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住まいサーフィン編集部

東京23区の学校選択制の現状とメリット、デメリットについて解説!

2021年12月10日

更新日最終更新日:

マイホーム選びで気になる方も多いのが、お子様の学区問題。

1990年代後半、全国的に学校選択制が広まり、2000年に入り東京都心部の多くのエリアで導入され20年以上が経過しました。
その間に大阪市などにも広まるなど、全国的に導入が検討実施されているものの、東京都内では小学校を中心に制度を廃止する自治体が増えるなどその賛否が問われ続けている学校選択制。

今回のコラムは学校選択制のメリット・デメリットとともに、東京23区の学校選択制の導入状況をご紹介します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
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1.学校選択制とは

はじめに、学校選択制とはなにか?をおさらいしておきましょう。

学校選択制とは、居住する市区町村内で通学したい公立小・中学校について希望を申告できる制度です。

通常、市区町村の教育委員会は就学予定者が就学すべき小中学校(通学区域)をあらかじめ指定しています。そのため、通学者には学校選択の自由がありません。

しかし、一部の自治体では学区以外の学校への就学を希望することができる「学校選択制」を導入しており、保護者・児童生徒は自由に学校を選択することができます。

学校選択制にはいくつかのパターンがあり、以下のような制度に分かれています。

学校選択制 制度の内容
自由選択制 市区町村内の全ての学校が選択可能
ブロック選択制 市区町村内の学校をブロックに分け、そのブロック内の学校が選択可能
隣接区域選択制 隣接する区域内の学校のみ選択可能
特認校制 市区町村内の特定の学校のみ選択可能
特定地域選択制 市区町村内の特定の地域に居住する人のみ選択可能

学校選択制は1997年に制度が開始され、現在は東京都区部、大阪市などを中心に一部の自治体で導入されています。制度開始時より一旦落ち込んだ導入数ですが全国的にみると僅かではありますが増えつつあります。

次の項で、学校選択制のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

2.学校選択制のメリット・デメリット

学校選択制には下記のようなメリットがあります。

  • ● 生徒・児童が自由に学校を選択でき、個性を伸ばすことができる
  • ● 保護者の教育への関心が高まる
  • ● 特色ある学校づくりの推進
  • ● 学校の方針が積極的に外部発信されるように

続いて、学校選択制にはどのような問題・課題があるのでしょうか。
デメリットについてもご紹介します。

  • ● 通学距離が伸び、安全確保に不安がある
  • ● 学校と周辺地域の関係性が希薄化する
  • ● 学校間・地域間格差が発生する可能性がある
  • ● 入学者が大幅減少した学校も

学校選択制の導入により、入学希望者が殺到し抽選となる学校がある一方で、希望者が大幅減少し適正な規模での運営が出来なくなった学校も存在します。

学校選択制の導入から20年以上が経過した今、メリットとデメリットが明確化されたことで制度の見直しが進められています。
次項では東京23区の学校選択制実施状況をご紹介します。

3.学校選択制の導入状況

2024年3月現在、東京23区では複数の区の小学校で学校選択制が廃止されています。

東京23区 小学校 中学校
千代田区   自由選択制
中央区 特認校制(5校)、特定地域選択制 自由選択制
港区 隣接区域選択制 自由選択制
新宿区 2018年度より廃止 自由選択制
文京区   自由選択制
台東区   自由選択制
墨田区 隣接区域選択制
2018年度より自由選択制から変更
自由選択制
江東区 自由選択制(原則徒歩30分圏内(約2km))
2009年度より徒歩制限を追加
自由選択制
品川区 隣接区域選択制
2020年度よりブロック選択制から変更
自由選択制
目黒区 2019年度から隣接区域選択制を休止 隣接区域選択制
大田区    
世田谷区    
渋谷区 2022年度より廃止 自由選択制
中野区    
杉並区 2016年度より廃止 2016年度より廃止
豊島区 隣接区域選択制 隣接区域選択制
北区 2010年度より廃止  
荒川区 隣接区域選択制 自由選択制
板橋区 隣接区域選択制 自由選択制
練馬区   自由選択制
足立区 隣接区域選択制 自由選択制
葛飾区 2016年度より廃止 2016年度より廃止
江戸川区 自由選択制(原則徒歩、概ね1.2km圏内) 自由選択制

※選択制を導入していない区であっても、特別な事情が認められた場合のみ通学区域外の学校への進学を希望できる場合もある。
※選択の対象となる学校は、施設の状況等により一部除外されている場合もある。


