田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第39号]今、姫路市の不動産市場が熱い。~JR「東姫路」駅開業で周辺に活気~

2016年12月14日

住まいサーフィンの「今、旬なマンション」の兵庫県のランキング(2016/12/04 01:15更新)に姫路市内の「パレ・ロワイヤル三宅」(40戸)、「アルファスマート東姫路駅」(67戸)、「ポレスター姫路ザ・レジデンス」(98戸)の、3つのマンションの名前がある。それぞれJR「姫路」駅南側へ徒歩22分、JR「東姫路」駅徒歩5分、JR「姫路」駅北側で姫路城との間、といった立地だ。姫路のマンションが3つもランクインするのは珍しい。

新幹線が停まり、白鷺城の愛称で知られる姫路城で有名な姫路市。知名度は高いが、住宅地としては、首都圏はもちろんの事、大阪や神戸に住んでいる人にとっても馴染みが薄い。そんな姫路市の中心部であるが、最近は活気が増しており注目を浴びる機会が増えている。JR「姫路」駅前は平成元年から駅前再開発が始まった。今も再開発が進んでいるが、注目されるきっかけとなった理由は、新駅JR「東姫路」駅の開業だ。

JR「東姫路」駅は、JR「姫路」駅の一駅大阪寄りにある駅で、今年2016年3月に開業した新駅だ。JR「姫路」駅周辺は新駅開業以外にもいろいろな話題がある。昨年3月には2009年より改修を続けていた姫路城のグランドオープン、昨年7月は駅前複合商業施設であり日本最大級のスクリーン数を要するシネコン「アースシネマズ姫路」が入る「テラッソ姫路」の開業、今年8月には「ホテルモントレ姫路」が着工など。しかしそんな話題の中で、やはり新駅開業のインパクトは大きい。

エリアが注目される=不動産市場が盛り上がるというのはよくある話だが、この周辺も不動産市場は活気づいた。特にJR「東姫路」駅周辺は新駅ができるまでは駅から遠い不便なエリアであった。それが今年3月に発表された地下公示では同駅北側が前年より3.3%上昇し住宅地の変動率では姫路市内トップにとなった。

現在販売されている3つのマンションはおそらく、地下上昇と周辺エリアからの注目を目論んで仕込まれたマンション。割安か割高の判断は「住まいサーフィン」に譲るとするが、今後さらに利便性が増すエリアであるには違いがない。

■兵庫県の「今、旬なマンション」はここから
最新の今、旬なマンションは以下ページから確認できる
https://www.sumai-surfin.com/product/ranking/re_rank_season.php?m=1&t=1&a=27


この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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