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住まいサーフィン編集部

京橋三丁目東地区で再開発!強化される防災対応力とは

2024年05月02日

更新日最終更新日:

京橋三丁目東地区で一歩進んだ再開発が始まります!

現在、東京都中央区では16エリアの再開発が計画・実行されています。

その中の計画地の1つである「京橋三丁目東地区」にて、東京都知事の認可が下り、市街地再開発組合が設立されたと発表されました。

今回の記事では、強化される防災対応力に着目した京橋三丁目東地区再開発の概要や防災住宅についてご紹介します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1.京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業の概要

東京建物は「京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業」において、2024年4月19日に市街地再開発組合が設立されたことを発表しました。
どのような再開発となるのか整備方針・主な特徴をチェックしていきましょう。

京橋エリアの歩行者ネットワークの形成

2030年~2040年を想定してKK線(東京高速道路)が再生されるプロジェクトが進められています。このプロジェクトは、自動車専用道路であるKK線が、緑豊かな歩行者中心の公共空間「Tokyo Sky Corridor」として生まれ変わる計画です。京橋三丁目東地区の再開発では、この「Tokyo Sky Corridor」と駅とまちをバリアフリーにつなぐ歩行者ネットワークを形成し、回遊性を強化し、にぎわいとゆとりのある歩行者空間を創り出します。また「Tokyo Sky Corridor」の整備なども行う予定です。

アート・ものづくり文化を育成・交流する施設を設備

京橋エリアはビジネス街としての色が強く、休日に来街者が少ないことが課題となっています。そこで元々画廊やギャラリーが多い特色を生かし、アート・ものづくりのまちとしてにぎわいを生み出すことを再開発で計画しています。

海外観光客やビジネスマンが満足する国際水準の宿泊施設を整備

京橋駅周辺には国際基準の宿泊施設が立地していません。国際都市東京の玄関口として外国人観光客やビジネスワーカーの需要を満たす施設を整備します。

京橋エリアの防災対応力を強化し、環境負荷低減を目指す

京橋三丁目東地区の再開発の中で注目したい特徴のひとつが防災対応力の強化です。防災対応力の強化には、近年注目されている「省エネ」が関係しています。自らエネルギーを創り出す設備を導入することで、災害時にもエネルギーの供給が止まることのないエリアになります。

京橋三丁目東地区の再開発では防災対策と環境負荷低減のため、どのような整備が行われるのか詳しくチェックしていきましょう。

帰宅困難者の一時滞在設備等の整備

  • ● 帰宅困難者のために、合計約1,500㎡の空間を確保(約900人相当)。
  • ● 地域住民や帰国困難者のために約150㎡の防災備蓄倉庫を整備。

自立・分散型エネルギーシステムの導入

  • ● 災害時での安定したエネルギの供給ができるように、コージェネレーションシステム(発電装置を使って電気を作った際に排出される熱を回収して、冷房・暖房・給湯などに利用すること)と非常用発電機を整備。
  • ● 防災関連施設に対する浸水対策の実施。

建物の総合的な環境性能の向上

  • ● 高効率の設備機器の導入や、熱負荷を減らすための外装計画を採用するなど総合的に取り組むことで、建物の省エネルギー化やエネルギーの使用を効率化する。
  • ● 事務所部分の一次エネルギー消費量をZEB Orientedレベルにし、ホテルや商業施設などを含めた一次エネルギー消費量においてもZEB Orientedの基準で一次エネルギー消費量を合計以下になることを目指す。
    ※ZEB Orientedとは、壁や屋根などの高性能化と高効率な省エネルギー設備を整備し、更なる省エネルギーの実現に向けた措置がされた建物であり、延べ面積10,000 ㎡以上の建物。事務所などは40%以上の一次エネルギー消費量を削減。ホテルなどは30%以上の一次エネルギー消費量を削減。
  • ● 東京都建設物環境計画書制度の「建築物外皮の熱負荷抑制」と「設備システムの効率化」の部分において、段階3の水準を確保する。

