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住まいサーフィン編集部

東京都中央区日本橋で省エネ再開発!スマートエネルギープロジェクトが着工

2024年04月23日

更新日最終更新日:

日本橋が省エネの街に!

東京都中央区で再開発が進む「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」にて、「日本橋一丁目スマートエネルギープロジェクト」が着工したと発表されました。

今回は、スマートエネルギープロジェクトの取り組みと日本橋一丁目中地区の再開発、省エネ住宅について解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1.スマートエネルギープロジェクトとは?

近年、省エネを意識した家づくりや街づくりが求められています。

地球環境を守るため、限りのあるエネルギーを無駄に使用しない配慮や、自らエネルギーを創り出す策が必要です。

そのような中、2024年4月2日付で三井不動産と東京電力エナジーパートナーが初の連携事業となり、「日本橋一丁目スマートエネルギープロジェクト」の着工が発表されました。

スマートエネルギープロジェクトとは、一体どのような取り組みなのか見ていきましょう。

スマートエネルギーとは

まず、「スマートエネルギー」と最近耳にするようになったとしても、具体的にはどのようなものかご存じない方もいるかもしれません。

簡単にご説明すると、家庭やオフィス、商業施設が所有する太陽光発電や風力発電などの発電設備、蓄電池や電気自動車などの蓄電設備を先進的な技術で束ねて、1つの大きな発電所のように機能させることを指します。

先進的な技術とは、AI・IoT・ICT技術のことであり、AIの自らの学習能力を持つ人工知能、IoTのあらゆるモノをインターネットに接続する技術、ICTのコミュニケーションを用いた情報通信技術を駆使して、エネルギーを地域全体で形にして見えるように管理し、有効活用できるようにするものです。

このスマートエネルギーを用いて、以下のプロジェクトが日本橋一丁目中地区で着工しました。

日本橋一丁目スマートエネルギープロジェクトの概要

日本橋一丁目スマートエネルギープロジェクトにより、再開発で新築されるビルだけでなく既存ビルも含めた約50万㎡の周辺地域への電気・熱の安定供給事業が始まります。自立分散型のエネルギー拠点「日本橋一丁目エネルギーセンター」が開発区域内に構築される予定です。

概要は下記のとおりです。

事業者 「三井不動産TEPCOエナジー株式会社」
※三井不動産株式会社と東京電力エナジーパートナー株式会社が2023年4月に共同設立
開発区域 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 建物内
竣工 2026年3月予定
供給開始時期 2026年4月予定
供給対象面積 約3万8,000㎡
供給対象延床面積 約47万8,000㎡

プロジェクト計画内容

● 自立分散型のエネルギー拠点構築により、高い国際競争力を目指した街づくりに貢献。

● エネルギーを地産地消することで、電力会社に広域停電が発生した緊急時でも、電力供給の継続が可能。災害に強い街へ。

● 発電時の廃熱を地域冷暖房に活用し、短時間で高効率な運転計画立案が可能なAIを導入したエネルギーマネジメントと合わせ、約25%のCO2排出量を削減。環境に優しい街へ。

エネルギー供給エリアマップ

供給エリアマップ
※画像 出典:三井不動産ホームページより引用

これらの取り組みにより、日本橋一丁目エリアの付加価値が向上すると予想されています。

日本橋ではこれまでもスマートエネルギープロジェクトを実行しており、2019年に、日本初、再開発された新築ビルだけでなく既存ビルを含め日本橋室町周辺地域に電気と熱を安定供給させました。日本橋エリアはこれからも省エネに貢献する街となることでしょう。

次に、日本橋一丁目中地区の再開発について解説していきます。

2.日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業

現在、日本橋では2040年にかけておこなわれる日本橋上空の高架橋を撤去し首都高を地下化する事業と共に、日本橋川周辺の5地区(日本橋一丁目中地区、八重洲一丁目北地区、日本橋室町一丁目地区日本橋一丁目東地区、日本橋一丁目1・2番地区)において再開発工事が進められています。高架橋の撤去・高速道路が地下化することで、歩行者ネットワークが整備され、街並みが変貌することでしょう。

日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の計画概要

外観イメージ
※画像 外観イメージパース:三井不動産:野村不動産リリース記事より引用

その5地域の中の日本橋一丁目中地区で、今回「日本橋一丁目スマートエネルギープロジェクト」が着工されました。日本橋一丁目中地区の再開発は、既に2021年12月から着工しており、2026年3月末が全体の竣工予定となっています。

