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住まいサーフィン編集部

赤坂にZEB取得の次世代型ハイグレード高層ビルが誕生!

2024年05月09日

更新日最終更新日:

赤坂に次世代型ハイグレード高層ビルが新たに誕生!

2024年5月1日、積水ハウス株式会社と日本生命保険相互会社が共同事業として開発を進めてきた高層オフィスビル「赤坂グリーンクロス」が竣工したことを発表しました。このビルはZEB取得しており、環境保全に貢献した建物となっています。

今回の記事では、ZEB取得の「赤坂グリーンクロス」マンションと省エネ住宅について解説していきます。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1.ZEB取得「赤坂グリーンクロス」

東京都港区赤坂2丁目に誕生した「赤坂グリーンクロス」は、人々の仕事とライフバランスの実現をサポートする高層オフィスビルとなっています。

5つのプラットフォームを掲げており、「繋がりを創出する」「街と街をつなぐ」「健康を支える」「自然を感じる」「多様性を実現する」としています。

ほっと一息つけるようなリラックスできる空間を設けることで、緩急自在にタイムマネジメントができる環境を用意し、仕事の効率化につなげようとするものです。

また、赤坂グリーンクロスはビジネスマンにとって良い環境なだけでなく、自然環境にも優しい次世代型ハイグレード高層ビルとなっています。

ZEB取得の赤坂グリーンクロスとは

まず、「ZEB」とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、ビルや工場、学校といった大型の建物を対象としており、室内環境が快適でありながら、建物の年間一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した建物のことを指します。

省エネによって消費一次エネルギーを減らし、創エネルギーによってエネルギーを自ら作り出すことで、一次エネルギー消費量を正味でゼロにします。

赤坂グリーンクロスは、日本で代表的な環境性能評価であるBELSの5つ星「ZEB Oriented」の評価を取得しています。

「ZEB Oriented」とは、建築物の延べ面積が10,000㎡以上であり、もう一段階省エネ基準が上回るZEB Readyを見据え、外皮の高性能化と高効率な省エネルギー設備を整備し、更なる省エネルギーの実現に向けた措置がされた建築物のことを指します。事務所であれば、40%以上の一次エネルギー消費量削減が基準です。

赤坂グリーンクロスは、具体的に下記の省エネ対策が整備されています。

オフィスワーカーと環境に優しい省エネ機能を整備

  • ● 太陽光発電や雨水利用などにより、再生可能エネルギーを積極的に活用し、環境に配慮。
  • ● 低層部分では地域冷暖房システムの導入し、全熱交換器や自動調光制御付照明により、消費エネルギーの効率化に配慮。
  • ● 事務所部分においてZEB orientedを達成。

万が一の災害時に、安定したエネルギーを供給し、停電対策

  • ● 建物全体においてグリーン電力を導入し、自然エネルギーの活用や省エネの高効率機器を積極的に取り入れる。
  • ● 停電時でも最大72時間の電力供給が可能な非常用発電機・オイルタンクを設置しているほか、館内の3,600人分の防災備蓄品3日分を備える。

また、省エネ設備以外にも、オフィスを利用する人にとって安心・安全な建物となっています。

多重のセキュリティシステムで安全を確保

  • ● オフィス階へのアクセスを制限するために非接触ICカードを採用。
  • ● 最終退出が確認されたフロアには、エレベーターが不停止となるエレベーター不停止制御機能を整備。
  • ● 配送会社などのオフィスへの立ち入りを制限するデリバリーセンターを設置。

水害リスクに対応できる設備を整備

  • ● 浸水リスク(0.5m~1.0m未満)を防ぐために、非常用発電機、受変電設備等は7階に設置。また、ビルの出入口には防潮板を設置。
  • ● 断水対策では、在館者が72時間過ごせる備蓄水を確保し、断水時に限らず、その他の災害においてもビル側から飲料・食料を提供。

オフィスワーカーの安心・安全に配慮したシステムの導入で感染症対策

  • ● 非接触ICカード対応のほか、エレベーターには非接触ボタンが導入されており、出勤時にタッチレスでオフィス階まで移動が可能。
  • ● オフィスでは、機械換気が設備され、窓下に自然換気システムを設置。
  • ● 2020年に公開された建物の感染症対策を評価する国際的基準であるWELL Health-Safety Ratingを取得予定。

高い安全性を誇る国土交通大臣認定の制振構造で地震対策

  • ● 揺れの速度に応じて振動エネルギーを吸収するオイルダンパー構造。
  • ● 揺れの変形に応じて振動エネルギーを吸収するブレーキダンパー構造。
  • ● 簡易被災判定ソフトによる即時診断に基づき、被災状況や避難の要否を迅速に建物利用者へアナウンス。

