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住まいサーフィン編集部

自宅に食洗機は必要か?メリットとデメリットを解説!

2023年09月27日

更新日最終更新日:

家事の中でも毎日行うものの一つが、食器洗い。面倒くさいと思いながら、いつも嫌々やっているという方も多いのではないでしょうか。
そんな食器洗いを自動でしてくれるのが食洗機です。

最近の新築マンションでは、ビルトイン型の食洗機が標準でついていることも多くなっています。
しかし、物件によってはオプションになっていることもあります。金額は決して安くはなく、生活する上で絶対に必要かというとそうではないので、つけるか迷いますよね。
また、浅型から深型食洗機にグレードアップできることも多いですが、変更するべきか悩む人もいるでしょう。

今回の記事では、食洗機のメリットとデメリット、食洗機は日常生活に必要かどうかについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
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1. 食洗機とは?どんなタイプのものがある?

食洗機の正式名称は「食器洗い機」や「食器洗浄機」です。家庭用では「食器洗い乾燥機」が主流になっていて、その名のとおり食器を洗って乾燥までしてくれます。
高温で洗浄されるので、除菌効果も高いです。

ビルトイン型と卓上型

家庭用の食洗機には、主にビルトイン型卓上型の2種類があります。

分譲マンションに標準で食洗機がついている場合は、ビルトイン型になります。キッチン本体に組み込まれているので、調理台やシンクが狭くなることはありません。
一般的に卓上型よりも容量が大きいので、多くの食器をまとめて洗えます。
スペースが十分にあるシステムキッチンなら、後付けすることも可能です。
価格は卓上型よりも高くなっています。

一方卓上型は、キッチンに置くタイプの食洗機です。据え置き型とも言われています。
基本的には工事が不要なので、賃貸に住んでいても設置できることが多いです。
最近は一人暮らし用のコンパクトサイズの製品も販売されています。
しかし、調理台やシンク周辺に設置をするので、キッチンは狭くなってしまいます。

2. 食洗機のメリット

それでは、食洗機のメリットを見ていきましょう。

家事の時短になる

食洗機の最大のメリットは、家事の負担が軽減されることです。

食器洗いは食事のたびに発生する仕事なので、家事の中でも頻度が高く、手間と時間がかかります。料理は好きだけど食器洗いは嫌いという方も多いのではないでしょうか。

しかし食洗機を使うことで家事の時間が短縮されて、日々の生活が少し楽になります。
仕事や育児で毎日時間に追われているという方には、食洗機の導入を特におすすめします。

誰が使っても同じように綺麗に洗える

家族で一緒に住んでいる場合、毎回同じ人が食器洗いをするとは限りません。食器の洗い方や丁寧さは人それぞれです。
洗い残しがあって、結局もう一回洗って二度手間になるなんてこともあるでしょう。
もしかしたら、洗い残しが多いことが原因で口喧嘩をする家庭もあるかもしれません。

しかし、食洗機は使い方さえ守れば、誰がセットしてもしっかり綺麗になるので安心です。

手洗いよりも綺麗になり、除菌もされる

食洗機は、メーカーや機種によりますが、一般的には60~80度のお湯で洗います。高温・高圧で洗浄されるので、油汚れやこびりついた汚れもしっかり落としてくれます。
また、ザルや茶こしなどの目が細かくて洗いづらいものや、奥まで手が届かないコップなどの洗浄にも便利です。手洗いより綺麗になった、という声もよく聞きます。

高温洗浄なのでしっかり除菌されますし、乾燥までしてくれるため布巾で拭くよりも清潔です。
パナソニックのナノイーX送風のように、独自の除菌・清潔機能が搭載されている機種もあります。

節水できて、省エネ効果も高い

食洗機だと水の使用量が増えそうで不安に思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、食洗機は手洗いよりも節水効果が高いです。
例えばパナソニックのビルトイン型食洗機の場合、使用水量は手洗いの9分の1で済みます。

また、食洗機は省エネ対策にもなるのです。
食洗機は水だけでなく電気も使うので、一見手洗いの方が省エネのように思えます。しかし、手洗いでは電気は使わなくてもガスは使用します。水・電気・ガスの使用量をトータルで見ると、食洗機の方が省エネになります。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、食洗機を使用すると手洗いよりも年間約6,470円の節約になるようです。

手荒れ対策にもなる

食器を手洗いしていると、食器用洗剤によって、汚れと一緒に手の皮脂まで取れてしまいます。すると手のバリア機能が低下してしまい、手荒れが起きます。
特に冬場は乾燥しているので、ハンドクリームやゴム手袋がないとすぐに手が荒れてしまい辛いですよね。

