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住まいサーフィン編集部

ソニー銀行の住宅ローンにデメリットはある?特徴や団信を解説!

2024年11月01日

更新日最終更新日:

ソニー銀行住宅ローンについて、この記事で分かること

住宅ローンを検討する際、ネット銀行の住宅ローンを候補にされる方も多いでしょう。
ネット銀行といえば金利が低いというイメージが強いと思いますが、ソニー銀行は金利以外にも独自の魅力があります。

  • ● がん団信100が金利0.1%上乗せで加入できる
  • ● 手数料が安いプランもある
  • ● 契約~完済までのトータルコストが安い

それでは、ソニー銀行の住宅ローンにはデメリットはあるのでしょうか?
住宅ローンを選ぶ際には、金利だけではなく総合的に判断することが重要です。そして各金融機関のメリット・デメリットも比較することをおすすめします。

今回の記事では、ソニー銀行の住宅ローンの特徴や魅力、デメリットについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
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1. ソニー銀行住宅ローンの特徴

ソニー銀行は、2001年に設立されたソニーグループ傘下のネット銀行です。ソニー生命やソニー損保とともに、ソニーフィナンシャルグループの完全子会社となります。

初めに、ソニー銀行の住宅ローンの特徴を解説します。

ソニー銀行の住宅ローンの主な特徴は上記のとおりです。6つの特徴について、順番に解説します。

利用者からの評判が高い

ソニー銀行の特徴①は、顧客満足度が高く実際に利用している方が高く評価しているという点です。
「2024年オリコン顧客満足度®調査総合 おすすめの住宅ローンランキング」では、2023年から2年連続で1位となりました。

同調査では、全9項目の評価項目別でも「商品内容の充実さ」、「団体信用生命保険の充実さ」、「サイトのわかりやすさ」の3項目で1位となっています。
「サイトのわかりやすさ」においては、2015年から10年連続1位。
また、業態別「ネット銀行」、目的別「新規」、「借り換え」、商品別「変動金利」の4部門で1位になっていることから、多くの人に選ばれていることがわかります。

がん団信の上乗せ金利が低く、保障も手厚い

特徴②は、がん団信の上乗せ金利が低くて、保障が手厚い点です。
ソニー銀行には金利上乗せなしでがんに備えられる「がん団信50」のほか、金利0.1%の上乗せで手厚い保障が受けられる「がん団信100」があります。
この「がん団信100」はがん診断確定時の住宅ローン残高100%保障だけではなく、がん診断給付金100万円なども受け取ることができます。

ソニー銀行の団信については、記事の後半で詳しく解説しています。

手数料が安いプランの取り扱いがある

特徴③は、住宅ローン契約時の手数料が安くなるプランの取り扱いがある点です。
住宅ローンを契約するときには、一般的には借入金額×2.20%(税込)事務手数料がかかります。住宅ローンは初期費用がかかりますが、その主な原因がこの事務手数料の高さです。

しかしソニー銀行の場合、事務手数料が税込44,000円の住宅ローン商品を取り扱っています。金利は少し高くなりますが、初期費用を抑えたいという方にぴったりです。

ソニー銀行の商品プランについては、この後ご紹介します。

住宅ローン契約~完済までのトータルコストが安い

特徴④は、契約から完済までのトータルコストが安いという点です。
先ほど契約時の事務手数料が安くなるプランがあるとご説明しましたが、それだけではありません。ソニー銀行は、住宅ローン返済中にかかる諸費用が0円であることが多いです。

ソニー銀行では、住宅ローン返済中の諸費用について、以下のものが0円となっています。

  • ● 繰り上げ返済手数料
  • ● 変動から固定の金利変更手数料
  • ● 他行への振込手数料(*1)
  • ● ATM手数料(*2)
  • ● 返済口座への資金移動

(*1)Club S シルバーで Sony Bank WALLET ありの場合月4回まで
(*2)Club S シルバーの場合月7回まで

一部繰り上げ返済が0円の銀行は多いですが、ソニー銀行は全額繰り上げ返済した場合でも手数料が0円です。

住宅ローンは金利の低さだけで選びがちですが、利息に手数料などの諸費用も加えた負担、トータルコストが大切になってきます。ソニー銀行は借りた後も各種手数料が無料となっているので、経済的負担を軽減することができます。

