田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第28号]パークタワー梅田

2016年06月22日

【「梅田」ではないが交通便は抜群】
マンション名に「梅田」が含まれているものの、良くも悪くも「梅田」とは言えない立地にあるのが「パークタワー梅田」である。当マンションの最寄駅は大阪市営地下鉄谷町線「中崎町」駅(徒歩3分)。他にも同堺筋線「扇町」駅徒歩6分、JR環状線「天満」駅徒歩7分。梅田というよりも「扇町/南森町エリア」といったほうがピンとくる。ただし、「梅田」駅まで歩けないわけではなく阪急「梅田」駅へは徒歩11分であり、大阪市営地下鉄御堂筋線「梅田」駅やJR「大阪」駅といった都心部まで徒歩15分圏内。複数路線が使え、都心部まで徒歩圏の大変便利な立地である。

【利便性と環境のバランスが魅力】
梅田界隈の商業ビルや百貨店、そして扇町~南森町の商店街の両方が徒歩圏である当マンション。買い物便は申し分なく利便性が高い。反面、それぞれの商業施設界隈は住宅地とは言い難く、梅田ほどではないにしろ「扇町」駅/「南森町」駅も人通りが多く喧騒感が強い。しかし、この「パークタワー梅田」周辺は商業地にありがちな雑然とした様子があまりなく、都心といえども幾分住環境に適したポイントだ。一点、気になるとすればマンションの道路を挟んで東隣が北野病院であること。北野病院は、近辺の人ならよく知っている総合病院で評判も高い。問題なのは救急病院であること。救急車の往来等があることは覚悟しておきたい。

【スタイリッシュかつ重厚感のあるフォルム】
「パークタワー梅田」は地上31階建、高さ100m超のタワーマンション。遠目からみると白~アイボリーを基調としたシンプルな形状。一見するとあまり特徴のない外観だが、よく見ると低層部~中層部~高層部とバルコニー形状が異なっており、上部に行くほど尖っているようにみえる。外観が重たくならないような工夫である。反対に、エントランス上部の下層階部分は数十センチごとに意匠として横方向の部材が20数本設置されており、水とガラスでつくられたモニュメントともに、エントランス周りに重厚な雰囲気を与えている。

特段、駅に近いわけでもなく規模が大きいわけでもない(総戸数230戸)。ゆえにあまり有名なマンションではないが、この「パークタワー梅田」、バランスのとれた玄人好みのマンションと言える。

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この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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