田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第4号]ジオタワー天六を徹底評価、中古価格も公開

2015年06月24日

【庶民的な街「天六」】
建設前、これほどタワーマンションが似合わない場所は無かったと思う。場所は阪急/大阪市営地下鉄「天神橋筋六丁目」駅の真上、いわゆる「天六(てんろく)」だ。マンション周辺にはカラオケボックス、ドラッグストア、安売りで有名なスーパーが一店舗二店舗。その多くが、ビジネス街や感度が高く垢抜けたイメージの街にあるタワーマンションであるが、このジオタワー天六が建設された場所は、洗練された、というよりは庶民的なという形容詞が似合うエリアである。

【「住みやすい」タワーマンション】
しかし「似合わない」からといって「住みにくい」わけではない。洗練されたよそ行きの街が居心地悪いという人も多いが、そのような人にとって天六はむしろ住みやすい。整然とした街並よりも個店が賑わう通り、ショッピングセンターより商店街。そんな人にとってこのジオタワー天六は、「こんな場所にタワーマンションが欲しかった!」と言える、典型的な大阪らしい立地のマンションだ。肩肘張らない立地の「住みやすいタワー」だ。

【日本一の商店街が魅力】
「日本一長い」とされる天神橋筋商店街のアーケードはこのマンションのすぐ南側が起点だ。古くからある感じの良い喫茶店やそそられる雰囲気の飲食店、一着1000円のTシャツやサンダルが並ぶ衣料品店からセレクトショップ等様々な店舗が数多く並んでいる。日々の買物だけに利用するのは勿体ない。休日の散策やウィークデーの外食で馴染みの店を見つけたくなる、そんな街が足下に広がっている。昔ながらの商店街とタワーマンション。あまり無い取り合わせであるが、「アリ」な選択と言えよう。

【ランドマークの系譜を受け継ぐ立地】
ジオタワー天六は「阪急天六ビル」跡地に建つ。阪急天六ビルは元々「新京阪ビル」と呼ばれ1926年に完成した国内初のターミナルビルだ。建物内にプラットホームを備えた、当時は時代の最先端を行くモダンビルであった。木造平屋や2階建ての建物が居並ぶ中、偉容を誇ったRC8階建ての新京阪ビル。その跡地に建つジオタワー天六は、新京阪ビルがおよそ100年前に周囲の人々に提供したように、「シンボリックな駅ビル」としての機能を受け継ぎ天六のランドマークとなっている。

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この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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