参考:ソニー銀行で借りるときの初期費用一覧

  • 取扱手数料・・・●住宅ローン:一律44,000円 ●変動セレクト住宅ローン・固定セレクト住宅ローン:融資金額の2.2%(税込)
  • 保証料・・・0円(保証会社を利用しない)
  • 団体信用生命保険料・・・0円
  • 印紙代(印紙税法)・・・0円(電子契約の場合)
  • 登録免許税・・・借り入れ希望額の0.4%(軽減措置がある場合あり)
  • 司法書士手数料・・・物件や借り入れ金額、地域、登記の種類などによって異なる
  • 火災保険料・・・物件や保険期間などによって異なる

手続きはウェブで完結

特徴⑤は手続きがウェブで完結するという点です。
必要書類のアップロードや電子契約など、借り入れまですべてウェブで完結します。さらに、共働きでペアローンを利用する場合でも、来店不要で手続きができます。
審査から借り入れまでネットで完結できるので手続きがスムーズ、という口コミを見かけることも多いです。

担当アドバイザーが手続きをサポート

最後の特徴⑥は担当アドバイザーが手続きをサポートしてくれるという点です。
一人ひとりの担当ローンアドバイザーが借り入れまでの手続きをサポートしてくれます。土日祝日も営業しているのでわかりにくい書類があっても安心です。
CONSULTING PLAZAでのオンライン相談も可能となっています。

2. 住宅ローンの基礎知識を解説

これまでソニー銀行の住宅ローンの特徴やメリットを見てきました。
しかし、住宅ローンを検討中の方にはこのような方もいらっしゃるかと思います。

  • ● 住宅ローンについて、そもそもよく分からないことが多い
  • ● 変動金利と固定金利どっちがいいの?
  • ● 団信って何?金利上乗せしてまで手厚くした方が良いの?

そこで、ここからは住宅ローンの基礎知識について解説します。
ソニー銀行のことだけを知りたいという方は、次の章「3.ソニー銀行の住宅ローン商品を徹底比較!」をご覧ください。

変動金利と固定金利の違いと、メリット・デメリット

住宅ローンの金利タイプは、変動金利と固定金利の2種類に分かれています。
変動金利は返済期間中に金利が変わるタイプで、固定金利は金利がずっと一定のタイプです。

ただし、固定金利の中には期間選択型というものもあります。期間選択型固定金利は選択した期間中の金利は一定で、その後は変動金利または固定金利を選択することになります。
例えば、10年固定で元利均等返済(毎月返済額が一定)を選ぶと、最初の10年間は支払額が変わりません。11年目には変動金利か固定金利のどちらかを選択します
※手続きをしなければ自動的に変動金利になる金融機関も多いです。

変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、このようになります。

  メリット デメリット
変動金利 ・金利が低いため3つのメリットがある
 ①返済額が抑えられる
 ②借入金額が増やせる
 ③審査が通りやすい
・返済リスクに対する2つのルールがある
・しばらく金利が変動していない
返済額が上昇するリスクがある
・常に金利情報をチェックする必要がある
・2つのルールで援助された返済額は
 最終時に支払わなければならない
(全期間)
固定金利
全期間返済額が変わらなくて安心
・金利の変動をチェックする必要がない
・変動金利よりも金利が高い
・金利の上昇がないと支払額で損をする

月々の返済額を抑えたい方借入金額をなるべく増やしたい方におすすめなのは変動金利です。
最新の調査によると、住宅ローンを借りた人の76.9%が変動金利を選択しています。
参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html)

ただし、変動金利はメリットが大きい分リスクも高いです。デメリットに記載しているように、返済額が上昇する可能性があります。
2024年7月、日銀は政策金利の追加利上げを決めました。今後も、利上げが続く可能性があります。

変動金利に2つのルール(5年ルール・125%ルール)がある場合は返済額が大幅に急上昇することはないですが、金利が上がった分は最終返済時にしわ寄せされます。また、金融機関によってはこれらのルールが適用されないことがあるので、注意が必要です。
ソニー銀行の住宅ローンは、2つのルール(5年ルール・125%ルール)が適用されません。

金利が高くても安心感が欲しいという方には、固定金利(全期間固定金利)がおすすめです。金利はずっと一定なので、返済額も変わりません。※元利均等返済の場合
デメリットは金利の高さです。金利が高いと購入できる住宅も限られてしまいます。

変動金利と固定金利については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

変動金利と固定金利、どっちがいい?最新の住宅ローン金利推移についても解説!

