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PayPay銀行の住宅ローンの魅力はネット銀行ならではの低金利、そして申し込みから契約まで、全てネットで完結する手軽さ、その審査スピードの早さです。
それでは、PayPay銀行の住宅ローンにはどんなデメリットがあるのでしょう?
住宅ローンは長期に渡る返済となることが多いため、金利だけではなく手数料などを含めた支払い総額、団信の手厚さやデメリットも含めて総合的に判断することがポイントです。
今回の記事では、PayPay銀行の住宅ローンの特徴、メリット・デメリットについて解説します。
目次
1. PayPay銀行住宅ローンの特徴
PayPay(ペイペイ)銀行【旧ジャパンネット銀行】はYahoo!JAPANやLINEを運営するLINEヤフー株式会社が展開する日本で最初のネット銀行です。
住宅ローンは2019年7月30日から提供を開始しました。住宅ローン提供自体はネット銀行の中では後発と言えますが、その分PayPay銀行独自のサービスを展開しています。
それではPayPay銀行にはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
特徴① 変動金利、10年固定金利が低い
PayPay銀行の住宅ローンは変動金利、10年固定金利が低い点がポイントです。
ネット銀行は比較的低金利での借り入れが特徴です。住宅ローンの選択において「金利の低さ」は重要なポイントの一つ。低金利の住宅ローンを選ぶことで、ローン全体の返済額を抑えられます。
2025年4月現在、PayPay銀行の最優遇金利は、新規借り入れの場合、変動金利が0.780%~、固定金利が1.630%~(10年固定金利)となっています。
2025年1月、日銀が政策金利追加利上げを決めたことを受けて、2025年4月からPayPay銀行の変動金利もさらに0.25%引き上げられました。しかし、4月の利上げを踏まえてauじぶん銀行・住信SBIネット銀行と比べると、PayPay銀行は自己資金なしの人にとっては特に低金利な印象になりました。
金利タイプ | 新規 | 借り換え |
---|---|---|
変動金利 | 0.780%~ | 0.749%~ |
固定金利(10年) | 1.630%~ | 1.630%~ |
固定金利(35年) | 2.500%~ | 2.500%~ |
※金利は2025年4月時点の情報(PayPay銀行公式サイトより)
住宅ローンは一般的に基準金利から優遇幅を引いた金利が、実際に適用される住宅ローンの金利(適用金利)となります。
PayPay銀行では変動金利で借り入れた場合「全期間引下型」が適用されます。基準金利(※2.680%)から契約時に決まった引下幅(-1.900%)が全期間引き下げられます。※2025年4月15日現在の、変動金利の基準金利
一方、固定金利で借り入れた場合、契約時の引下幅は変動金利と同じ(-1.900%)ですが、定めた固定金利の期間が終わると、引下幅は小さくなりますので要注意です。
また、変動金利で借り換えをした場合の引下幅(-1.931%)は新規で借り入れるよりも優遇されています。
【基準金利からの引下幅】(2025年4月15日現在)
金利タイプ | 契約時 | 金利タイプ変更後 | 借り換え |
---|---|---|---|
変動金利 | -1.900% | 変動金利→固定金利 -1.400% |
-1.931% |
固定金利 | -1.900% | 固定金利→変動金利 -1.400% 固定金利→固定金利 -1.100% |
-1.900% |
記事の後半で、借入金額別に月々の返済金額をシミュレーションしています。興味のある方は先にこちらをご覧ください。
特徴② 上乗せ金利なしの団信保障が充実
PayPay銀行の住宅ローンの大きなポイントの1つが充実の団信が上乗せ金利なしで付帯できる(51歳未満の場合)という点です。
PayPay銀行の団信は「超サポ団信」といって、充実の保障内容になっています。
一般的な基本保障である「死亡・高度障害保障」はもちろん、余命6ヶ月以内と判断されたとき住宅ローン残高が0円となる「リビングニーズ保障」に加えて、「がん保証(50%保障)」が金利の上乗せなしに付帯されます。
また、業界初の「ペア連生団信」にも注目です。これらの団信についての詳細は記事の後半でご説明します。
特徴③ 利便性が高い
PayPay銀行ならではの便利なサービスが充実しています。
すべての手続きがネットで完結!
