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保育園が決まって説明会が終わると、いよいよ待ちに待った入園になります。
しかし、すぐに通常保育が始まるわけではありません。
保育園では一定期間「慣らし保育」を行います。
本格的に仕事へ復帰するためにも、早く通常保育になってほしいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、慣らし保育は安心した保育園生活を送るために重要なものなのです。
今回の記事では、慣らし保育の必要性や期間について解説していきます。
目次
1.慣らし保育って何?必要なの?
まず初めに、慣らし保育とは何か見ていきましょう。
保育園における慣らし保育とは?
慣らし保育とは、子どもとおうちの人が保育園に慣れるために、一定期間に短時間だけ保育園へ通うことを言います。
今までは家でおうちの人と過ごすことが多かったのに、いきなり知らない場所へ行って、おうちの人とも離れて1日を過ごすことになります。
(おうちの人は)どこに行ったの?置いていかれたの?と子どもも不安になってしまいますよね。
月齢が低い子で人見知りや場所見知りが始まる前でも、いつもと違う場所にいると泣いてしまうかもしれません。
保育園が楽しいところだと分かるまでには、少し時間が必要になります。
また、子どもが保育園に入園するということは、おうちの人は仕事に復帰されるということです。
保育園に行くための準備や通勤前後の送迎など、保育園に入園するからこそ新しく始まることが多くあります。
仕事と子育てを上手く両立するためにも、少しでも余裕を持って保育園生活を始めたいですよね。
慣らし保育は、子どもだけでなくおうちの人にとっても必要なことなので、なるべく行っておくことをおすすめします。
慣らし保育は必要なの?
なぜ慣らし保育が子どもだけでなくおうちの人にとっても必要なのか、具体的に見ていきましょう。
まず、保育園に行くには朝の登園準備、保育園に行くまでのおうちでのルーティンを身につけなければなりませんし、子どもにも少しずつ環境の変化を教えてあげないといけません。
保育園に着いてもすぐに預けられるわけではなく、保育園に着いてからも準備が必要になります。
今回は、筆者が過去に働いていた保育園での例をご紹介します。
まず、保育園に着いたら何時に登園したか分かるように保育園のiPadやタイムカードなどでチェックします。
そして、おうちの人が準備した持ち物(おむつや着替え、エプロン、歯ブラシ等)を個人のロッカーやかごに入れたり、子どもの手洗いをしたり、先生に言うことがあればそれを伝えたりします。
何気ないことに思えますが、実際にやってみると意外と手間取ってしまい、スムーズにできるようになるまで少し時間がかかります。
そして何より大変で心苦しいのが、わが子を離すことです。
泣いている子どもを離すのは、おうちの人にとっても慣れなければいけないので、お互いに頑張らないといけませんね。
降園のときには、その日の着替えや(持ち帰りの園であれば)おむつ、朝準備したものや連絡帳を持ちます。
思ったよりも荷物が多くて持ち帰るのは結構大変、と感じるかもしれませんね。
また、帰るときには、先生がその日の様子など教えてくれます。
降園時間のチェックも忘れないようにしましょう。
このように、送迎だけでも慣れるまでは一苦労です。
仕事だけでも大変なのに、帰ったら家事や育児もしなければなりません。
慣らし保育で、少しでも送迎に慣れておくことが大切です。
また、慣らし保育で通園していくことで、先生も子どもの普段の様子が分かるようになります。
何かいつもと違うことがあれば、おうちの人に連絡したり、連絡帳に書いたり、お迎えのときに教えたりしてくれます。
このようにして、先生とも信頼関係を作っていくことができます。
子どもも初めは泣いてばかりだったのが、先生と初めて見るおもちゃで遊ぶようになったり、お友達の存在が分かって一緒に遊ぶようになったりしていきます。
おうちの人がいなくても、保育園は楽しいところだと少しずつ理解するでしょう。
だんだん先生に甘えられることが分かるようになり、お気に入りの先生を見つけ、子どもも少しずつ生活リズムや集団生活に慣れていきます。
慣らし保育を通して、この生活リズムをおうちの人なりのやり方で慣れていかなければいけませんし、子どもには保育園という存在に慣れてもらわなければなりません。
おうちの人は、保育園に関して前向きな言葉を子どもに伝えられると良いですね。
2.期間はどのくらい?
次に慣らし保育の期間やスケジュールについて見ていきましょう。
慣らし保育の期間は?育休中でもできる?