このように、環境保全にも、ビル利用者の安全面においても配慮されたハイスペックな高層オフィスビルとなっています。

赤坂グリーンクロスの詳しい概要は下記となります。

建物概要


※画像 赤坂グリーンクロスホームページから引用

所在地 東京都港区赤坂二丁目4番6号
事業関係者 積水ハウス株式会社
日本生命保険相互会社
株式会社日建設計
大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体
最寄り駅 東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅直結
東京メトロ丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前」駅直結
敷地面積 約5,988㎡
延床面積 約73,453㎡
用途 事務所、店舗、育成用途、駐車場等
高さ 150m
階数 地上28階、地下3階
着工 2022年4月1日
竣工 2024年5月1日

東京都港区赤坂2丁目周辺は、東京屈指の交通の要衝である地区です。赤坂グリーンクロスはその地下鉄4路線に直結し、駅からダイレクトアクセスが可能な非常に便利な立地です。地上と地下を結ぶ利便性が高いオフィスビルとなっています。

最上階にはテナントのためのビジネス交流を図る上質な「スカイラウンジ」が備えられ、2階には温かみのある室内空間の共用ラウンジ、各界の共用部分にはテナントが自由に利用できる緑豊かなスペース「グリーンテラス」が設備されています。低層部分にはにぎわいに満ちたオープンスペースやコンビニエンスストアや飲食店などの商業施設が設けられます。

2.マイホームでも省エネがおすすめ

「赤坂グリーンクロス」は省エネ建築物として最先端の取り組みをしていますが、今後は各家庭での省エネも重要になってきます。

国は、2025年度からすべての新築物件に対して「 省エネ基準適合義務化」すると発表しました。

省エネ基準適合を簡単にご説明すると、以下の取り組みになります。

  • ● 一次エネルギー消費量が基準値以下になること
  • ● 外皮基準の表面積あたりの熱の損失量が基準値以下になること

一次エネルギーとは、石油、石炭、原子力、天然ガス、水力などを指します。家庭では一次エネルギーを変換・加工した電気、灯油、都市ガスなどの二次エネルギーが使われていますが、計量単位がそれぞれ異なるため、「一次エネルギー消費量」という統一の単位に換算し、総エネルギー消費量を基準以下にしようという取り組みです。この取り組みをすることで、限りあるエネルギーを効率よく使用し、環境を守ります。

また、外皮とは外壁・屋根・窓などの建物を覆っている部分のことであり、それらの熱の損失量を基準以下にすることで断熱性能を高め、外気温の影響を受けにくくします。

このように住まいを省エネ基準に適合させることで、無駄にエネルギーを使わずに、暖かい住まい・熱をため込みづらい住まいを作り上げ、暮らしやすいマイホームが増えていくことになります。省エネ基準適合の義務化について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。

しかし、省エネ基準適合義務化は対象が新築物件のみとなっており、既存の住宅は該当しません。そこで、既存の住宅も省エネを意識し、暑さや寒さに左右されにくい暮らしやすいものとするために、国や自治体はさまざまな補助を行っています。

例えば、下記のような補助金を受け取れ、省エネ住宅へとリフォーム工事することができます。

※今年度は公募がまだ開始していないものもあるので、ご注意ください。

国の省エネに関する補助事業

  • ● 住宅エコリフォーム推進事業(国交省)
  • ● 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
  • ● 次世代省エネ建材の実証支援事業(経産省)
  • ● 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)

地方自治体の省エネに関する補助事業

  • ● 省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度(東京都新宿区)
  • ● 窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成制度(東京都台東区)
  • ● 地球温暖化防止設備導入助成事業(東京都江東区)

上記のご紹介した補助事業はほんの一部であり、国や自治体では省エネ改修に関する事業を多く行っています。ご興味のある方は、お住まいの自治体の事業を確認してみましょう。

また、当サイト住まいサーフィンでも「補助金を活用した最安リフォーム」について詳しくご紹介しています。ぜひこちらをご一読ください。

3.港区のマンション価格相場

最後に、今回ご紹介した港区周辺の人気マンションの値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
ザ・パークハウス赤坂レジデンス 15,050万円 XXXX% 2013年3月 赤坂駅徒歩4分
ミッドガーデン赤坂氷川 15,610万円 XXXX% 2013年2月 赤坂駅徒歩6分
インプレスト赤坂 15,540万円 XXXX% 2012年2月 赤坂駅徒歩3分
クラッシィスイート赤坂 13,650万円 XXXX% 2013年3月 赤坂駅徒歩4分
プラウド赤坂 15,540万円 XXXX% 2014年1月 赤坂駅徒歩4分

※2024年5月9日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

4.まとめ

今回は、ZEB取得の「赤坂グリーンクロス」マンションと省エネ住宅についてご紹介しました。

ところで、2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されます。一定以上の省エネ性能は保障される一方で、価格が心配という方も多いのではないでしょうか。住宅価格の高騰は今後も続く見通しです。
また、住宅価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。住宅購入で後悔しないためには、やはり情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
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▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
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また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
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