編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

[第94号]今が旬!リノベーションの魅力をとことん探る:リノベーションの魅力(第4回)

2016年07月12日

リノベーション済み(再生済み)マンションの注意点とは?

さて、リノベーション済み物件の魅力をご紹介してきましたが(シリーズ③)、最後に注意をしなければいけない点を説明していきます。

良い中古マンションの条件を知ろう

リノベーション済み物件の場合、ある程度築年数の経過した中古マンションを買い上げて、手直しをしていることが多く、そうした中古物件には確認しておくべきいくつかのポイントがあります。

マンションの長期修繕計画がしっかり立っていること

マンションは建物全体のメンテナンスのために、「長期修繕計画」という計画を立てて、一定期間ごとに修理を行っているというのはご存知ですか? そのために所有者は、「修繕積立金」を毎月管理組合に収める必要があります。計画は建築当初に立てられているため、初めの試算が甘かったり、途中で適切な変更を行っていない場合などは、必要な修繕がなされていないことがあります。そうしたマンションは資産価値も下がることになりますから、要注意ですね。また、修繕のための予算が足りずに、入居後突然修繕費が大幅にアップするというケースもあります。管理組合から資料をもらい、状況をしっかり把握することが必要になります。リノベーション済み物件を扱う優秀な業者はこの部分をしっかりチェックしています。

管理組合がしっかり機能している

マンションの資産を守り、管理や修繕などを行う「管理組合」は、住人の代表で運営されていますが、管理会社がその仕事を委託されて行っているケースも多々あります。管理組合がきちんと機能しているかを調べるには、上で説明した資料の提示がスムーズになされるかどうかや管理会社から派遣されているフロントの対応は良いか、などを見ることが大切です。不動産業者が買い付ける場合、こちらの点も厳しい目でチェックをしています。

これは重要! 直せない部分があることを意識する

最後は不動産業者には頼れない部分、自身で理解するべき大切な項目です。リノベーション済み物件ということで、専有部分である室内はまるで新築のような装いになっているため、ついつい錯覚してしまうのですが、もちろん新築を購入するわけではありません。建物や設備、共有部分に関しては、古いまま、ということになります。
例えば、耐震基準。昭和56年以前の建物は旧耐震基準といって、現在の耐震基準ほど厳しくありません。旧耐震だからただちに地震に弱いということにはなりませんが、マンションが建っている地盤を含めて理解しておいたほうがよい項目です。一方、共有施設では、ゲストルームやキッズルームなどがなくて物足りないという人もいるかもしれません。また、プライベートな部分はどこでも直せると思ってしまいますが、例えば専有部分と思いがちな玄関ドアは、内側を塗り替えることはできますが、ドア自体は共有部分となるため、ドアそのものを取り換えることはできません。このように、直せない部分があることをしっかり理解しておきたいですね。

いかがでしたか? リノベーション済みマンションの良い点と注意点、両面を見てきましたが、気を付ける部分があることに納得できれば、リノベーション済みマンションはかなり魅力的な選択肢になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。リノベーション済み物件は中古物件全体から見ればまだほんの数パーセントの物件数しかありません。これからどんな貴重なリノベーション済み物件に出会えるかはあなた次第、本当に楽しみですね!

【コラム】家具付きの物件だってある!

今回リノベーション済み物件についてお話しを伺ったのは、東京都練馬区にある「大興ネクスタ」です。1976年創業、地元では知名度抜群の実績ある不動産会社で、リノベーション済み物件に関しては、買い付けから設計・施工・販売までトータルで行っています。全ての過程を管理しているため、販売後も充実したアフターサービスを受けられます。物件に応じて、住む家族を設定し、設計を変えるため、同じ物件はふたつとないとか。リビングを中心におしゃれな家具を配置して、家具付きで販売することも多いそうです。実物を見てみたい、どんな物件があるのか知りたい、そんな方は是非ご相談を!
大興ネクスタ