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住まいサーフィン編集部

新築マンションは値引きできる?交渉のタイミングやコツを解説

2023年05月27日

更新日最終更新日:

新築マンションの価格高騰が長く続いています。
少しでも安く購入するために値引きしてもらえないかと考える方も多いのではないでしょうか。
マンションは大きい買い物であるため、数%の値引きをしてもらえるだけでも数百万円安くなります。

本記事では、新築マンションの値引きについて、交渉のタイミングやコツを解説します。
マイホームを探している方は必見です!

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
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1.新築マンションは値引きできる?

そもそも、新築マンションを値引きしてもらうことは可能なのでしょうか。
新築マンションは不動産会社の提示する価格でしか購入できないと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実際には、売主が承諾すれば値引きしてもらうことは可能です。

ただし、新築マンションの中には抽選となる人気物件もあるため、全てのマンションで値下げしてもらえるわけではありません。
値引きの必要がない人気物件では、交渉しても断られるケースも勿論あります。

ここからは新築マンションの値引き交渉の方法を詳しくご説明していきます。

2.値引きできるマンションの見分け方とは?

全ての新築マンションが常に値引きで購入できるわけではなく、値引きされやすい物件や交渉しやすいタイミングが存在します。
ご自身が検討中のマンションが値引きしやすい条件に当てはまる場合、交渉の余地があると言えるでしょう。

竣工後または完成済みのマンション

新築マンションは一般的に、建設中の段階から販売が開始されます。
マンション完成前に全戸完売済みとなるのが当たり前のようになっています。

しかし、一部の新築マンションは竣工後にも販売活動が続いている場合があります。

竣工後マンションは、管理費や修繕積立金といった維持費を販売会社が負担することになります。
また、販売期間が長引けば長引くほど、販促費や人件費が嵩んでいきます。
このような理由で、竣工後マンションは値引きしてでも早めに売却したいと考える売主も多いです。

棟内モデルルームとして使われているお部屋

新築マンションは一般的に、マンションとは別の場所にモデルルームを設けています。
ですが、マンションの完成後は、実際の部屋を棟内モデルルームとして使用することがあります。

棟内モデルルームとして使用される部屋には不特定多数の見学者が訪れます。
そのため、モデルルームとして使われた部屋は、他の部屋と比べ少し安く販売してもらえる可能性があります。

残戸数が少なく先着順のマンション

新築マンションの残戸数が少ない場合は、値下げしてもらえる可能性が高くなります。

新築マンションは第1期、第2期と期を分けて販売するケースが一般的です。
同じ期の中でも1次、2次と複数回販売することもあります。

販売会社は期ごとの売れ行きを見ており、どんな部屋が人気か、販売価格は適正かなどを確認し、次の販売期に生かしています。

そして、各販売期で完売実績を作り、売れ行きが好調であると示す必要があります。
売れ残りを出さないために、販売期内で先着順となっている物件は端数分など多少の値引きをしてもらえる可能性があります。

さらに、全戸販売間近で残り1~3邸という段階になると、売主も販売活動を早く終わらせたいと考えています。
期内での先着順販売よりも、さらに値引きしてもらえる可能性が高いです。

竣工から1年が経過したマンション

新築マンションとして販売できるのは、竣工から1年以内となっています。
竣工から1年を過ぎたマンションは未入居であっても、中古マンションと同じ扱いとなってしまいます。

多くの売主は新築マンションとして販売できるうちに売り切りたいと考えています。
このような事情により、竣工から1年を経過した物件は値引きしてもらえる可能性が高くなります。

決算時期

家電や日用品で「決算セール」の文言を見ることがありますが、マンションも例外ではありません。
営業担当がノルマを達成していないなどの事情がある場合、値引きに応じてくれる可能性が高まります。
多くの会社は決算時期を3月末としているため、2月頃が狙い目といえます。

3.新築マンションの値引き交渉のコツ

ここまで、値引きしてもらいやすいマンションの特徴をご説明してきました。
そうは言っても、どのように切り出せばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

マンションの値引き交渉を試みる際は、下記のようなことに気を付けましょう。

購入意思を真摯に伝える

まず、本気で購入したいという意思を明確に伝えることが大切です。
営業担当者の一存で決められるわけではなく、多くの場合は会社に掛け合ってもらう必要があります。
値引きしてもらえたら絶対に購入するという強い意思表示を行いましょう。

周辺相場と比較する

検討中のマンション価格が適正価格かどうかについても確認しておいた方が良いでしょう。

適正価格かどうかを見極めるポイントとして、検討中のマンション周辺で販売中の新築・中古マンション条件を比較します。
具体的には、販売価格と立地条件、マンションの規模・グレードなどのバランスを見て判断してください。
比較した結果、割高感がある場合は値引き交渉の材料となるかもしれません。

