さる9月29日、MAJOR7公表の「住んでみたい街(首都圏/関西圏)2016年」のアンケート結果が発表された。気になる関西の結果、どのようなものだったのか?
【「住んでみたい街」は、阪急神戸線×西宮市】
「住んでみたい街」のトップは阪急神戸線の特急停車駅である「西宮北口」。2位はその西隣の駅であり同じく特急停車駅である「夙川」。その隣の「芦屋川」は6位、そのまた隣の特急停車駅「岡本」は3位。もう一つ隣の「御影」は7位。なんとトップ7のうち5つが阪急神戸線沿線であるという偏りよう。関西で「住んでみたい街」といえば「阪急神戸線沿線」と言ってもいいであろう。
そんなダントツ人気の阪急神戸線沿線の中でも群を抜いて支持を集めているのが西宮市。今回のアンケート集計では100ポイント以上を獲得した駅が8駅、そのうち200ポイント以上は「西宮北口」「夙川」の2駅で、いずれも西宮市内2つしかない阪急神戸線の駅だ。阪神間のステイタスと、大阪への近さのバランスから高評価を受けたと考えられる。
【「住んでみて良かった街」は、は北摂】
「住んでみたい街」では上位10駅に2駅しかランクインしなかった北摂エリア。「住んでみて良かった街」では上位10駅中6駅を占めた。阪神間が「憧れの街」であるのに対し、北摂は「現実的な街」であるということだ。中でも北大阪急行電鉄、いわゆる「北急沿線」が強く、「千里中央」「桃山台」(同率5位)、「江坂」(8位)とわずか4駅しかない駅の3駅がベスト10入り。
選択率はといえばあまり高くない。「住んでみたい街」ほどに圧倒的な支持があるわけではない。選択率はTOPの夙川でも1.8、10位で1.0、11位以下は1.0未満。実際に住んだ人しか選べないわけなので、バラツキが出るのは当然だ。しかし、これで北摂の評価が下がるわけではない。実際に住んだことのある人が評価しているからこれだけの多くの駅がランクインしていることには違いない。むしろ「住んでみたい」と思う人とのギャップ(あくまで阪神間との比較だが)があり「お得な街」という見方もある。
【「観光ですすめたい街」は、やはり京都】
「訪日外国人に観光でおすすめしたい街」は、やはりというべきか京都がダントツ人気。上位3駅は「河原町」「京都」「嵐山」と京都市内の駅が並んだ。首都圏の上位3駅が「浅草」「鎌倉」「東京」であることを考えるとその集中ぶりがうかがえる。選択率も高く5%を超えているのはこの3駅のみ。
しかしこの3駅、魅力ある駅には違いないが「観光でおすすめ」というと少し引っかかる。「嵐山」はさておき、「河原町」は観光というよりも買い物、「京都」も京都観光の玄関口であり、純粋に観光となると「祇園四条」(7位)、「宇治」(10位)「伏見稲荷」(13位)の方が向いているようにも思える。これは、回答者が「観光」よりも「住んでみたい街」の観点から選んだ結果のように思える。現に上位3駅はここ数年分譲マンションの戸数も多い。それぞれ「訪日外国人に観光でおすすめしたい街」である以上に「住んでみたい街」のように思えるのだが、これはやはり「マンショントレンド調査」だからであろうか?
「 新築マンションポータルサイト『MAJOR7』 第24回マンショントレンド調査 」
https://www.major7.net/pdf/trendlabo/research/024.pdf
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[第35号]関西はやっぱり「阪神間」!?~「MAJOR7住んでみたい街アンケート2016」より
2016年10月12日