PayPay銀行では事前審査の手続き、本審査から契約の手続きまでを全てオンライン上で完結することができます。必要書類はスマホでも提出OKの手軽さもポイントの一つです。
ネットで申し込み可能な銀行はほかにもありますが、多くの場合、郵送での手続きも必要となります。
PayPay銀行の場合、Webだけですべての手続きを完結できるので、仕事に支障をきたさなかったという口コミもありました。
保証料・収入印紙代・一部繰り上げ返済手数料 全て0円
保証料や収入印紙代も0円となっている点は利用者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
そして、一部繰り上げ手数料も無料となっています。
手数料無料 定額自動入金サービス
PayPay銀行では、手数料0円で返済口座への資金移動が可能です。
他の金融機関の口座から毎月定額を引き落とし、PayPay銀行の普通口座へ自動的に入金するサービスを提供しています。
毎月資金を移動する手間を省けるうえ、住宅ローンの支払い漏れの心配もありません。
また、自分が利用しているメインバンクを変更することなく返済可能なことも大きなポイントです。
特徴④ 審査スピードが早い
PayPay銀行の住宅ローンは審査のスピードが比較的早い点もメリットの1つでしょう。
実際にPayPay銀行の住宅ローンを利用している人の口コミでも高評価を集めています。
PayPay銀行では事前審査に最短当日~2営業日、本審査に3~10営業日かかると言われています。(※団体信用生命保険申込と必要書類到着後、不備等がない場合)
他の銀行では本審査に3~4週間かかるところもあることを思えば、かなり早い審査と言えるでしょう。
それでは、PayPay銀行の審査要件(商品概要より)はどうなっているでしょうか?一部を見ていきましょう。
年収の制限 | 前年度年収200万円以上 |
---|---|
勤続年数の制限 | なし |
年齢(借入時) | 20~64歳 |
年齢(完済時) | 80歳未満 |
全ての契約がネット上で完結、スピード審査のため、時間や労力が節約でき、オンラインでのやり取りに慣れている人にはおすすめです。また、年収要件も200万円と比較的低く、勤続年数の制限がないことから、入社したての会社員などでも申し込むことが可能です。
2. 住宅ローンの基礎知識
PayPay銀行の住宅ローンの特徴を見ていきました。しかし、住宅ローンを検討中の方にはこのような方もいらっしゃるかと思います。
- ● 住宅ローンについて、そもそもよく分からないことが多い
- ● 変動金利と固定金利どっちがいいの?
- ● 団信って何?金利上乗せしてまで手厚くした方が良いの?
そこで、この章では住宅ローンの基礎知識について解説します。PayPay銀行のことだけを知りたいという方は、次の章「3.PayPay銀行の充実の団信をご紹介」をご覧ください。
変動金利と固定金利の違いと、メリット・デメリット
住宅ローンの金利タイプは、変動金利と固定金利の2種類に分かれています。
変動金利は返済期間中に金利が変わるタイプで、固定金利は金利がずっと一定のタイプです。
ただし、固定金利の中には期間選択型というものもあります。期間選択型固定金利は選択した期間中の金利は一定で、その後は変動金利または固定金利を選択することになります。
例えば、10年固定で元利均等返済(毎月返済額が一定)を選ぶと、最初の10年間は支払額が変わりません。11年目には変動金利か固定金利のどちらかを選択します※。
※手続きをしなければ自動的に変動金利になる金融機関も多いです。
変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、このようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
変動金利 | ・金利が低いため3つのメリットがある ①返済額が抑えられる ②借入金額が増やせる ③審査が通りやすい ・返済リスクに対する2つのルールがある |