日本橋一丁目中地区で行われている「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」の再開発コンセプトは、来街者やビジネスマンが都心にいながら空と水辺と緑に囲まれた豊かで潤いのある環境に癒される空間を創出することです。日本橋川付近にデッキ・テラス・広場などが誕生します。また、観光バスの乗降場設置を予定しており、既存の日本橋船着場の舟運ネットワークと合わせて、様々な地域からの来街者が日本橋に訪れることを期待しています。

C街区には高層ビルが建設され、高層部にはヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ」が日本初進出し、「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が2026年に開業される予定となっています。

事業参加組合員として、三井不動産、野村不動産、野村ホールディングスが参画し、 設計は日建設計、施工はゼネコン大手の清水建設となっています。

では、日本橋一丁目中地区再開発の各街区の詳しい概要をチェックしていきましょう。

日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の各街区概要

街区地図
※画像 三井不動産リリース記事より引用

日本橋一丁目中地区は3つのエリアが再開発されています。

A街区

敷地面積 約1,370㎡
延床面積 約5,200㎡
建物の高さ 約32m
階数 地上4階、地下1階
用途 オフィス、商業施設等

B街区

敷地面積 約2,060㎡
延床面積 約6,600㎡
建物の高さ 約31m
階数 地上7階、地下2階
用途 住宅、商業施設等

C街区

敷地面積 約15,560㎡
延床面積 約373,700㎡
建物の高さ 約284m
階数 地上52階、地下5階、ペントハウス3階
用途 オフィス、商業施設、ホテル、居住施設、MICE 施設、ビジネス支援施設、駐車場等

また、詳しい住宅戸数は下記となっています。

住戸タイプ 戸数 住宅床面積
1R 40戸 25㎡以上40㎡未満
1DK~1LDK 9戸 40㎡以上60㎡未満
2LDK~3LDK 2戸 60㎡から80㎡未満

次に、省エネ住宅についてご紹介します。

3. マイホームでも省エネを目指そう

日本橋一丁目中区の再開発は街全体の省エネで注目されていますが、今後は各家庭での取り組みも重要になってきます。

国は、2025年度からすべての新築物件に対して「 省エネ基準適合義務化」すると発表しました。

省エネ基準適合を簡単にご説明すると、以下の取り組みになります。

  • ● 一次エネルギー消費量が基準値以下になること
  • ● 外皮基準の表面積あたりの熱の損失量が基準値以下になること

一次エネルギーとは、石油、石炭、原子力、天然ガス、水力などを指します。家庭では一次エネルギーを変換・加工した電気、灯油、都市ガスなどの二次エネルギーが使われていますが、計量単位がそれぞれ異なるため、「一次エネルギー消費量」という統一の単位に換算し、総エネルギー消費量を基準以下にしようという取り組みです。この取り組みをすることで、限りあるエネルギーを効率よく使用し、環境を守ります。

また、外皮とは外壁・屋根・窓などの建物を覆っている部分のことであり、それらの熱の損失量を基準以下にすることで断熱性能を高め、外気温の影響を受けにくくします。

このように住まいを省エネ基準に適合させることで、無駄にエネルギーを使わずに、暖かい住まい・熱をため込みづらい住まいを作り上げ、暮らしやすいマイホームが増えていくことになります。省エネ基準適合の義務化について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。

しかし、省エネ基準適合義務化は対象が新築物件のみとなっており、既存の住宅は該当しません。そこで、既存の住宅も省エネを意識し、暑さや寒さに左右されにくい暮らしやすいものとするために、国や自治体はさまざまな補助を行っています。

例えば、下記のような補助金を受け取れ、省エネ住宅へとリフォームすることができます。
※公募が終了しているものもあるのでご注意ください。

国の省エネに関する補助事業

  • ● 住宅エコリフォーム推進事業(国交省)
  • ● 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
  • ● 次世代省エネ建材の実証支援事業(経産省)
  • ● 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)

地方自治体の省エネに関する補助事業

  • ● 省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度(東京都新宿区)
  • ● 窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成制度(東京都台東区)
  • ● 地球温暖化防止設備導入助成事業(東京都江東区)

上記のご紹介した補助事業はほんの一部であり、国や自治体では省エネ改修に関する事業を多く行っています。ご興味のある方は、お住まいの自治体の事業を確認してみましょう。

