田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第13号]ロイヤル谷町タワー

2015年11月11日

【谷町筋沿いの街並に馴染んだタワーマンション】
「ロイヤル谷町タワー」が竣工したのは2001年8月。関西はもちろん、首都圏においてもまだタワーマンションがそれほど多くない時期に建築されたマンションだ。階数は20階建て、色合いは落ち着いたブラウン系の色合い。敷地は西側が谷町筋に面した北西角であるが、メイン車線は長堀通をアンダーパスしているため前面道路は南行き一方通行となる測道。谷町筋は大阪市内中心部の幹線道路の一つではあるが測道ゆえにそれほど交通量はない。これなら「一本入った道」と同じような環境だ。あまり押し出しの強くない、程よく周囲の環境に馴染んだタワーマンションといえる。

【アシンメトリーな配色の外観が特徴的】
エントランスは、その谷町筋沿いの測道に面している。石張りの柱、少し引きのある空間、そこに植えられている低木などともに、奥に見える吹き抜けのエントランスホールが落ち着いた雰囲気を演出している。谷町筋に立ち、「ロイヤル谷町タワー」を下から見上げる。周囲に馴染んだ色合いはアシンメトリー(左右非対称)な配色。外付け階段等にはパンチングメタル素材を多様。一見無難に見える外観も、よくみれば凝っているのがわかる。タワーマンションの「一般的な様式」が固まってなかった時期の分譲であるせいであろうが、事業主の考えた跡が見えるマンションだ。

【交通利便で大阪らしい立地のマンション】
この「ロイヤル谷町タワー」の最寄り駅は大阪市営地下鉄谷町線「谷町六丁目」駅。徒歩1分だ。交通便利性に優れた立地として御堂筋線沿線が取り上げられることが多いが、この谷町線も「東梅田」駅/「天王寺」駅へ乗換え無しのダイレクトアクセス。同じく徒歩1分である長堀鶴見緑地線「谷町六丁目」駅からは「心斎橋」駅へも乗換え無しで行ける。御堂筋線沿線と同様の利便性を持ちながら、大阪城公園、空堀商店街、松屋町の問屋街等の御堂筋沿線にはない、とても大阪らしいランドマークも徒歩15分圏内に揃う。上町台地に位置する「ロイヤル谷町タワー」は、梅田やなんばのマンションにはない魅力を持った立地といえる。

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ロイヤル谷町タワーの即時査定は以下ページ右上の「自宅査定」ボタンからできる。
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この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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