・返済額が上昇するリスクがある ・常に金利情報をチェックする必要がある ・2つのルールで援助された返済額は 最終時に支払わなければならない |
(全期間) 固定金利 |
・全期間返済額が変わらなくて安心 ・金利の変動をチェックする必要がない |
・変動金利よりも金利が高い ・金利の上昇がないと支払額で損をする |
月々の返済額を抑えたい方や借入金額をなるべく増やしたい方におすすめなのは変動金利です。
最新の調査によると、住宅ローンを借りた人の77.4%が変動金利を選択しています。
参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2024年10月調査)」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html)
ただし、変動金利はメリットが大きい分リスクも高いです。デメリットに記載しているように、返済額が上昇する可能性があります。
2025年1月、日銀は政策金利を0.25%追加利上げられました。これにより、多くの金融機関で変動金利は0.25%ほど引き上げられました。これから住宅ローンを借りる人は2025年4月から、既に借りている人は2025年7月返済分から影響が出ると考えられます。また、今後も利上げが続く可能性は高いです。
変動金利には2つのルール(5年ルール・125%ルール)があるので返済額が大幅に急上昇することはないですが、金利が上がった分は最終返済時にしわ寄せが来ることになります。
しかし、PayPay銀行やSBI新生銀行、ソニー銀行などの住宅ローンでは、2つのルール(5年ルール・125%ルール)が適用されないので注意が必要です。詳しくはこちら
金利が高くても安心感が欲しいという方には、固定金利(全期間固定金利)がおすすめです。金利はずっと一定なので、返済額も変わりません。※元利均等返済の場合
デメリットは金利の高さです。金利が高いと購入できる住宅も限られてしまいます。
また、固定金利は10年国債利回り(長期金利)に連動していますが、10年国債利回りはかなり高い水準となっています。35年固定金利だと金利が2%台後半となっている金融機関もあり、変動金利と比べると月々の返済負担は相当大きいでしょう。
変動金利と固定金利については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
変動金利と固定金利、どっちがいい?最新の住宅ローン金利推移についても解説!
変動金利と固定金利のそれぞれのメリットや向いている人、相場について解説します。
住宅ローンの金利相場
次に、住宅ローンの金利相場がどれくらいなのかご説明します。
住宅ローンの金利は、金融機関によってさまざまです。住宅ローンを貸してくれる主な金融機関は、メガバンク(都市銀行)・地方銀行・ネット銀行・信用金庫の4種類に分かれます。
一般的には、ネット銀行<メガバンク<地方銀行=信用金庫という順番で金利が高くなっています。
ただし、各金融機関・個人の審査結果によって金利は大きく異なり、地方銀行や信用金庫でもネット銀行並みの金利で借りられることもあります。また、最近は住宅ローン商品に力を入れているメガバンクや都市銀行が増えていて、金融機関によってはネット銀行よりも低金利なケースも見受けられます。
メガバンクとネット銀行の場合、金利相場はこのようになっています。
金利タイプ | 相場 |
---|---|
変動金利 | 0.6~0.7%台前後 |
10年固定金利 (当初期間引下げ) |
1.6~2.0%台前後 |
10年固定金利 (全期間引下げ幅一定) |
2.1~2.8%台前後 |
全期間固定金利 (フラット35) |
1.94~2.05% |
※2025年4月時点の情報
最新の金利相場について詳しく知りたいという方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。
住宅ローンの金利相場をタイプ別に徹底比較!お得に借り入れするために!