しかし、食洗機があればその心配はありません。食洗機に入れる前に予洗いが必要なこともありますが、洗剤は使わずにさっと水で濯ぐだけです。

3. 食洗機のデメリット

次に、食洗機のデメリットについてご紹介します。

食洗機では洗えないものもある

食洗機は、高温・高圧で洗浄する関係上、すべての食器や調理器具を洗えるわけではありません。

洗えないものは機種によっても変わってきますが、例えば下記のものは食洗機で使用できないことが多いです。

  • ● 強化ガラス製品、カットグラス、デザイングラスなど
  • ● 耐熱ではないプラスチック製品
  • ● プラスチックスプーンなど軽くて飛ばされやすいもの
  • ● 木製食器や漆塗り食器など変色しやすいもの
  • ● 徳利やビンのように口が小さいもの
  • ● 傷ついたりひびが入ったりしている食器

基本的には食洗機対応のものだけを洗うようにしましょう。

洗浄完了まで時間がかかる

食洗機は乾燥も含めると運転時間は約1時間~1時間30分です。メーカーや機種によっては標準コースで2時間近くかかることもあります。
すぐに食器や調理器具を使いたい場合には、食洗機へ入れずに手洗いした方が良いでしょう。

機種によっては音や蒸気が気になることもある

食洗機の使用中は、音や振動が発生します。人によってはこれをうるさいと感じることがあるようです。
ただ、基本的には大きすぎる音は鳴らないようになっているので、ひどい騒音のように感じる場合は故障の可能性もあります。

また、食洗機は排気口から熱い蒸気が出てきます。高温・高湿状態になるので、夏場は特に気になるかもしれません。
周囲に置いてある物に結露やカビが発生することもあるので、注意が必要です。

定期的なメンテナンスが必要

食洗機は、フィルターやタンク、ノズルなどの手入れが必要です。
手入れの頻度は部品によって異なりますが、残さいフィルターは使うたびに手入れすることを推奨されています。それ以外の部品は月に1回や数ヶ月に1回が目安となっているものがほとんどです。

手入れするのは面倒ですが、清潔にしっかりと洗浄するためには欠かせません。
また、しっかりと手入れすることで食洗機も長持ちします。

△しっかり汚れが落ちない??

食洗機は洗い残しが多い、という口コミを聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、綺麗に洗えないのは、正しい使い方ができていないことが原因の可能性が高いです。

  • ● 食べ残しや残さいを落とさずに入れている
  • ● 油汚れなどがひどいのに予洗いをしていない
  • ● 洗剤のかけ方や量、種類が適切でない
  • ● 食器などの並べ方が良くない
  • ● 説明書に記載された使用方法を守っていない

洗剤の量と食器の並べ方は特に重要なポイントです。
洗剤は、少なすぎると汚れが落ちなくなり、多すぎると泡が流しきれずに残ってしまいます。効果的な食器の並べ方は使用製品によって変わってくるので、説明書をご確認ください。

4. 食洗機は必要か?

ここまで、食洗機のメリットとデメリットについて見てきました。

メリットはどれも魅力的ですが、食洗機の設置にはお金がかかります。
購入物件に最初からついている場合は良いですが、オプションで付けられる場合やグレードアップできる場合にはどうすれば良いのでしょうか。
食洗機の必要性についてご説明します。

オプションで付けるべき?

ビルトイン型の食洗機をオプションで付ける場合には、10万円台後半~20万円台が相場です。機種や物件によっては30万円以上かかることもあります。

これだけ費用がかかると、設置するか悩ましいところです。食洗機が生活において絶対に必要かというと、そうではありません。
しかし、働いていたり子育てしていたりすると、毎日忙しくて自分の好きなことも十分にできないという方も多いでしょう。そんな人たちが少しでもゆとりを持って生活をするためには、食洗機は必要と考えられます。

また、洗う食器や調理器具の量は人それぞれです。外食やテイクアウトが多い人はそれほど多くないですし、逆に自炊がメインの場合はお皿の数も多くなってきます。
家族の人数が多いと、食器洗いだけで毎日40分(1回20分を2回と計算)ぐらいかかってしまいます。
食器洗いに時間をかけている人ほど、食洗機の必要性は高いです。

少しでも費用を抑えたい人や、食洗機が必要か分からない人は、オプションでの設置は見送るという方法もあります。
一般的に、オプションで設置するよりも入居後に自分で工事依頼をする方が費用は抑えられます。工事の依頼や立ち合いなどの手間はかかりますが、自分の好きなようにメーカーや機種を選べるというのもメリットです。

深型にする必要はある?