主な廃止の理由として、地域との連携が取りづらくなったことが挙げられます。

学校教育においては、登下校時の見守りや総合学習の授業など、地域連携が必要とされる場面が多く存在します。

しかし、学校選択制の場合、学区外から通学する児童生徒が多くなるため、地域との密着性が薄れることが問題となっています。

特に小学生の場合は、保護者の学校選択においても通学時の安全性を重視した傾向が見られることから、学校選択制廃止の動きが強まっています。

もう一つの理由として、校舎設備・施設が新しいといった教育面以外の理由で、一部の大規模校に人気が集中してしまい、過疎校が生まれている現状があります。

同じ公立学校であるにも関わらず、教育機会に偏りが生まれてしまうリスクがあり、学校選択制の制度見直しの流れに繋がる結果となりました。

4.まとめ

  • ● 学校選択制の見直しが進められている
  • ● 学校の規模によって教育機会に差が生まれている現状
  • ● 住まい選びの際は学区の確認も

今回の記事では、東京23区の学校選択制についてご紹介しました。

学校選択制が利用できない場合、自宅住所で通学区域が決まります。
そのため、希望の学校に通学させるためには、学区内でマイホーム探しを行う必要があります。

学区の都合で自宅からもっとも近い学校に通えなかったといった失敗談も聞かれますので、マイホーム検討時はお子様の学区や通学路を忘れずに確認しておきましょう。

また、いざ購入しようと思っても、物価高や金利上昇、マンション価格高騰といった不安要素が多くあるご時世なので、購入に踏み切るには勇気がいりますよね。
マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

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さて、ここで皆様に質問です。
初めてのマンション購入で一番注意すべきことは何かご存じでしょうか?

デザイン?
間取り?
周辺環境?
価格?

すべてマイホームにおいて大事な要素なので、重視すべきこととしては正しいです。
ですが一番注意すべきことは、家の資産価値となります。

資産価値って、お金や資産を持っている人だけが考える事でしょ?
今はとにかく、子育てに時間とお金を取られて、生活するだけで精一杯。
資産価値なんて考える余裕もない。
なるべく身の丈にあった、安価なマイホームを買うつもり。

このように考えていないでしょうか?

詳しい理由はこちらの記事をご覧いただきたいのですが、「資産価値」を重視した住まい選びは、儲け話ではなく、「将来の安心」「万が一の備え」になります。

資産価値を重視した住まい選び=「儲ける・購入時より値上がりする」など資産を増やすため、という考え方が一般に浸透しています。
しかし、資産価値とは増やすためだけのものではありません。
資産価値がある家は「損しない・値下がりしづらい・負債にならない」といった面があり、リスクヘッジになります。

そのため、多くの予算を持たず、リスクを取れない大多数の自宅購入検討者こそ、リスクヘッジのために「資産価値」を重視すべきなのです。

将来のリスクとしては、このようなことが挙げられます。

家を購入してから数年後、こんなことが起きるかも・・

  • ● 景気悪化による給与減額・解雇等、金銭面の悪化
  • ● 海外赴任・転勤・交通事故・離婚・結婚・出産等の環境面の変化
  • ● 子供のいじめ・近隣との騒音トラブル等の外的要因

上記はほんの一例ですが、これらはいつ誰にでも起こり得ることです。
そして、そんなときにはこのような対応策を取ることになるでしょう。

  • ● 自宅を売却しローン残債を完済し、別の住居へ住み替える
  • ● 賃貸に出す場合は、金利が高い賃貸ローンに借り換えするか、住宅ローンを全額返済する

上記をいつでも実施出来れば、万が一の場合でも怖くありません。
しかし、資産価値がないマンションを購入してしまうと、こんな事態になってしまうかもしれません。

  • ● 自宅を売却したくてもローン残債より売却額の方が低く、住み替えできない
  • ● 賃貸に出したいけど、賃貸ローン(不動産投資ローン)だと収支がマイナスになる

このように、資産価値がないマンションにすると、いざというときに行き詰まってしまうかもしれません。
つまり、どのような方であっても、資産価値の高いマンション購入が重要なのです。

しかし、資産価値の高いマンションはどうやって見つけるのでしょうか。
スーモや近所の不動産屋さんには、資産価値の情報は載ってないので分からないですよね。

そんな時に活用していただきたいのが、当サイト住まいサーフィンです。
スーモ等のポータルサイトと住まいサーフィンの違いはこちらの記事で詳しく解説していますが、簡単にお伝えすると、広告サイトか否かになります。

住まいサーフィンは広告サイトでないため、広告主に忖度することなく各マンションの評価が可能です。
また、独自の指標を用いているため、他社にはないオリジナルコンテンツとなります。

例えば、このような資産価値が分かるサービスを、誰でも無料でご利用いただけます。

住まいサーフィンのサービス例

  • ● 儲かる確率
  • ● 5年後・10年後の価格予測
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住まいサーフィン独自の特徴

  • 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
  • 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している

しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
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