最新の金利相場について解説をし、タイプ別に金利を比較します。
住宅ローンの団信(団体信用生命保険)
つづいて、団信(団体信用生命保険)についてご説明します。
団信とは、住宅ローンの返済中に債務者(ローンを借りた人)に万が一のこと※があった場合、残りの住宅ローンが保険金により弁済される制度です。
※死亡や高度障害状態になること
団信の中にはがんなどの特定疾病が保障される特約もあるので、それらと区別して「一般団信」とも言います。
基本的には、住宅ローンを借りる際に一般団信への加入が必須となっています。
ここで、既往症や持病がある方は不安になるかもしれません。ですが、ご安心ください。金融機関によっては「ワイド団信」というものが用意されています。
ワイド団信とは、健康上の理由で一般団信に加入ができない人向けに引受基準を緩和した団信のことです。
また、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意になっています。
一般団信は金利を上乗せせずに加入できます。さらに、各金融機関は一般団信に加えて独自の団信(特約)を用意して、差別化を図っています。
対象の病気(例)
- ● 所定のがん
- ● 3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)
- ● 7大生活習慣病(がん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全)
- ● すべての病気やケガ
保障内容(例)
- ● 所定のがんと診断されたら住宅ローン残高は0円となる
- ● 特定の疾病により就労不能状態が30日以上継続した場合、最長12ヶ月まで月々の返済を保障
- ● 疾病などにより就労不能状態が13ヶ月を超えた場合、住宅ローン残高は0円となる
- ● がん先進医療を受けると、通算1,000万円まで治療費を給付
上記のような特約を付けるには、金利を上乗せすることが多いです。
例えば住宅ローン審査の結果1.7%の金利で融資を受けることになり、がん保障(金利上乗せ0.2%)の団信に加入するとします。この場合、適用される金利は1.9%になります。
金融機関によっては、金利を上乗せしなくてもがん団信などの特約を付けられることがあります。
PayPay銀行では「がん50%保障」「全疾病保障(入院限定)」「非自発的失業保障」「自然災害保障」など様々な特約を金利の上乗せなしで付帯することができます!
次の章で詳しく見ていきましょう。
団信についてはこちらで詳しく解説しています。
住宅ローンの団信はどこが充実してる?がん保障などの比較やおすすめの金融機関をご紹介!
住宅ローンの団信やがん保障について詳しく解説をします。
3. PayPay銀行の充実の団信をご紹介
これまでにPayPay銀行の団信(団体生命信用保険)が上乗せ金利なしで充実の保障が付いてくることはご紹介してきました。
PayPay銀行では住宅ローン実行時に51歳未満であれば、「がん50%保障」「重度がん債務返済特約」「がん先進医療特約」「全疾病保障(入院限定)」「非自発的失業保障」「自然災害保障」が上乗せ金利なしで付帯されています。
これがPayPay銀行の「超サポ団信」です。
超サポ団信の特徴
その充実の内容、付帯される保障内容について詳しくご紹介します。
①充実の「がん保障」
悪性新生物(がん)に罹患したと診断確定されたとき、住宅ローン残高の100%または50%が保障される「がん診断保障」だけでなく、「がん診断時の一時金」として100万円を受け取ることができます。
また、「がん先進医療」を受けた時の治療費もカバーしてくれます。通算2,000万円/1回あたり2,000万円を限度としたがん先進医療保障を利用することができます。
②全疾病保障(入院限定)
超サポ団信は、精神疾患などの一部疾病を除き、すべての病気やけがをカバーします。
「悪性新生物(がん)」以外の病気やケガにより、入院し、その状態が継続し、ローンの返済日が到来したとき、その月のローン返済相当額が保障されます。
さらに、入院により就業不能状態が12ヶ月を超えて継続した場合、住宅ローン残高が0円となる保障です。
③失業保障
勤務先の倒産、会社事由による解雇などの非自発的事由によって、失業状態となり、その状態が所定の免責期間を超えて継続し、住宅ローンの返済日が到来したとき、その月の住宅ローン返済相当額が保障されます。
④自然災害保障
近年、気候変動等により自然災害のリスクは高まっていますが、そんな自然災害にも対応した保障が付いています。
火災、自然災害、地震などで住宅が「全壊」または「大規模半壊」となり、居住不能状態となったとき、その月のローン返済相当額が最長6ヶ月間保障されます。
充実の団信プラン「超サポ団信」を一覧でご紹介します。
内容 | がん50%保障団信 | がん100%保障団信 | 一般団信 |
---|---|---|---|
上乗せ金利 | なし | +0.1% | なし |
年齢 | 満51歳未満 | 満51歳未満 | 満65歳未満 |
死亡・高度障害保証・ リビングニーズ保障(余命6か月) |
〇 | 〇 | 〇 |
重度がん保障特約 | 〇 | - | 〇 |
がん診断保障 | 〇 ※住宅ローン残高の50%給付 |
〇 ※住宅ローン残高の100%給付 |
- |
がん先進医療特約 | 〇 | 〇 | - |
がん診断時一時金保障 | - | 〇 | - |
全疾病保障(入院限定) | 〇 | 〇 | - |
失業保障 | 〇 | 〇 | - |
自然災害保障 | 〇 | 〇 | - |
低金利で金利上乗せなし(がん50%保障団信)でこれだけの保障が付いているのはかなり魅力的です。
PayPay銀行の銀行初 ペアローン連生団信に注目!