また、すでにいくつかのモデルルームに通っている方もいらっしゃると思います。
悩んでいる理由が価格なのであれば、「検討中の他マンションより●●万円高く、迷っている」といったように伝えてみるのもよいでしょう。

具体的な例や金額を出すことで、営業担当者も検討しやすくなります。

住宅ローンの仮審査を通しておく

不動産会社にとっては、値引きをするからには確実に購入してほしいものです。
値引きをしてもらったら確実に売買契約が結べるよう、購入資金の準備を整えておきましょう。

買いたいと思っても、住宅ローン審査が通らなければ購入することはできません。
住宅ローンの事前審査が通るか、親族に支援してもらえるかなどを事前に確認しておきましょう。

また、新築マンションの初期費用は大体、マンション価格の5%前後かかります。
頭金なしで購入する場合も数百万円の費用が現金で必要となりますのでご注意ください。

4.新築マンションの値引き相場は1割程度

さて、実際に新築マンションはどの程度値引きしてもらえるのでしょうか。

不動産会社やマンションにより異なりますが、一般的には0.5割~1割程度とされています。
人気がない物件の場合は1.5割~2割程度の値引きが可能な場合もあります。

現在、新築マンションの売主は大手不動産会社が大多数となっています。
大手不動産会社は財務状況がよく、多くの在庫を抱えても問題ないため、マンションを売り急ぐ必要がありません。
そのため、大幅な値下げは難しい傾向があります。

値引き交渉に失敗した場合は、他の部分でおまけしてもらえないか交渉するのも手です。

5.値引きできない場合は諦める?

値引き交渉が失敗してしまった場合も、本体価格以外の部分で値引きに相当するおまけをしてもらえる可能性があります。

モデルルームの家具をつけてもらう

棟内モデルルームを購入する場合、設置されているインテリアをそのままもらえる可能性があります。

モデルルームでは部屋を美しく見せるため、センスの良いインテリアが置かれています。
そのままもらって住むことができるのは魅力的ですよね。

家具やエアコン、照明を譲ってもらえれば、値引きをしてもらえなくても初期費用を浮かせることが出来ます。
引っ越し時に家具一式を新調するとなると、百万円単位の出費となることもざらにありますので交渉して損はないでしょう。

オプションをつけてもらう

新築マンションは、内装や設備を標準仕様からランクアップや有料で追加できるオプションサービスがあります。
値引きしてもらえなかった場合に、一部のオプションを無料でサービスしてもらえる可能性があります。

ただし、マンション契約後のオプション会ではなく、売買契約前の段階で交渉を行いましょう。

6.新築マンション値引きの失敗体験談

最後に、新築マンション購入時の値引きについて、失敗談をご紹介します。

値引きにつられて購入。購入後にさらに値下がりしてショック!
最上階での中で一番価格の安い部屋を購入しました。購入時にさらに値下げ交渉を行い、値引きをしてもらいましたが、購入後マンション価格が更に下落。値引きにつられて慌てて購入してしまったのが失敗でした。(30代前半・女性)
>>詳しく読む

 

価格交渉を一切せずに、購入したものの、後で大幅値引きを知ってトホホ
妻が実家近くの新築物件ということで、べた惚れしてしまったため、価格交渉の余地なく契約をしてしまいました。入居後、一部物件が売れ残り、格安で売り叩かれていたのを知って、ショックでした。(40代後半・男性)
>>詳しく読む

 

理想の部屋ではなく、売れ残りを買ったことに後悔
残り少ない物件だったため、価格交渉で値引きしてもらえた事が決めてになりました。ただ、売れ残りというか、数件残っていた部屋の1つだったので、好きな場所が選べなかったことがひっかかっています。他の部屋に比べて格安でしたが、やはり売れ残っている=選ぶ人がいなかった部屋だったので、中古でもよいから、最上階・角部屋など、住んでみたいと思う理想の部屋を選べばよかったと思いました。(40代後半・女性)
>>詳しく読む

7.まとめ

この記事では、新築マンションの値引きについて解説してきました。
マンションは少しでも安く購入したいものですが、値引きを目当てに売れ残り物件を購入してしまうのは注意が必要です。

立地条件が悪いマンションの場合、購入後に大幅に値下がりしてしまうという失敗もあります。
マンション購入時は、資産価値が低い物件ではないか見極めが必要です。
また、値引きをしてもらわなくても、最初から割安なお部屋を狙って購入するという方法もあります。

例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

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  • ● 「階数や間取りで価格がバラバラ。どの部屋が一番お得で割安なのか分かったら良いな」
  • ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」

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