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住まいサーフィン編集部

ワイドスパンってどんな間取り?マンションの間取りについて解説!

2023年05月11日

更新日最終更新日:

マンションを探している方の中には、「ワイドスパン」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
ワイドスパンとは広々として明るい空間を生み出すために設計された間取りで、タワーマンションでも多く採用されています。

日常生活を快適に過ごすためには、どんな間取りのマンションを選ぶのかが重要です。
マンションには、ワイドスパンだけでなく、田の字型やセンターイン型といった、様々な間取りタイプがあります。

今回の記事では、ワイドスパンのメリット・デメリットと、各種間取りタイプの特徴について解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1. ワイドスパンとは何か?その魅力に迫る!

まずは、ワイドスパンのマンションについて詳しくご説明します。

ワイドスパンなマンションとは

スパンとは、建築用語で「柱芯間の距離」という意味です。
マンションにおいては、開口部(バルコニー側)の長さを表します。
つまりワイドスパンとは、開口部の幅が広い間取りのことです。

通常、マンションにおける開口部の幅は6m前後であることが多いです。
1LDKであれば、間取りによっては4m~5m前後のこともあります。

正式な定義はありませんが、一般的には開口部が8m以上であればワイドスパンと言われています。
ワイドスパンなマンションでは、バルコニー側にリビングと複数の居室があることが多いです。
ワイドスパンの間取り図の例は、後ほどご紹介します。

ワイドスパンのメリット

ワイドスパンにはどんな魅力があるのでしょうか。
ワイドスパンのメリットは、主に以下の3点です。

  • ● 採光面積が広いため、より明るい空間になる
  • ● バルコニーが広い
  • ● 間取りの種類が豊富

ワイドスパンは開口部の幅が広くて窓が大きいので、自然光の入る量が多くなります。
日当たりが良いのはもちろん、風通しも良いです。
眺望が優れている住戸であれば、窓が大きければ大きいほど嬉しいですね。
窓が大きいと開放感もあります。

また、開口部の幅が広いので、バルコニーも広くなります。
バルコニーの面積が大きいと、洗濯物を干すだけでなく、テーブルや椅子を設置して一休みできるスペースを作るなど、様々な使い方ができます。
ただし、マンションによってはバルコニーに出られない場合や、バルコニー自体が設けられていない場合があります。

ワイドスパンのマンションは、田の字型(田の字型の説明は記事後半)よりも設計の自由度が高いので、間取りの種類も豊富です。

開口部の幅が広い分、奥行きが狭くなることが多いので、廊下が短い傾向にあります。
同じ広さの家でも、廊下が長いタイプと短いタイプでは、短い方が生活に有効活用できるスペースは多くなります。
一般的に、マンションは一戸建てよりも面積が狭いです。
最近はマンション価格の高騰が続いているため、特に新築マンションでは専有面積を抑えて販売していることが多くなっています。
広さに限りがあるからこそ、余分なスペースを少なくできるワイドスパンは魅力的ですね。

ワイドスパンのデメリット

ワイドスパンには多くのメリットがあるので、人気がある間取りです。
しかし良いことではなく、ワイドスパンにもデメリットはあります。

  • ● 価格が高くなってしまう
  • ● ワイドスパンのマンションは少ない
  • ● 外気からの影響を受けやすい

ワイドスパンの最大のデメリットとして、価格の高さが挙げられます。
開口部の幅が広いため、1棟あたりの戸数は通常よりも少なくなります。
そのため、物件の販売価格は高くなってしまいます。

1棟あたりの戸数が少ないことによる影響は、価格だけではありません。
デベロッパーはワイドスパンを積極的には建てたがらないので、供給数も少なくなります。
マンションは田の字型であることが多いですが、それは取得した土地に対して効率良く配置できるからです。
ワイドスパンなマンションに住みたい場合、選択肢は限られてきてしまいます。

また、ワイドスパンは窓が広いため、外気の影響を受けやすくなります。
日差しによって部屋が暑くなることや、冬には冷たい空気が入って寒くなることが考えられます。
そのため、断熱性が高い窓ガラスやサッシにすることが重要です。