変動金利と固定金利のそれぞれのメリットや向いている人、相場について解説します。

住宅ローンの金利相場

次に、住宅ローンの金利相場がどれくらいなのかご説明します。

住宅ローンの金利は、金融機関によってさまざまです。住宅ローンを貸してくれる主な金融機関は、メガバンク(都市銀行)・地方銀行・ネット銀行・信用金庫の4種類に分かれます。

一般的には、ネット銀行<メガバンク<地方銀行=信用金庫という順番で金利が高くなっています。
ただし、各金融機関・個人の審査結果によって金利は大きく異なるので、地方銀行(または信用金庫)でもネット銀行並みの金利で借りられることもあります。

メガバンクとネット銀行の場合、金利相場はこのようになっています。

金利タイプ 相場
変動金利 0.4~0.5%台前後
10年固定金利
(当初期間引下げ)
1.1~1.7%台前後
10年固定金利
(全期間引下げ幅一定)
1.6~2.0%台前後
全期間固定金利
(フラット35)
1.82%

※2024年10月時点の情報

最新の金利相場について詳しく知りたいという方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。

住宅ローンの金利相場をタイプ別に徹底比較!お得に借り入れするために!

最新の金利相場について解説をし、タイプ別に金利を比較します。

住宅ローンの団信(団体信用生命保険)

つづいて、団信(団体信用生命保険)についてご説明します。
団信とは、住宅ローンの返済中に債務者(ローンを借りた人)に万が一のことがあった場合、残りの住宅ローンが保険金により弁済される制度です。
※死亡や高度障害状態になること
団信の中にはがんなどの特定疾病が保障される特約もあるので、それらと区別して「一般団信」とも言います。

基本的には、住宅ローンを借りる際に一般団信への加入が必須となっています。
ここで、既往症や持病がある方は不安になるかもしれません。ですが、ご安心ください。金融機関によっては「ワイド団信」というものが用意されています。
ワイド団信とは、健康上の理由で一般団信に加入ができない人向けに引受基準を緩和した団信のことです。
また、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意になっています。

一般団信は金利を上乗せせずに加入できます。さらに、各金融機関は一般団信に加えて独自の団信(特約)を用意して、差別化を図っています。

  • 対象の病気(例)
  • ● 所定のがん
  • ● 3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)
  • ● 7大生活習慣病(がん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全)
  • ● すべての病気やケガ
  • 保障内容(例)
  • ● 所定のがんと診断されたら住宅ローン残高は0円となる
  • ● 特定の疾病により就労不能状態が30日以上継続した場合、最長12ヶ月まで月々の返済を保障
  • ● 疾病などにより就労不能状態が13ヶ月を超えた場合、住宅ローン残高は0円となる
  • ● がん先進医療を受けると、通算1,000万円まで治療費を給付

上記のような特約を付けるには、金利を上乗せすることが多いです。
例えば住宅ローン審査の結果1.7%の金利で融資を受けることになり、がん保障(金利上乗せ0.2%)の団信に加入するとします。この場合、適用される金利は1.9%になります。

金融機関によっては、金利を上乗せしなくてもがん団信などの特約を付けられることがあります。しかし年齢制限などの条件が設けられていることも多いので、しっかり確認するようにしましょう。

3.ソニー銀行の住宅ローン商品を徹底比較!

住宅ローンの基礎知識について解説していきました。しかし、ソニー銀行の住宅ローンを検討している方の中には「ソニー銀行の住宅ローンは、どれがどのタイプなのか分からない」「固定セレクト住宅ローンと住宅ローンの違いは何?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、この章ではソニー銀行の住宅ローン商品について解説していきます。
※2024年11月時点のソニー銀行HP上の情報を基に記載しています。各商品の詳細や最新の情報は、ソニー銀行の相談窓口等でご確認ください。

