハウスメーカーが信頼できるのかは判断が難しいところです。
そこで、住まいサーフィンでは、断熱性能に優れた注文住宅メーカーをご紹介するサービスをご提供しています。
住まいサーフィン代表の沖有人が様々なメーカーを調査し、実際に訪問し体感し時間を掛けて導き出したハウスメーカーをこっそりご紹介します。
日本における最高レベルの断熱住宅を提供しているメーカーとなっています。
ご自身で住宅メーカーや工務店を探したり、比較したりする必要がないので、検討期間の短縮になります。
また、住まいサーフィン経由での問い合わせの場合、ベテランの営業マンが担当となることが確約されます。
なお注意点として、住まいサーフィンからの紹介をご希望する場合、デポジットとして10万円をいただいております。
本気度の高い方のみお申込みへとお進みください。
②断熱を体感する
断熱住宅の効果がどれほどのものなのか半信半疑の方もいらっしゃるでしょう。
まずは試しに断熱住宅へ訪問し、暖かさ・涼しさを体感してみましょう。
短時間での滞在では効果がわからない場合、モデルハウスへの宿泊体験※で判断することができます。
断熱性能の高い住宅の快適さをご自身で実感し納得した上で、契約へと進むことが出来ます。
※お住まいのエリアにモデルハウスが無い場合もあります。何卒ご了承ください。
③購入決断する
注文住宅購入への決意が固まったら、いよいよ契約締結へと進みます。
その際、紹介時にいただいたデポジットは全額ご返金いたしますのでご安心ください。
以上が注文住宅の購入の流れになります。
注文住宅で失敗しないよう、住まいサーフィンを必要に応じてお役立ていただけますと幸いです。
7. まとめ
本記事では、注文住宅の魅力と注意点、購入時に損をしないための方法について詳しくご紹介しました。
不動産業界は売り手と買い手の情報格差が大きいため、契約後に損したと後悔するケースも少なくありません。
事前に住宅関連の基礎知識を学んでおくことで、ご不安の無い状態での住宅購入が実現できるでしょう。
そして、住まいサーフィンは満足できる注文住宅購入のお手伝いができます。
健康に長生きしたい方は是非ご検討ください。
住宅性能の高い注文住宅についてさらに詳しく知りたい方は、命と健康を考慮した住宅購入もご覧ください。
なお、注文住宅を建てるにあたり、未公開土地や非公開物件の探し方を知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
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