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住まいサーフィン編集部

リバーサイド(川沿い)のマンション、住みやすさはどうなの?メリットとデメリットを解説!

2024年10月23日

更新日最終更新日:

リバーサイドマンションとは、その名のとおり川沿いに建っているマンションのことです。

景観や日当たりが良いことなどから人気ですが、最近は豪雨など大きな災害が多いので、リバーサイド(川沿い)は地盤が弱くリスクが高いのではないか?と不安な方も多くいらっしゃるでしょう。
マイホームの購入は人生の中でも大きな買い物なので、後悔のないように、リバーサイドマンションだからこその注意点も事前に知っておきたいところですよね。

そこで、今回の記事ではリバーサイド(川沿い)マンションのメリットとデメリットについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

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1. リバーサイドマンションのメリット

まずは、リバーサイドマンションのメリットをご紹介します。

眺めと日当たりが良い

リバーサイドマンションの大きなメリットが、美しい自然を眺望できるところです。川や周辺の緑は見ているだけで心が癒されます。
家でいつでも開放感がある景観を楽しめる、という贅沢な環境で暮らせます。

対岸に建物があっても一定の距離があるので、日当たりも良いです。

また、マンション購入者の失敗エピソードでよくあるのが、「購入した後に近くに高層建築物ができて、日当たりや眺望が悪くなった」というものです。
しかし、リバーサイドマンションの場合はそのリスクが極めて少ないと言えるでしょう。川が埋め立てられるなどされない限りは、半永久的に眺望と日当たりは確保されます。

都会であっても自然を感じられる

なるべく駅に近いマンションの方が、通勤・通学する方にとっては便利です。一般的に駅周辺は商業施設や病院なども充実しています。
しかし、いかにも都会的なごみごみした雰囲気は苦手で、日常生活の中で自然を感じたいという方もいらっしゃるでしょう。

リバーサイドマンションには駅から徒歩圏内のマンションも多いので、便利な場所に住みたいけれど自然も感じたいという方にぴったりです。

首都圏で現在販売中または販売予定の新築マンションから、リバーサイド・リバービューのマンションの一部をご紹介します。

マンション名 最寄り駅からの距離 どこの川沿いか
グランドシティタワー月島 月島駅 徒歩5分 隅田川
シティタワー千住大橋 千住大橋駅 徒歩5分 隅田川
ブランズシティ品川ルネキャナル 天王洲アイル駅 徒歩6分 天王洲運河
アトラス北赤羽 北赤羽駅 徒歩9分 新河岸川(隅田川の支流)
プレシス西八王子リバーサイド 西八王子駅 徒歩8分 南浅川(多摩川の支流)

中古マンションにも、駅に近いリバーサイドマンションは多くあります。
住まいサーフィンでは販売住戸の割安/割高判定や過去の相場推移をチェックすることも可能なので、ぜひこちらから探してみてください。

河川敷が近くにあれば、いろいろなスポーツも楽しめる

大きな川であれば、河川敷が整備されていることが多いです。

散歩やランニングはもちろん、場所によってはグラウンドや公園になっていて、サッカーや野球などさまざまなスポーツを楽しめます。

犬を飼っている方は散歩コースにもなります。河川敷で犬の散歩をする人は多いので、同じマンションや近所の方と犬友達になれるかもしれませんね。

花火を自宅から見れることもある

夏の風物詩でもある花火大会。リバーサイドのマンションだと、自宅から花火を見ることができる場合があります。
自宅からは見えなくても川沿いは見通しが良いので、少し歩けば見えるかもしれません。

花火大会の会場付近から見た方が迫力はありますが、とにかく人が多いです。
自宅や自宅付近からゆったり花火を眺められると嬉しいですね。

賃貸に出しやすい

次項のデメリットで詳しく解説しますが、リバーサイドマンションは災害リスクがあるため、購入においては敬遠する方もいらっしゃるでしょう。

しかし、リバーサイドマンションならではの眺望や開放感は人気があるため、賃貸に出す場合は有利になる可能性が高いです。

2. リバーサイドマンションのデメリット

次に、リバーサイドマンションのデメリットを見ていきましょう。

災害のリスクがある

リバーサイドマンションへ住むにあたって、多くの人が心配しているのは災害時のリスクでしょう。
台風や大雨の際に川が氾濫して、マンションも浸水する可能性があります。

川沿いに住むということは、一定のリスクがあることは念頭に置いておきましょう。
災害リスクへの対策やマンション選びのときのポイントについては後ほど解説します。

虫が多い

リバーサイドマンションには、蚊やゴキブリなど虫が多いというデメリットがあります。
最近は高性能の虫除け製品が多くあるため、苦手な方はそれらで事前に対策しておきましょう。

ここで、住まいサーフィン会員による体験談をご紹介します。

新築マンション購入者のエピソード:同じような環境に住む人の声を聞くべきだった!