さらにPayPay銀行では、『ペア連生団信』を銀行で初めて開始しました。
近年、共働き世帯の増加や不動産価格の高騰などにより夫婦で住宅ローンを組むことが増えています。
夫婦でローンを組んだ場合、夫婦ともにそれぞれ団信に加入します。
夫婦のどちらかに万一のこと※があった場合、片方の住宅ローンは弁済されますが、もう一方の住宅ローンは今まで通り返済を続ける必要があります。
※死亡や高度障害状態になること
家事・子育てを一人で行いながら住宅ローン返済のためフルタイムで働き続けることはかなりの負担です。
そんな時に家計の助けとなるのがこの「ペア連生団信」です。
『ペア連生団信』とは?
ペアローンでの借り入れの際、二人のどちらかに万一のことがあった場合、それぞれ(二人とも)の住宅ローン残高が0円となる団体信用生命保険です。
ペア連生団信に加入していた場合、どちらかに万一のことがあった時、二人ともの住宅ローン残高が0円になります。
※1 がん保障団信を契約の場合。
※2 精神疾患など、一部保障の対象外となるものがあります。
※3 全疾病保障の条件を満たした場合。
「ペア連生団信」では金利が上乗せ(+0.2%~0.4%)されます。
内容 | ペア連生 がん50%保障団信 |
ペア連生 がん100%保障団信 |
ペア連生 一般団信 |
---|---|---|---|
上乗せ金利 | +0.3% | +0.4% | +0.2% |
年齢 | 満51歳未満 | 満51歳未満 | 満65歳未満 |
どちらかが万一の時の安心感は増えますが、ペア連生団信を付けると負担が増えてしまうことも否めない事実です。住宅ローンは長期の返済になることが多く、トータルで見ると大きな負担になってしまいます。
団信をどのタイプにするのか、ご自身が必要な保障を選んで、団信の上乗せ金利を含めたシミュレーションを行うことをおすすめします。
ペアローンについて詳しくはこちら(ペアローンのメリット・デメリットは何?収入合算との違いも解説!)もご覧ください。
4. 借入金額別に月々の返済金額をシミュレーション
それでは次に、PayPay銀行で住宅ローンを借りた場合に月々の返済額がどうなるのか見ていきましょう。
今回は、多くの人が利用する変動金利でシミュレーションしてみます。
審査の結果、0.780%で融資されることになった(借入金額は3000万円~1億5000万円)と仮定しました。また、がんと診断されると住宅ローン残高が100%保障される団信を付けた場合の金利(+0.1%)でのパターンも見ていきます。
PayPay銀行は500万円~最大で2億円まで借りることができます※。都心のマンション価格は1億円台であることも多いので、住宅ローンを使って高額物件を買いたいという人にもおすすめです。
※借入可能金額は個人の年収等によって変わります。
物件金額 (借入金額) |
月々の返済額 | |
---|---|---|
最優遇金利 (0.780%) |
がん100%保障団信付き (0.880%) |
|
3,000万円 | 約81,644円 | 約83,018円 |
4,000万円 | 約108,859円 | 約110,691円 |
5,000万円 | 約136,074円 | 約138,363円 |
6,000万円 | 約163,289円 | 約166,036円 |
7,000万円 | 約190,504円 | 約193,709円 |
8,000万円 | 約217,719円 | 約221,382円 |
9,000万円 | 約244,934円 | 約249,054円 |
1億円 | 約272,149円 | 約276,727円 |
1億1,000万円 | 約299,363円 | 約304,400円 |
1億2,000万円 | 約326,578円 | 約332,073円 |
1億3,000万円 | 約353,793円 | 約359,746円 |
1億4,000万円 | 約381,008円 | 約387,418円 |
1億5,000万円 | 約408,223円 | 約415,091円 |
※返済期間35年、元利均等返済とする
変動金利は将来金利が上昇する可能性があります。無理なく返済できる金額を借りるようにしましょう。
0.1%金利が上がると借入金額によって1月当たり数千円の違いが出てきます。借入において何を重視して選ぶのか、ライフスタイルに合った返済プランをよく見極めるようにしましょう。
5. PayPay銀行の住宅ローンのデメリット
ここまで、PayPay銀行の住宅ローンについて、その特徴やメリットについてご紹介してきました。
