「今、旬なマンション」の「大阪 東大阪」エリアで無類のマンションサイトリンク数を稼いでいるマンションがある。「プラウド枚方」だ。
サイトリンク数は48で、関西圏では4番目の多さ。上位3物件は「大阪 大阪市内」と「大阪 北摂」なのだが、「大阪 大阪市内」「大阪 北摂」「兵庫」「京都」以外でこれほどのリンク数があるマンションは大変めずらしい。
マンションの所在地は大阪府枚方市。人口は約40万人、大阪市、堺市、東大阪市に次いで大阪府下4番目の人口となるベッドタウンだ。市名も関西人にとっては馴染みがある。しかし、全国的には難読地名らしい。「枚方」と書いて「ひらかた」と読むが、「まいかた」と読む人も多い。2016年、枚方市役所が市政要覧の表紙に「マイカタちゃいます、枚方(ひらかた)です。」と自虐的なコピーを使用したことをニュース等で見た人もいるであろう。
その枚方市。大阪、京都の中間あたりに位置し、交通利便性が高い。京都と大阪をつなぐ京阪本線の特急停車駅が枚方市駅、樟葉駅と2駅もある。しかも特急列車は、大阪市内に位置する京橋駅を過ぎると次は枚方市駅まで停まらない。守口市、門真市、寝屋川市はスルー。京阪電車の特急に乗れば大阪市の次は枚方市というわけだ。「住みたい街ランキング」的なものでは大阪市内、北摂、阪神間等の後塵を拝しているが、40万人もの人口を誇る中核都市だけあって住環境としてのポテンシャルは高い。
また、最近では注目されることが二つあった。
一つ目は「枚方T-SITE」の開業だ。枚方T-SITEは蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設で、キーテナントとしてTSUTAYA/蔦屋書店が入り、スターバックス、ボーネルンド等のメジャーブランドや飲食/物販の各種テナントが入る。東京三菱UFJ銀行、りそな銀行がそれぞれ6階と7階にワンフロアを占めた店舗を構えていることも話題となった。ここは元は近鉄百貨店があった土地。2005年に三越枚方店、2012年には近鉄百貨店がそれぞれ閉店。枚方T-SITEの開業は、地盤沈下していた枚方市の起爆剤となった。
ちなみにCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の運営する「T-SITE」は関西初出店であり全国で3店舗目。1店舗目2店舗目が代官山と湘南であり「なぜ枚方?」と思う向きもあろう。その理由はTSUTAYA発祥の地がこの枚方であったということ。発祥の地という思い入れとそこへ恩返ししたいという気持ち、それぞれにあったであろうが、ビジネスとして成り立つ、それだけのマーケットが枚方にはあると判断したからこその出店であるには違いない。
二つ目は枚方市駅のリニューアル。京阪ホールディングスと京阪電鉄、京阪百貨店、京阪ザ・ストアが2017年11月に京阪線の中核駅である枚方市駅のリニューアルを発表した。コンセプトは「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」とのこと。
駅舎のリニューアル自体はそれほどインパクトのある話ではないが、今回のポイントはデザインを手がけるのが無印良品だということ。単なるリニューアルだけではなく無印良品のような企業が仕掛けることで「一度は行ってみたい」と思える。京阪グループによるこの仕掛け、枚方T-SITEの開業がきっかけとなったようにも思える。リニューアル時期は2018年5月だ。
ここ数年外国人観光客が関西で激増し、伏見稲荷や清水寺界隈に大挙押し寄せている。両方京阪本線沿線だ。また今年8月からは京阪電車初となる座席指定有料特急車両「プレミアムカー」もデビュー。大阪〜京都間の移動手段としてJR、阪急とは違うエリアを通行する京阪電鉄の存在感が高まっている。その中核駅である枚方市駅のマンションが注目を浴びているのも合点がいく。
ただ一点。「プラウド枚方」のサイトリンク数を「関西圏では4番目」と書いたが、上位3物件は「プラウドシティ伊丹(220)」「プラウド芦屋東山(66)」「プラウド箕面船場(57)」とすべて野村不動産の物件だ。野村不動産のブランド力に改めて感心するとともに、枚方市を「あの野村不動産が立地として認めた」という見方もできる。
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