景色が気に入って購入したマンションですが、川沿いに建てられているため、季節によっては、家の中に小さい虫の大群がたくさん飛んできます。
また、蜘蛛も多く、日々蜘蛛の巣に悩まされています。
マンションを内覧した時期は、ちょうど虫が発生しない時期だったこともあり、盲点でした。
同じような環境に住む人の声をもっと聞いてみるべきだったと思います。

湿気が多い

川沿いに住んでいると、他のマンションに比べて湿気は多くなってしまいます。

湿気が多いと夏は特に蒸し暑くなりそうですが、リバーサイドマンションは川の爽やかな風が入ってくるので、実は夏場でも結構涼しいという方もいます。

ただ、結露がひどいという体験談もありました。
湿気が多いとカビが発生しやすくなるので、快適に過ごすためには湿気対策が必要です。

中古マンション購入者のエピソード:窓枠や天井からも結露!

母の実家の近くに家族で引っ越しをするため、中古マンションに引っ越しました。
驚いたのは、冬の結露!窓のみならず、窓枠、天井からもポタポタと落ちてくるほどです。
冬中、結露対策で大忙しというありさま。
住んでみないと、またその季節が来ないとわからない事が多いと思いました。

においが気になることがある

川によっては、独特なにおいが気になることがあります。
ずっとにおいがするわけではなく、時間帯や天候条件(大雨の後など)によって発生することもあるようです。

においに敏感な方は、時間帯や日を変えて川沿い周辺を下見しましょう。
近所の人やマンションの住民に聞いてみても良いかもしれません。

騒音が気になることがある

メリットに挙げられた花火大会など、大きな川の河川敷ではイベントが開かれる機会が多いです。
また、一部の河川敷では個人で花火やバーベキューをすることもできます。

自宅マンションの周辺に人が集まる事になるため、人によっては騒音が気になる場合もあります。

3. リバーサイドマンションを購入するときのポイント

最後に、リバーサイドマンションを購入するときのポイントや注意点についてご説明します。

高層階にすることで回避できるデメリットも

先ほどリバーサイドマンションのデメリットをご紹介しましたが、高層階に住むことで回避できるものもあります。

  • 災害のリスク→高層階であれば、専有部分の浸水は心配ない
  • 虫が多い→高層階は発生しにくい
  • においが気になる→低層階の方が川に近いため、においを感じやすい

一般的には高層階の方が価格が高いです。しかし、自宅からの眺めは良いですし、上記のように一部のデメリットを回避することができるなど利点も多いでしょう。

リバーサイドマンション=リバービューとは限らない

リバーサイドマンションだからといって、すべての住戸がリバービューとは限りません。
リバービューの住戸は他の住戸よりも割高に設定されていることがほとんどです。

マンションに求める条件は人それぞれ。眺望にはそれほど興味がないので、割安な住戸や気に入った間取りの住戸に住みたいという方もいるでしょう。
そのような方にとっては、リバーサイドマンションのリバービューではない部屋というのは狙い目と言えます。

同じマンション内でも、階数や向き、間取りによって価格はバラバラです。
どの部屋が一番お得なのか分かったら参考になるのに・・と思いませんか?

住まいサーフィンの「住戸比較レポート」住戸別の割安度をランキング形式で確認することができます。

新築マンションの購入を検討中の方は、無料会員登録をして是非ご利用ください。

ハザードマップを確認して、対策をしておく

川沿いに住むということは、川が氾濫してしまったときには影響を受ける可能性があります。
そのため、必ずハザードマップを確認するようにしましょう。

ハザードマップは国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や市町村ホームページから見ることができます。

参考:国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

リバーサイドマンションの場合、洪水浸水想定区域内に建っていることもあります。
万が一のときのために備えて、家族でしっかりと対策しておくことが重要です。

  • ● 避難場所と避難ルートを確認する
  • ● 防災バッグ(非常持ち出し袋)を家族全員分用意しておく
  • ● 災害時の対応を家族で話し合っておく
  • ● 火災保険の内容もよく検討する