最後に、PayPay銀行の住宅ローンのデメリットについて確認しておきましょう。
PayPay銀行の主なデメリットは以下の通りです。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
①変動金利は、短期プライムレートと完全連動していない
2025年1月、日銀が政策金利追加利上げを決めたことを受けて、2025年4月からPayPay銀行の変動金利もさらに0.25%引き上げられました。
一般的に変動金利は「短期プライムレート」と連動している銀行が多いです。連動している場合には、短期プライムレートが引き上げとなれば、上がった分だけ変動金利も上がります。
しかし、PayPay銀行の変動金利は短期プライムレートと完全連動はせず、銀行独自の判断で決定しています。
短期プライムレート(市場金利)も考慮はしていますが、完全に連動しているとは言えません。
会社の収益状況や各種コストなど別の要因で変動することもあるため、金利が上がりやすい可能性があります。
PayPay銀行の変動金利は、短期プライムレート連動の金融機関とは違った動きを今までもしていることから、今後も短期プライムレート連動の変動金利とは少し違う動き方になる可能性があることを留意しておきましょう。
ただ、どの銀行も日銀が金利を上げていけば金利を上げる方針を検討しますので、短期プライムレートに連動しているのかどうかというよりも、金利や団信の内容で比較検討することをおすすめします。
②変動金利は、5年ルールと125%ルールが適用されない
金利上昇リスクのある変動金利は、5年ルールと125%ルールを設けている金融機関が多いです。
半年に1回金利が見直されていても、実際に返済額が変動するのは5年に1度です。
また、125%ルールにより返済額が急激に増加することがないため、返済できなくなるリスクが低くなります。
しかし、PayPay銀行ではこの2つのルールが適用されません。そのため、金利が上昇するとその翌月(ボーナス返済を1月・7月に設定している人は、翌々月)から返済額が高くなります。
この2つのルールが適用されないデメリット
- ● 金利が急上昇した場合にはすぐに返済負担が大きくなる
- ● 計画的な返済計画が立てづらい
変動金利型を選択した場合、市場の金利が上昇すると毎月の返済額が増加する可能性があります。変動金利を選択する場合には、ある程度の余裕を持って返済できる金額を借りるようにしましょう。
③固定金利35年は他行と比べて少し高めの設定
変動金利は業界トップクラスの低金利とお伝えしてきました。
ただし、固定金利35年での住宅ローン利用を検討しているのであれば、他の銀行の方が金利水準は低いため、PayPay銀行の利用はあまりお勧めしません。
④事務手数料が高い
保証料や印紙税はかかりませんが、事務手数料が借入額の2.20%(税込み)かかります。
例えば5,000万円を借りた場合、事務手数料は110万円です。借入金額が大きい場合は、事務手数料だけで200万円近くかかってしまうことも。
しかしその分、定率型は定額型に比べてローン金利が低く設定されているため、月々の返済額は少なくなるのが特徴です。
諸費用を抑えたいという方に向けて、楽天銀行、イオン銀行などの定額型住宅ローンを取り扱っている金融機関を選ぶのも1つです。借りる金額にもよりますが、返済期間が長期になるか、短期になるか、どちらがお得になるのかなど検討が必要です。
⑤つなぎ融資・分割融資の取り扱いがない
PayPay銀行では「つなぎ融資」「分割融資」の取り扱いがありません。
マンションや戸建ての建物完成時の一括での融資となるため、注文住宅の借り入れには向いていません。
注文住宅の場合、土地購入時・着工時・棟上時・引き渡し時など複数回に渡って支払いが必要となります。その際利用されるのが「つなぎ融資」や「分割融資」です。
注文住宅でPayPay銀行を利用したい場合、「つなぎ融資」を扱うほかの金融機関を利用したうえで、PayPay銀行の住宅ローンを利用することは可能です。
例えば、信販大手のアプラスはつなぎ融資の取り扱いをしていますので、「アプラス」+「PayPay銀行」という形で注文住宅を建てることは可能です。ただし、PayPay銀行の住宅ローンの審査に通ってから、つなぎ融資に別途申込むという手続きが必要になるため、手順が煩雑になる点をしっかりと抑えておく必要があります。
つなぎ融資・分割融資について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
⑥住宅ローン審査が厳しいという口コミもある?