ソニー銀行の住宅ローン商品は3種類

ソニー銀行の住宅ローン商品は3種類に分かれています。

  • ① 変動セレクト住宅ローン
  • ② 固定セレクト住宅ローン
  • ③ 住宅ローン

先ほど解説した金利タイプ「変動金利」「期間選択型固定金利」「全期間固定金利」は、それぞれ下記のように当てはまると考えられます。

  • 変動金利=①変動セレクト住宅ローン・③住宅ローン
  • 期間選択型固定金利=②固定セレクト住宅ローン・③住宅ローン
  • 全期間固定金利=③住宅ローン

①の変動セレクト住宅ローンは、新規借り入れ時は必ず変動金利になります。返済中はいつでも固定金利に切り替えることが可能です。

②の固定セレクト住宅ローンは、10年・15年・20年のいずれかの期間を固定金利にできる商品になります。期間終了後には、もう一度固定金利を選択することも、変動金利にすることもできます。
※期間満了前に変更予約をしなければ、自動的に変動金利に切り替え

③の住宅ローンは、新規借入時に変動金利と固定金利、どちらでも好きな方を選べます。固定期間20年超なら、返済期間中ずっと金利は一定(全期間固定金利)です。また、事務手数料が定額(税込44,000円)の商品になります。

なお、ソニー銀行はいずれの商品でも、固定金利期間中に変動金利または新たな固定金利に変更することができます。(金利タイプ変更手数料が必要)
多くの銀行では固定金利から変動金利に切り替えできない(固定期間終了時を除く)ので、ソニー銀行独自の珍しいルールと言えるでしょう。

固定セレクト住宅ローンと住宅ローンの違い

②の固定セレクト住宅ローンと③の住宅ローン、どちらも一定期間を固定金利にすることができます。その違いは何なのか、詳しくご説明します。

違い1. 固定セレクト住宅ローンは、固定期間が3種類だけ

固定セレクト住宅ローンは、新規借入時の固定期間が10年・15年・20年の3種類です。他の年数は選べません。

例えば「返済期間が35年で、最初の5年間だけ金利を固定したい」「返済期間30年で、最初の25年を金利を固定したい」という人は、「住宅ローン」を選びましょう。

違い2.住宅ローンは金利が高い

固定セレクト住宅ローンと住宅ローンは、金利が違います。2024年11月の最優遇金利はこのようになっています。

  固定セレクト住宅ローン 住宅ローン
固定10年 1.419% 1.719%
固定15年 1.752% 2.052%
固定20年 1.968% 2.268%

※2024年11月の適用金利

同じ固定期間で比較すると、「住宅ローン」の方が金利は0.3%高いです。「住宅ローン」は事務手数料が定額(44,000円)である代わりに、金利は高めに設定されています。
変動金利の場合も同様です。

  変動セレクト住宅ローン 住宅ローン
金利 0.647% 1.007%

※2024年11月の適用金利

違い3.固定セレクト住宅ローンは引き下げ幅が小さくなる

固定セレクト住宅ローンは金利が低いので、「住宅ローン」よりもずっとお得に思えます。しかし、固定期間が終了した後には金利が高くなる可能性があるので、注意が必要です。

住宅ローンの適用金利は、基準金利から優遇金利を差し引いた上で決まります。

住宅ローン金利の基本構造

ソニー銀行では、引き下げ幅がこのように設定されています。

  変動セレクト住宅ローン 固定セレクト住宅ローン 住宅ローン
新規借り入れ時 当初固定期間終了後
変動金利
適用期間中
-1.41% - -0.65% -1.05%
固定金利
適用期間中
-0.95% -1.35%

固定セレクト住宅ローンは、新規借入時に-1.35%の引き下げとなっていますが、固定期間が終了すると-0.65%になります。
例えば当初固定期間10年で借りて、期間終了後に変動金利(基準金利は今と同じ2.057%)を選択したとします。このとき、商品によってこのような差が出ます。

商品 適用金利
変動セレクト住宅ローン 0.647%
固定セレクト住宅ローン 1.407%
住宅ローン 1.007%

このように、固定セレクト住宅ローンは最初の固定期間の金利が低い分、あとから金利が高くなります。

ソニー銀行の住宅ローン商品、それぞれどんな人に向いている?