特に中古マンションを購入する場合には、窓ガラスやサッシの断熱性能がどうなっているのかをしっかりチェックするようにしましょう。
なお、窓や窓ガラスはマンションの「共用部分」に定められていることがあります。
購入したマンションとはいえ、共有部分については勝手にリフォームすることはできません。
リフォームを考えている場合は、必ず事前に管理規約を確認するようにしてください。

2. ワイドスパンな間取りのマンションを見てみる

次に、ワイドスパンなマンションの間取り図を見てみましょう。
現在販売中の首都圏の新築マンションからピックアップしてみました。

リビオタワー横浜羽沢国大

リビオタワー羽沢横浜国大は、3LDKと4LDKの住戸がワイドスパンになっています。

画像は公式サイトより引用

Jタイプ(3LDK+WIC、70.93㎡)

画像は公式サイトより引用

Nタイプ(3LDK、74.01㎡)

画像は公式サイトより引用

タイプによっては、バルコニーが2箇所にあります。

リビオタワー横浜羽沢国大については、下記の記事で詳しく解説しています。

リビオタワー羽沢横浜国大の価格や資産価値はどれくらい?周辺相場も確認!

2023/03/07

リビオタワー羽沢横浜国大の価格や資産価値を詳しく解説していきます。

アトラスタワー五反田

アトラスタワー五反田は、すべての住戸がワイドスパンになっています。

画像は公式サイトより引用

I3タイプ(2LDK、54.49㎡)

画像は公式サイトより引用

J4タイプ(3LDK+WIC+SIC、75.26㎡)

画像は公式サイトより引用

アトラスタワー五反田については、下記の記事で詳しく解説しています。

アトラスタワー五反田の資産価値と適正価格、住み心地をチェック!

2023/04/04

アトラスタワー五反田の資産価値を詳しく解説していきます。

3. マンションの間取り、他にはどんなものがある?

最後に、他のマンションの間取りについて見ていきましょう。
ワイドスパン以外にも、マンションには主に以下の間取りタイプがあります。

  • ● 田の字型
  • ● センターイン型

田の字型の特徴

田の字型とは、長方形の住戸が「田」のように分けられているものをいいます。

このように、玄関からリビングまでが廊下でつながっています。
昔から多くのマンションで採用されている、最も一般的な間取りです。

画一的なため施工費を抑えることができて、他の間取りよりも比較的低価格で販売されます。
また、水回りが中央部分に集まっているので、メンテナンスがしやすいのも特徴です。

しかし、田の字型は一部の部屋が必ず共用廊下に接することになります。
上記の画像だと、洋室(1)と洋室(2)が接しています。
プライバシー面や騒音が気になるという方もいらっしゃるでしょう。
また、ワイドスパンと違って、間取りはどれも同じようなものになってしまうというデメリットもあります。

センターイン型の特徴

センターイン型とは、中央に玄関が配置されている間取りのことです。

高級マンションに多い間取りとも言われていて、バルコニーが複数箇所に設けられていることもあります。
居室の窓やバルコニーが多いため、日当たりや風通しが良いことが特徴です。
田の字型よりも廊下が短いため、居室も広くなっています。
間取りの種類が豊富で、自分好みにリノベーションしやすいです。

多くのメリットがあるセンターイン型ですが、ワイドスパン同様、価格が高いというデメリットがあります。
また、センターイン型を採用しているマンションは少ないです。

4.まとめ

今回の記事では、ワイドスパンを中心にマンションの間取りについて解説しました。

同じ専有面積でも、間取りによって家の使い方は大きく変わってきます。
家族構成や家での過ごし方など、ご家庭の事情に合った間取りに出会えるといいですね。

新築マンションの供給量は以前に比べるとかなり減ってきています。
価格も高騰しているため、新築物件だけに目を向けていると、なかなか希望条件に合致したマンションは見つからないかもしれません。

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