食洗機には、浅型と深型があります。
最近の新築マンションは食洗機が標準設備となっているところが多いですが、ほとんどが浅型です。深型にするためにはオプションで追加料金を支払わなければなりません。

浅型と深型の違いを見ていきましょう。

一般的なビルトイン型食洗機の場合

  容量目安 人数目安 お皿目安
浅型 約40L 5人 約37~40点
深型 約60L 6人 約44~48点

人数の目安は1人分しか変わっていませんが、お皿は深型の方が8枚ほど多く入ります。容量が大きいので、30cmぐらいの大皿を洗うことも可能です。

食洗機は洗う前にお皿をセットする必要がありますが、枚数が多いほどセットするのは大変です。
家族の人数が多い場合には、深型の方がスムーズにセットできるでしょう。

また、調理器具も一緒に洗いたい場合には深型の方がおすすめです。
1~2人暮らしであれば、浅型であってもお皿と一緒に調理器具も洗えるかもしれません。

浅型と深型を比べると、家族が多い場合や調理器具も一緒に洗いたい場合には深型にした方が良いと言えます。しかし、費用は浅型よりもかかってしまいます。
新築マンションの場合、浅型から深型へのグレードアップは20万円前後かかることがあります。戸建ての場合は、浅型と深型の差額(10万円前後)で設置できることもあるようです。

5. 食洗機に関する体験談

最後に、住まいサーフィンで更新している「実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談」から、食洗機に関する体験談をご紹介します。

私はキッチンに一番こだわりがあったのですが、まずはマンションの購入が先決だったため、標準装備の最低ランク(食洗機なし)のキッチンで妥協しました。結局は、唯一のこだわりポイントを妥協してしまうことに…。
やはりどうしてもキッチンへの不満が払拭できず、後日キッチン周りをフルリフォームしました。
こんなことなら初めからリフォームしておけばと後悔しました。

>>この体験談をもっと詳しく見る

日中の様子を確認していなかったため、日中の飛行機の騒音に気が付かず、窓を閉めないとテレビの音が聞こえないほどの騒音だと住んでから気が付きました。それから、食洗機や食器棚のオプション、建具の変更等ができるタイミングでの購入だったのに、取り付けしなかったことを後悔しています。
あまり確認せず、勢いで購入してしまったため、もっと吟味すればよかったと感じています。

>>この体験談をもっと詳しく見る

どちらも食洗機を取り付けなかったことに関する後悔体験談でした。
食洗機を後から取り付けることはできますが、住みながらのリフォームは大変です。せっかくなら入居するタイミングで取り付けをしたいところです。

また、このような後悔体験談もありました。

金額が安かったので仕方ないのかもしれませんが、壁材がとても弱く傷つきやすいと感じます。また、風呂のドアが3年で壊れたり、備え付けの食洗機が1年もたずに壊れるなど、設備の故障が早かったです。
リフォームのために貯金をしているものの、使用するのは10年程度先と考えていました。
それが住んで1年経ち、すでに少しずつ貯金を使い始めています。元値がもっと高ければ丈夫な家に住めたのかもしれないと、低い予算しか組めなかったことを後悔しています。

>>この体験談をもっと詳しく見る

ビルトイン型の食洗機の一般的な寿命は、10年前後と言われています。中古住宅を購入する場合には、使用してからどれくらいなのかもしっかりとチェックしてください。
10年近く使用している場合には、思い切って買い替えるのも良いかもしれません。
新築の場合は、すぐに壊れても保証期間内であれば無料で修理等してもらうこともできます。高い買い物なので、可能であれば保証期間を延長するのも良いでしょう。

住まいサーフィンに寄せられた体験談は1100件以上ですが、食洗機を買ったこと(食洗機があること)を後悔しているという体験談は一つもありませんでした。

6.まとめ

今回の記事では、食洗機のメリットとデメリット、必要性について解説しました。

食洗機はいらないと思っていても、実際に使い始めたら手放せなくなったという声も聞きます。
時間は有限なので、食洗機のような時短できる設備や家電を上手く活用していきましょう。

マイホームの購入検討時には、食洗機のような設備以外にも、迷うポイントはたくさんありますよね。買ってから後悔しないためには、しっかりと情報収集することが重要です。

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