何事もないのが一番ですが、最近は数十年に一度レベルの災害が全国で起きています。
そのため、洪水の危険性があるときにスムーズに避難できるよう準備しておきましょう。

また、マンションを購入するときにほとんどの方が火災保険に加入します。
火災保険は、オプションで水災や風災に対する補償も追加できます。
特にリバーサイドマンションの低層階に住む場合には浸水のリスクがあるので、なるべく充実した内容にしておくと安心です。

なお、ハザードマップは更新されることがあります。1年に1回は最新情報を確認することをおすすめします。

編集部員の被災体験をもとにした、災害時に必要な防災グッズについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。

マンション・戸建ての災害時に必要な備えとは?本当に必要な防災グッズリスト!

災害時に「本当に必要な防災グッズ」をご紹介します。

川の整備状況も確認する

日本の河川は国や地方自治体が管理していて、洪水等の被害を軽減するための工事が数多く行われています。
工事の詳しい内容は国土交通省のホームページから確認できますので、マンション近くの川の整備状況や計画も、是非調べてみてください。

参考:河川の管理区分について(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/river/riyou/kubun/index.html

マンションとしての取り組みも確認をする

リバーサイドマンションのように浸水等のリスクが高い場合、マンションとしても非常時に備えて取り組みをしていることがあります。
浸水対策としては、下記のようなものがあります。

  • ● 電気設備等に防水扉(止水版)を設置
  • ● 電気設備等を地下や1階ではなく上階に設置
  • ● 非常用発電設備・止水版や土のうなどの用意
  • ● 防災倉庫への防災備品等の保管

2019年の台風19号では、首都圏のマンションが浸水の被害を受けました。
特に神奈川県・武蔵小杉のタワーマンションが浸水によって停電・断水したニュースは全国で報じられたので、今でも覚えている方は多いのではないでしょうか。

このようなマンションの浸水被害の発生を踏まえ、国土交通省および経済産業省から「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」が編成、公表されました。
新築する場合や既存建物を改修する場合には、浸水リスクを低減する取り組みをすることが望ましいとされています。

購入を検討中のマンションはどのような取り組みをしているのか、確認してみましょう。

不動産の資産性をチェックして、いざというときの備えに

マンションを購入するときには、「資産性」も意識しましょう。
購入するマンションに一生住むつもりだから、資産性なんて自分には関係がないと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、資産価値があるマンションを選ぶことは万が一の備えになります。

例えば、このような理由で引っ越しせざるを得ない状況になるかもしれません。

  • ● 転勤することになった
  • ● 転職して勤務地が変わった
  • ● 子どもが生まれて、今住んでいる家では手狭になった
  • ● 離婚することになった
  • ● 近所とトラブルになって引っ越さざるを得なくなった
  • ● リバーサイドマンションは自分(家族)には合わなかった

上記のような事例が起こり、マンションを売却することになったとします。
このとき、マンションの売却代金が住宅ローンの残債額を下回った場合には、不足分を自己資金から補填しなければなりません。

しかし資産性があるマンションであれば値下がりしづらいため、上記のようなことが起きるリスクは低くなります。

住まいサーフィンでは、マンションの資産性がチェックできます。
さらに、「沖式マンション10年後予測」を使えば5年後と10年後の将来価格もシミュレーション可能です。

「沖式マンション10年後予測」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

川沿いのマンションは災害のリスクがあるから資産性が低いのではないかと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、値上がりしているリバーサイドマンションは多くあります。
資産性が高い(値上がり率が高い)リバーサイド・リバービューマンションをランダムにピックアップしてみました。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
セザールリバーサイド月島 8,050万円 XXXX% 2001年06月 勝どき駅徒歩3分
パークホームズ目黒リバーサウス
アーバンレジデンス
9,940万円 XXXX% 2005年12月 不動前駅徒歩5分
パークハウス八丁堀リバーサイド 10,990万円 XXXX% 2011年01月 八丁堀駅徒歩3分
パークタワー王子リバーグレイス 5,810万円 XXXX% 2007年03月 王子神谷駅徒歩8分
東京アインスリバーサイドタワー 7,700万円 XXXX% 2004年11月 森下駅徒歩6分

※2024年10月23日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
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4.まとめ

今回の記事では、リバーサイドマンションのメリットとデメリットについて解説しました。

どんなマンションにも、メリットとデメリットがあります。
住んでから後悔しないためにも、デメリットもよく理解してから購入しましょう。

ところで、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、お部屋毎に価格査定を行っています。

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