田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第15号]ヴィークタワー大阪

2015年12月09日

【四方道路のユニークなランドプラン】
タワーマンションは、建物の形状や質感が洗練されているものが多く、見上げたフォルムや遠景が注目される。一方、建ぺい率/容積率の高いエリアに建っているマンションが多く、ランドプランが窮屈で楽しくないマンションが少なくない。しかし、この「ヴィークタワー大阪」は、基準階のランドプランも大変優れている。四方を道路に囲まれた正方形に近い敷地をうまく活かしたプランである。周囲は緑の多い遊歩道。コーナー部分にはアクセントとなる樹木を配置。植栽エリアはジグザグ模様に設えられるといった遊び心も面白い。立ち上がり数メートルの高さまでは煉瓦を模した色調であり、とても落ち着いた雰囲気の建物廻りである。

【喧騒から離れた北区マンション】
「ヴィークタワー大阪」の住所は大阪市西天満1丁目。大阪の地理にさほど詳しくない人なら地下鉄「天満橋」駅やJR「天満」駅を想像するかもしれない。この西天満、梅田や淀屋橋からも徒歩圏内。当マンションも、最寄駅こそ京阪/地下鉄「北浜」駅(徒歩4分)であるが京阪/地下鉄「淀屋橋」駅まで徒歩10分足らず、各線「梅田」駅までも20分程で移動ができる。梅田徒歩圏内だけあって飲食店は豊富にあるが、大型商業施設等はない。現地は幹線道路から奥まっており、「梅田徒歩圏」だというのに人通りがそれほど多くないのはうれしい。

【大阪の街の賑わいを楽しめる立地】
周囲は意外と閑静な街並である「ヴィークタワー大阪」。すぐ南側に堂島川が流れる。目の前は中之島だ。休日等は多くの人が散策に訪れる。バラが美しい中之島公園、東洋陶磁美術館、中央公会堂。中之島図書館があってそのとなりは大阪市役所。公共施設が並ぶ整備された一体の空間はまさに「都会のオアシス」的空間だ。活気みなぎる天神橋筋商店街、これもまた大いなる活気で賑わう日本三大祭りの一つである天神祭が行われる大阪天満宮。いずれも徒歩10分もかからない。大阪の活気を間近で感じられる、しかし騒々しくない。「ヴィークタワー大阪」は、目立つ立地ではないのだが、わがままな望みを叶えてくれる好物件と言える。

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この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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