    ●CASBEE(建物の環境性能で評価し格付けする手法の1つ)のAランクを達成し、Sランクを目指す。

  • ● 環境負荷低減に向けた取り組みは、高効率なCGS(都市ガスを燃料として電気を作り出し、同時に発生する熱を冷房・暖房・給湯などに利用する)、高効率LED、CGS廃熱利用冷凍機などのさまざまな省エネ機器の導入をイメージ。

京橋三丁目東地区は、Co2排出量を削減し環境に優しいだけでなく、省エネ設備の導入によって万が一の災害時に強いエリアとなることでしょう。

また、建設される高層ビルの計画概要もチェックしていきましょう。

計画概要


※画像 東京建物ホームページから引用

事業関係者 東京建物、日本郵政不動産、日本設計、鹿島建設JV、鹿島建設
敷地面積 約6,820㎡
延床面積 約164,900㎡
高さ 約180m
階数 地上35階、地下4階
用途 事務所、ホテル、店舗、駐車場等
着工 2026年度
竣工 2030年度

次に、マイホームにも必要な防災力についてご説明します。

2.防災対応力をマイホームでも!

前項で解説したように、省エネ設備は環境に優しいだけではありません。自宅の防災対応力の強化も期待されます。

日常は高い省エネ性能を発揮しつつ、万が一大地震などの災害が起きても創エネルギーで過ごすことができるので、被災後も自立生活ができる「防災住宅」として機能します。災害によりライフラインが断たれると、避難所で過ごすことが一般的ですが、避難所の生活はプライバシーを守ることが難しいことが多く、なかなか苦しいものです。

しかし、省エネ住宅は「防災住宅」でもあるため、災害時に避難所に行かずに住み慣れた我が家で生活ができることでしょう。

国や自治体は、省エネ住宅へのリフォームに多くの補助金を支給しています。
※今年度はまだ公募が始まっていない事業もあるので、ご注意ください。

国の省エネに関する補助事業

  • ●住宅エコリフォーム推進事業(国交省)
  • ●長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
  • ●次世代省エネ建材の実証支援事業(経産省)
  • ●既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)

地方自治体の省エネに関する補助事業

  • ●住宅・共同住宅用自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成(東京都中央区)
  • ●地球温暖化対策助成制度(東京都港区)
  • ●再生可能エネルギー機器等助成制度(東京都台東区)

上記のご紹介した補助事業はほんの一部であり、国や自治体では省エネ改修に関する事業を多く行っています。ご興味のある方は、お住まいの自治体の事業を確認してみましょう。

また、当サイト住まいサーフィンでも「補助金を活用した最安リフォーム」について詳しくご紹介しています。ぜひこちらをご一読ください。

3.中央区のマンション相場価格

最後に、今回再開発をご紹介した中央区周辺の人気マンションの値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
ウエリス銀座二丁目 19,320万円 XXXX% 2015年2月 徒歩7分
パークシティ中央湊ザタワー 14,490万円 XXXX% 2017年11月 徒歩6分
アトラス築地 13,720万円 XXXX% 2021年10月 徒歩3分
パークホームズ日本橋三越前ザレジデンス 13,650万円 XXXX% 2019年9月 徒歩7分
プラウド日本橋人形町ディアージュ 13,440万円 XXXX% 2017年9月 徒歩1分

※2024年4月23日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

4.まとめ

今回は、東京都中央区京橋三丁目東地区の再開発概要や、防災住宅についてご紹介しました。

防災対応力が強化される省エネ住宅にご興味がわいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ところで、2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されます。一定以上の省エネ性能は保障される一方で、価格が心配という方も多いのではないでしょうか。住宅価格の高騰は今後も続く見通しです。
また、住宅価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。住宅購入で後悔しないためには、やはり情報収集が重要です。

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