ここまでのことを踏まえて、ソニー銀行の住宅ローン商品のメリット・特徴・向いている人をまとめると、このようになります。

  変動セレクト住宅ローン 固定セレクト住宅ローン 住宅ローン
メリット 金利が低く返済額も抑えられる 固定の安心感と返済額の安さ 手数料が安く抑えられる
特徴 急な金利の上昇には
固定金利への変更繰り上げ返済
備えられる
固定金利が終わった後に金利が変わるが、
固定金利満了と同じ頃に完済すれば
影響は少ない
どの金利タイプも同じ引き下げ幅なので、
最初は変動金利で、金利の動きを見ながら
固定金利への切替ができる
向いている人 返済額を抑えたい方 当初固定期間の返済額を抑えたい方、
希望の固定金利期間前後で完済予定の方
初期費用を抑えたい方

それぞれの商品のデメリットも理解した上で、自分に適した商品を選択するようにしましょう。

4.ソニー銀行の手厚い団信を紹介!

つづいて、ソニー銀行住宅ローンの団信をご紹介します。
ソニー銀行には5種類の団信があります。

  • ● 一般団信/ワイド団信(ワイド団信は金利上乗せ0.2%)
  • ● がん団信50(金利上乗せなし)
  • ● がん団信100(金利上乗せ0.1%)
  • ● 3大疾病団信(金利上乗せ0.2%)
  • ● 生活習慣病団信(金利上乗せ0.2%)

ワイド団信は、持病や病歴があって一般団信に加入できない人向けの団信です。多くの銀行ではワイド団信は金利上乗せ0.3%ですが、ソニー銀行は金利上乗せ0.2%で加入できます。

借入時に満50歳未満なら、金利上乗せなしでがん団信50を付帯できるのがソニー銀行の魅力です。所定のがんと診断されると、住宅ローン残高の50%相当が支払われます。

金利上乗せ0.1%で加入できるがん団信100は、所定のがんと診断されると住宅ローン残高が0円になります。さらにがん診断給付金、がん先進医療給付金、上皮内がん・皮膚がん診断給付金も支払わるので、かなり手厚い保障内容です。

がん以外の疾病が心配という方には、3大疾病団信や生活習慣病団信もあります。ご自身に合った団信に加入して、いざというときに備えておきましょう。

ソニー銀行団信の保障
画像出典:ソニー銀行ホームページ

5.思わぬ落とし穴!?ソニー銀行の住宅ローンのデメリット

これまでソニー銀行の住宅ローンの特徴や魅力についてみてきました。ソニー銀行は、トータルコストが安いだけでなく、団信も充実していることがわかりました。では、ソニー銀行の住宅ローンにはデメリットはあるのでしょうか?
この章では、ソニー銀行の住宅ローンのデメリットについて解説していきます。デメリットもきちんと理解して思わぬ落とし穴にはまらないようにしましょう。

ソニー銀行の住宅ローンの主なデメリットは、以下のとおりです。

5つのデメリットについて、それぞれ順番に解説します。

デメリット① 長期間の固定金利が高い

先ほど「ソニー銀行の住宅ローン商品を徹底比較!」でもお伝えしたように、ソニー銀行の住宅ローン商品は3種類あります。固定セレクト住宅ローンの場合、新規借り入れ時は固定金利(10年・15年・20年)のみの利用となります。
そのため最初から長期間固定金利にしたい場合には「住宅ローン」を選ぶことになりますが、20年超の金利が2.479%と高めに設定されています。
※2024年11月の適用金利
固定30年、35年などの長期固定金利で検討している方にとっては注意が必要です。

全期間固定金利のフラット35なら、1.95%(自己資金10%以上なら1.84%)で借りられることがあります。団信の内容などに差はありますが、フラット35の方が低金利です。
なお、ソニー銀行はフラット35の取り扱いがありません。20年を超える長期間の固定金利を利用したい方は、他の銀行で取り扱っているフラット35や全期間固定金利商品と比較検討してみると良いかもしれません。

デメリット② 変動金利は他のネット銀行よりやや高め

現在、変動金利の相場は0.4~0.5%台です。それに比べると、ソニー銀行の変動金利は0.647%~なので、やや高めの水準となっています。

また、ソニー銀行の基準金利はこのように決まるので、他の銀行とは違う金利の上がり方や下がり方をする可能性があります。

ソニー銀行では、市場での金利スワップ手法を活用し、毎月基準金利を決定します。

ソニー銀行で毎月決定する基準金利は、資金コスト(住宅ローンの貸し出し資金をソニー銀行が調達するために必要なコスト)や営業コスト、および収益を加味して決定されます。
最も大きな変動要因は資金コストで、このコストは変更日前数ヶ月における銀行間で取引されている金利の動向や、国債の利回りの動向など、該当する期間の指標と連動して上下します。