4.中央区マンションの相場価格

最後に、今回スマートエネルギープロジェクトと再開発をご紹介した日本橋周辺など、東京都中央区内の人気マンションについて値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
ウエリス銀座二丁目 19,320万円 XXXX% 2015年2月 徒歩7分
パークシティ中央湊ザタワー 14,490万円 XXXX% 2017年11月 徒歩6分
アトラス築地 13,720万円 XXXX% 2021年10月 徒歩3分
パークホームズ日本橋三越前ザレジデンス 13,650万円 XXXX% 2019年9月 徒歩7分
プラウド日本橋人形町ディアージュ 13,440万円 XXXX% 2017年9月 徒歩1分

※2024年4月23日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

5.まとめ

今回は、今回は、スマートエネルギープロジェクトの取り組みと日本橋一丁目中地区の再開発、省エネ住宅についても解説しました。環境を守り、災害時にも強い街に住みたい方は、省エネ事業の盛んな地域にマイホームを購入するのもいい案かもしれません。

そして住まいサーフィンでは、マンション購入や売却、分譲戸建て購入検討者向けサービスをご用意しています。

購入検討者向けには、資産価値があるのか、ないのかを無料で開示しています。
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▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
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▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
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このような動画などで情報収集をしつつ、最終的には資産価値の高いマンション購入を行い、リスクヘッジする事が重要ではないかと考えます。

さて、ここで皆様に質問です。
初めてのマンション購入で一番注意すべきことは何かご存じでしょうか?

デザイン?
間取り?
周辺環境?
価格?

すべてマイホームにおいて大事な要素なので、重視すべきこととしては正しいです。
ですが一番注意すべきことは、家の資産価値となります。

資産価値って、お金や資産を持っている人だけが考える事でしょ?
今はとにかく、子育てに時間とお金を取られて、生活するだけで精一杯。
資産価値なんて考える余裕もない。
なるべく身の丈にあった、安価なマイホームを買うつもり。

このように考えていないでしょうか?

詳しい理由はこちらの記事をご覧いただきたいのですが、「資産価値」を重視した住まい選びは、儲け話ではなく、「将来の安心」「万が一の備え」になります。

資産価値を重視した住まい選び=「儲ける・購入時より値上がりする」など資産を増やすため、という考え方が一般に浸透しています。
しかし、資産価値とは増やすためだけのものではありません。
資産価値がある家は「損しない・値下がりしづらい・負債にならない」といった面があり、リスクヘッジになります。

そのため、多くの予算を持たず、リスクを取れない大多数の自宅購入検討者こそ、リスクヘッジのために「資産価値」を重視すべきなのです。

将来のリスクとしては、このようなことが挙げられます。

家を購入してから数年後、こんなことが起きるかも・・

  • ● 景気悪化による給与減額・解雇等、金銭面の悪化
  • ● 海外赴任・転勤・交通事故・離婚・結婚・出産等の環境面の変化
  • ● 子供のいじめ・近隣との騒音トラブル等の外的要因

上記はほんの一例ですが、これらはいつ誰にでも起こり得ることです。
そして、そんなときにはこのような対応策を取ることになるでしょう。

  • ● 自宅を売却しローン残債を完済し、別の住居へ住み替える
  • ● 賃貸に出す場合は、金利が高い賃貸ローンに借り換えするか、住宅ローンを全額返済する

上記をいつでも実施出来れば、万が一の場合でも怖くありません。
しかし、資産価値がないマンションを購入してしまうと、こんな事態になってしまうかもしれません。

  • ● 自宅を売却したくてもローン残債より売却額の方が低く、住み替えできない
  • ● 賃貸に出したいけど、賃貸ローン(不動産投資ローン)だと収支がマイナスになる

このように、資産価値がないマンションにすると、いざというときに行き詰まってしまうかもしれません。
つまり、どのような方であっても、資産価値の高いマンション購入が重要なのです。

しかし、資産価値の高いマンションはどうやって見つけるのでしょうか。
スーモや近所の不動産屋さんには、資産価値の情報は載ってないので分からないですよね。

そんな時に活用していただきたいのが、当サイト住まいサーフィンです。
スーモ等のポータルサイトと住まいサーフィンの違いはこちらの記事で詳しく解説していますが、簡単にお伝えすると、広告サイトか否かになります。

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