PayPay銀行は審査が厳しくて通らなかったという口コミも見受けられます。
一般的にネット銀行では対面の審査がないため、メガバンクや地方銀行と比較して厳しい審査基準だといわれています。保証会社を利用していないことも審査が厳しい要因になります。
また、オンライン専業銀行のため実店舗がなく、対面での相談が難しい点も注意が必要です。
特に初めて住宅ローンを利用する方や、複雑な事情を抱えている方は、対面でのサポートを希望することも多いでしょう。
ただし、口コミの一部では電話応対でこれらの不安が解消されたという声も割と多く見られますので、あまり心配することもないかもしれません。
これらの点を総合的に考慮し、自分に最適なローン商品を選ぶことが重要です。
6. まとめ
今回の記事では、PayPay銀行の特徴や金利、デメリットについて解説しました。
PayPay銀行は比較的低金利なことに加え、充実の団信も魅力的です。また、手続きもネットだけで完結する手軽さが評判です。
また、現在は行っていませんが住宅ローン関連のキャンペーンを行っていることもあります。金利だけでなく、様々な要因を総合的に判断して商品を選ぶと良いでしょう。
しかし、PayPay銀行の住宅ローンは審査が厳しくて通らなかったという口コミもあります。一般的に、メガバンクや地方銀行と比較すると、ネット銀行は審査が厳しいと評価されています。
スムーズなマイホーム購入のためにも、複数の金融機関に審査申請することもおすすめします。
以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向・推移が知りたい方はこちらをご覧ください。
住宅ローンの金利推移について解説をし、住宅ローンを借りるのに相応しいタイミングについてもお伝えします。
住宅ローンは低金利が続いていますが、マンション価格の高騰は続いています。
物件価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。
とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。
▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
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例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「将来値下がりしないか心配。10年後に価格がいくらになるのか簡単に分かったら良いな」
- ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」
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物件価格や金利を入力すればその場で自由にシミュレーションできるので、購入するべきか悩んでいる方にぴったりです。
さらに、「含み益シミュレーション」機能では、値上がりしたマンションを売却した場合に、実際に得られる利益を試算した結果を確認できます。
また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
- ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
- ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」
住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、お部屋毎に価格査定を行っています。
これにより、購入検討しているお部屋の「適正価格」を正確に把握することができます。
物件詳細ページの便利な活用方法は、下記の動画でさらに詳しくご説明しております。
「沖式マンション10年後予測」や「割安判定」は、会員であれば、無料で利用できます。
でもなぜ、住まいサーフィンに出来て、他のサイトには出来ないの?と疑問を持つかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。
住まいサーフィン独自の特徴
- 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
- 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
- 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している
しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。
その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。
昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。
住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。
ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。
無料会員登録するだけで、全ての情報が確認できリスクなく始められます。
退会も簡単に出来ますので、まずは気軽に登録して、マンション購入を成功させましょう!
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