家電製品にもチャイルドロック機能がついているものがいろいろあります。小さなお子様がいたりペットを飼われていたりする場合は、家庭内の家電製品の安全性を点検してみましょう。ロック機能がついているならば、それだけ危険性も高いことを意味しますので、ロック機能はしっかり活用しましょう。
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家庭内の家電製品の安全性を点検
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取り扱い説明書は子供を想定しながら熟読しましょう
水の事故を防ぐ
洗濯機
洗濯機の事故も残念ながらよくニュースになります。ドラム式のケースが特に多いようです。洗濯機にはチャイルドロックがついています。浴室につながる洗面脱衣室に設置してある場合は、脱衣室のドアをロックする方が浴室も同時にロックできて簡単かもしれません。洗濯機がキッチン等にある場合は必ずロックをかけてください。ドラム式洗濯機は子供にとっては入ってみたいという誘惑にとらわれる格好の対象です。チャイルドロックをかけていても、開錠できる年齢だと意味がありません。中からはふたを開けられないので、窒息してしまう事故がありました。
©佐藤章子
食器洗い機
ドラム式洗濯機同様、子供にとって魅力的な隠れ場所です。チャイルドロック、給水の一時停止機能等があっても、やはり中からは開けられませんので要注意です。
©佐藤章子火の事故を防ぐ
ガスコンロ
ガスコンロもロック機能があります。それ以前に元栓があるときはしっかり締めましょう。最近はオープンなキッチンも多いですが、キッチンは危険なものがいっぱいです。子供が小さいほど、調理しながらも子供を見守れるオープンキッチンが人気です。しかし、安全対策はかなり難しくなります。その他家電製品の危険性
炊飯器
炊飯器で調理中にふたを開けるボタンを押してしまったら蒸気を浴びて危険です。子供には注意を払うでしょうが、ペットなどが押してしまうケースも考えられます。ロック付きのものもあるようですが、まだ一般的ではないようで、近くの電器店では見当たりませんでした。
©佐藤章子
電子レンジ
ドアを開けると運転は停止しますが、中のものが熱くなっていて火傷をする危険はあります。以前、シュレッダーに子供が指を入れてしまうケースがニュースになり、シュレッダーの差込口の隙間が改善されました。これからは在宅勤務も増え、自宅に仕事の機器も増えていくでしょう。家電製品も次々新しいものが発売されていきます。家電製品等を購入するときに皆様は取扱説明書をじっくり読むでしょうか。危険度を示す解説書が同封されていますが、子供を持つ親であれば、面倒でも取り扱い説明書は子供を想定しながら熟読する必要がありそうです。
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Author:佐藤 章子 先生 (一級建築士・CFP・一級FP技能士)
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写真提供:佐藤章子一級建築士として、大手ゼネコンや住宅メーカーで設計・商品開発・不動産活用などに従事し、2001年に独立。2002年に『住まいと暮らしのコンサルタント事務所』ハウステージを設立。
「健全な住まいづくりは、健全な生涯設計に宿る…」をモットーに、ファイナンシャルプランニングと建築のハード面の双方から、住まい作りや暮らしを総合的にアドバイスしています。