一般的な金利の決まり方については、こちらの記事で解説しています。

2024年は、ソニー銀行の変動金利が上昇傾向となっています。

  金利
(変動セレクト住宅ローン)
2024年7月 0.397%
2024年8月~10月 0.597%
2024年11月 0.647%

今後も金利が上昇していくことが考えられるので、無理のない金額を借り入れるようにしましょう。

デメリット③ 変動金利は、5年ルールと125%ルールが適用されない

金利上昇リスクのある変動金利は、5年ルールと125%ルールを設けている金融機関が多いです。

変動金利の2つのルール

半年に1回金利が見直されていても、実際に返済額が変動するのは5年に1度です。
また、125%ルールにより返済額が急激に増加することがないため、返済できなくなるリスクが低くなります。

しかし、ソニー銀行はこの2つのルールが適用されません。そのため、金利が上昇するとその翌月(ボーナス返済の設定月によっては2~3ヶ月後)から返済額が高くなります。

ソニー銀行で変動金利を選択する場合には、ある程度の余裕を持って返済できる金額を借りるようにしましょう。

デメリット④ 審査が厳しい?

ソニー銀行をはじめとするネット銀行は、一般的にメガバンクや地方銀行よりも審査が厳しいと言われています。

ソニー銀行の住宅ローン申し込み条件は以下のとおりです。

ソニー銀行の住宅ローン 申し込み条件(次の条件をすべて満たす個人のお客さま)

  • ● ソニー銀行に円普通預金口座をお持ちのお客さま。
  • ● お申し込み時のご年齢が満20歳以上、お借り入れ時満65歳未満で、完済時満85歳未満(ワイド団信の場合は満81歳未満)のかた。
  • ● 前年度の年収(自営業のかたは申告所得)が400万円以上であるかた。
  • ● ソニー銀行指定保険会社の団体信用生命保険に加入が認められるかた。
  • ● 日本国籍、または永住権のあるかた。
  • ● 資金使途の対象物件にソニー銀行第一順位の抵当権を設定していただけるかた。

金融機関によっては前年度年収を100万円以上や200万円以上としているところがあるので、それに比べると年収400万円はやや厳しい印象を受けます。ですが、収入が安定していて無理な借り入れでなければ十分審査に通ると考えられます。ソニー銀行の住宅ローンを検討している方は申込条件もよくご確認ください。

デメリット⑤ 対面で相談できる店舗が限定されている

ソニー銀行はネット銀行であるため、対面での相談・契約ができないことに不安を感じる方もいるでしょう。ソニー銀行では特徴⑥でも解説したようにオンラインサポート体制が充実していますが、直接対面で相談したい方には不便かもしれません。
ソニー銀行は、全国の銀行代理店で住宅ローンについて相談ができます。ただ、取り扱われている店舗数が限られているため、メガバンクと比較すると少し相談しにくいという点には注意が必要です。

6.まとめ

今回の記事では、ソニー銀行の住宅ローンの特徴、メリット・デメリットについて解説しました。

ソニー銀行は、安い諸経費、団信の充実が最大のメリットです。
また、実際にソニー銀行の住宅ローンを利用している方の満足度も高く、ネットの口コミにも良いコメントが多いです。ネットで手続きを完結できることも、魅力の一つとなっています。
金利がやや高いなどの注意点もあるので、ソニー銀行のさまざまなメリット・デメリットを比較したうえで総合的に検討してみることが重要です。

低金利の住宅ローンを提供している金融機関は多いですが、金利だけではなく初期費用や団信の内容なども比較し、申し込む前に返済シミュレーションをすることをおすすめします。

また、各銀行のメリット・デメリットを把握して、総合的に判断するようにしましょう。

口コミサイトでの評判も参考にすると良いですが、ご家庭の状況・ご自身の条件に最も適した住宅ローンを契約するのがおすすめです。

以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向が知りたい方はこちらをご覧ください。

住宅ローンの金利推移について解説!今後の金利はどうなる?

住宅ローンの金利推移について解説をし、住宅ローンを借りるのに相応しいタイミングについてもお伝えします。

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