一般的に慣らし保育の期間は、1週間から2週間と言われています。
自治体や園によって期間は異なり、また、慣らし保育自体がないこともあります。
おうちの人の仕事復帰と慣らし保育開始が同時期になってしまうこともあり、慣らし保育を無しにしたいという方もいるでしょう。
これも自治体や園によりますが、慣らし保育を育休期間中に行うことや、期間を短くすることも場合によってはできるようです。
保活中の方は見学のときに聞いてみましょう。
入園が決まっている方は、早めに園に確認した方が良いですね。
もともと慣らし保育がない園の場合は、通常保育が始まる前に一時保育を利用しておくのも良いでしょう。
一時保育とは、おうちの人が何らかの理由で子どもを見られない際に、1日または数時間、一時的に預かって保育をしてくれるサービスのことを言います。
費用はかかってしまいますが、保育園に行く経験をすることができます。
スケジュール
慣らし保育のスケジュールは園によって異なります。
筆者の経験をご紹介するので、一つの参考として見ていただければ幸いです。
日数 | 保育園で過ごす時間 |
---|---|
1~2日目 | 1~2時間 |
3~5日目 | 昼食前まで(2~3時間) |
6~7日目 | 昼食後まで(5時間) |
8~10日目 | 昼食・午睡後まで(8時間) |
11日目以降 | 1日保育(通常保育へ移行) |
なかなか慣らし保育が終わらないことも
慣らし保育は数日ごとに保育園にいる時間を長くしていき、少しずつ慣れるようにします。
慣らし保育のスケジュールが決まっていても、必ずしもみんながそのとおりに進んでいくとは限りません。
保育園で遊び疲れて熱を出したり、保育園の洗礼※を受けて風邪などをもらったりして、保育園を休まなければならないことも出てくるでしょう。
※保育園の洗礼とは、入園1年目の子どもが風邪や病気に次々とかかってしまうことを言います。
スケジュール通りに進まなくても焦らずに、余裕を持って慣らし保育を進めていけたら良いですね。
また、子どもがなかなか保育園に慣れず、慣らし保育が伸びてしまうこともあります。
おうちの人は仕事の調整が必要になってくるので大変ですが、ずっと続くわけではないので、わが子の成長をゆっくり見守ってあげてください。
慣らし保育と仕事復帰が同時の人は、慣らし保育のスケジュールを把握し、職場の人に伝えるようにしましょう。
身内の人が育児を手伝ってくれるようなら、その人にも事前に相談しておくと良いですね。
もし身内の人に頼ることが難しい場合は、下記のようなサービスを利用する方法があります。
ファミリー・サポート・センター | 地域で行われている事業で、 子育ての「援助を受けたい人(依頼会員)」と「援助を行いたい人(提供会員)」が会員となって、 子どもの送迎や預かりなどを手伝ってくれます。 |
---|---|
ベビーシッター | 利用者の自宅などでおうちの人に代わって子育てのお手伝いをしてくれます。 子どもの送迎はもちろん、ベビーシッターサービスによっては、 病児保育にも対応していることがあります。 |
どちらも登録が必要になります。
登録をすると年会費や月額の費用がかかるものもあるので、事前にしっかり調べることを忘れないようにしてくださいね。
登録しておくことで、いざというときに助けてもらえるでしょう。
慣らし保育期間が終わり、通常保育になっても、このようなサービスが必要になるときはあります。
全て自分たちで何とかしようと考えず、頼れるものには頼っておうちの人の身体も大事にしてくださいね。
3.慣らし保育期間中に大切にしたいこと
慣らし保育期間中、そして通常保育になったときに大切にしたいことを見ていきましょう。
慣らし保育が始まったら、登園の子どもと離れて「いってきます。」するのが心苦しくなるでしょう。
子どもの性格にもよりますが、おうちの人と離れたくないし、知らない場所に知らない人たちがいて、不安と寂しさでいっぱいになり、大泣きしてしまうことがあります。
しかし、保育園にはプロの先生たちが揃っていますので、預けたらすぐに保育園から出てしまいましょう。
そうすることによって泣くのが長引かなくなり、先生たちが気をひいてくれて寂しかったのを忘れさせてくれます。
別れるときには笑顔で背中を押してあげ、「必ず迎えに来るからね。」と伝えてあげましょう。
また、おうちの人は保育園の準備だけでなく、仕事復帰する場合はその準備も必要になります。
毎日が大忙しになりますね。
バタバタの生活が始まる中、子どもも環境の変化に夜泣きするようになったり、お漏らしをしない子がするようになったりするかもしれません。
おうちの人に不安があるように、子どもも不安を感じています。
そのため、毎日忙しい中でも子どもの目を見てお話しをして会話を大切にすること、体調の変化を見てあげることが大切です。
夜の寝る前だけでも、「今日保育園で何したの?」や「先生やお友達と何して遊んだの?」と聞くとそのうち楽しそうに何をしたか話してくれる日が来るかもしれません。
その話を聞くことでおうちの人も安心できますし、保育園生活に慣れていくにつれて、少しずつわが子の成長を感じられるでしょう。
4.まとめ
今回は、慣らし保育の必要性や期間などを解説してきましたが、いかがでしたか?
慣らし保育の有無や期間、スケジュール内容については自治体や園によって異なりますので、園見学のときに保育園へ確認しておきましょう。
慣らし保育が始まると、おうちの人にとってもお子さんにとってもガラッと生活環境が変わることになります。
おうちの人の準備はもちろん、お子さんの気持ちの整理の準備も大変かと思いますが、余裕を持って準備をし、不安なことは早めに保育園に聞いてから慣らし保育に挑みましょう。
初めてのことは誰もが不安だと思いますので、頼れるものには頼り、無理のない範囲で新生活を送ってくださいね。
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