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「こんな家買わなきゃよかった」
慎重に進めたマイホーム購入なはずなのに、失敗した…という声は意外と多くあります。
どんなことで後悔してしまうのか戸建ての新築・中古それぞれの理由をご説明するとともに、理想の住まいを手に入れるポイントもご紹介します。
戸建て購入経験者の後悔談や成功談から学び、理想の住まいを手に入れましょう。
目次
1. 新築戸建てで後悔する理由
新築戸建ては理想が詰まった家。
後悔なんてするの?と思うかもしれません。
実際は、新築戸建て購入で後悔する声は多いです。特に注文住宅には注意が必要です。
「家は3回建てないと理想の家にならない」という言葉があるように、注文住宅は「思ってたのと違う…」と後悔しがち。
建売戸建ても後悔することはありますが、注文住宅は一から自分で設計するため、完成するまでどんな家になるか実際に室内を確認することができません。よって、さまざまな後悔が出てくることがあります。
では、どのようなことで新築戸建てで後悔するのか詳しく解説していきます。また、実際に後悔している購入経験者さんの声にも注目してみてください。
間取りの後悔
間取りの後悔は部屋が足りなかった…というだけではなく、間取りの悪さにより、さまざまな後悔が起こります。
子供部屋が足りなかった
戸建て購入当初の計画にはなかった、子供が増えて部屋が足りなくなるケースが多いです。購入当初、最初は子供は1人か2人までと決めていたとしても、後から「もう一人育てたい」と気持ちが変わることは十分にあります。その際に子供部屋が足りずに、子供に申し訳ないと感じることが多いです。
30代前半 女性 現在2人の子どもに恵まれ現在3人目を妊娠中です。子供部屋については部屋の分け方をもう少し考えておけばよかったなと思っています。いつでも仕切りをつくれるようにはしていますが、ど真ん中にクローゼットを作ってしまいました。もう少し大きくなってから、3人分のプライベート空間がつくれるか心配です。>>この体験談を見る
吹き抜けを作ってしまった
吹き抜けは開放感があり、オシャレに見えるため、戸建てでは憧れの間取りです。しかし、実際は吹き抜けで後悔する声が多いです。その開放的な設計により冬は寒くなります。よって高熱費も高くなります。立地や物件によっては、夏も暑くなります。また、吹き抜けにすることで音が伝わりやすく、リビングの話し声が筒抜けになり、家庭内のプライバシーを守る面においてもネックです。
40代前半 女性 もう一度家を建て直せるなら、吹き抜けは絶対に作りません。夏は涼しくて良いですが、冬の寒さには驚きました。リビングダイニングが広いこともあり、エアコンの暖かい空気は全て2階に逃げ、床暖房を入れても室温が12度までしか上がらず、驚く程寒いです。>>この体験談を見る
家事動線が悪い
家事は生活する中で、毎日こなさなければならない仕事です。その家事がしにくい家を購入してしまうと、毎日の生活に支障がでます。
建売住宅では、多くの人が使いやすい家事動線になるように設計されているため、あまり不満を持つことは少ないです。かつ、内覧時に自分に合った家事動線なのかチェックをすることも可能です。
しかし注文住宅では、実際の家事の流れをしっかりイメージできずに設計してしまうと後悔することがあります。室内をあちこち行き来することになり時間がかかり、無駄な労力を使うことになります。毎日の家事が苦痛になります。
30代前半 男性 ベランダが2階にあるので、洗濯物を干す際に2階へ運ぶことが少し大変です。2階の吹き抜け階段のあたりに洗濯干しができるスペースをつくっておけばよかったと思っています。>>この体験談を見る
収納が少ない
住み始めてから収納の少なさに気づくことが多いです。玄関周りの収納が少ないと、来客が来た際に散らかった印象を持たれることでしょう。新築なのに散らかった印象を持たれるのは悲しいですよね。さらに物は子供の成長と共に増えます。十分な収納スペースが必要と言えます。
20代後半 女性 1階の収納が少ない点が失敗したと感じます。掃除機、トイレットペーパー、ティッシュ、オムツ等のかさばるものは2階に収納していますが、一日の大半は1階のリビングにいるので、いちいち2階に取りに行くのが面倒です。>>この体験談を見る
パントリーを作ればよかった
家族が多いご家庭や食品をまとめ買いするご家庭において、パントリーは必要な収納スペースと言えるでしょう。もしパントリーがないと、キッチン周りがごちゃごちゃした印象になってしまいます。オシャレなキッチンを選んだとしても、収納が少ないと見栄えが台無しです。
30代前半 女性 全体的に収納が少ないため、物がごちゃごちゃしてしまい、すっきり収納が出来ないのが悩みです。最低限、パントリーは作るべきでした。>>この体験談を見る
日当たりの後悔
注文住宅設計時の図面上だけでは日当たり具合が想像できずに、後悔することがあります。また、建売住宅においても、内覧した日時には日当たりが良かったとしても、住んでみると他の時間帯では日が当たらない家だった…というケースもあります。日の当たらない家はカビの発生や、寒さの原因になります。
40歳前半 女性 夏の時期、日の高い時期に分譲地を見て決めたのですが、冬になると日当たりが悪いことがわかり、失敗したと思っています。部屋が暗いのでよほど天気の良い日でない限り電気をつけなければなりませんし、洗濯物も十分に乾きません。日当たりに一喜一憂しています。>>この体験談を見る
設備の後悔
室内に何気なく存在する窓やコンセント。しかし、これらの大きさや配置を間違えると、生活のしにくい家になってしまいます。
窓が大きすぎた、位置が悪い
人通りの多い道路沿いに大きな窓を設置してしまいプライバシー面が心配になったり、大きな窓を設置したことで日当たりが良すぎて暑いなど、窓の大きさや位置は生活する上で非常に重要です。廊下や玄関に窓を設置しなかったことが原因で、暗い室内になることも。また、窓を多く作ったことで好きな場所に家具が置けずに後悔することもあります。
40代前半 男性 トイレ、洗面台に行く通路に窓を作らなかったことも失敗でした。昼間でも暗くて明かりをつけなくてはなりません。>>この体験談を見る
コンセントの数が足りない、位置が悪い
意外に注文住宅で多い後悔がコンセントについてです。コンセントの位置を間違えると、好きな場所に家具・家電を置くことができなくなります。素敵なインテリアにしたくても、欲しい位置にコンセントがなく、延長コードが目立つ生活感のあるマイホームになってしまうことも。
30代後半 女性 注文住宅なのでコンセントの位置まで設計の段階で好きなように配置できましたが、図面を見ているだけでは実際の生活のイメージがつきにくく、欲しい場所になかったり、あと数十センチずれていたら、と思ったりしました。後から追加が出来るとはいえ設計の段階のように自由にはいかず、そこは失敗したと思っています。>>この体験談を見る
立地の後悔
建物や敷地内に気を取られて、周辺の施設を確認できておらず、後悔することが多いです。特に学校面は、送り迎えに時間がかかったり、通学に苦労することになるので注意が必要です。建物の後悔は、後付けしたりリフォームしたりと自身で改善することが可能ですが、立地の後悔は自分ではどうにもできません。
保育園が近くにない
共働き夫婦の場合、保育園の確保は重要です。保育園が近くにない、あるいは人気な保育園ばかりで空きがないとなると、働くにも働けなくなります。最悪の場合、引越しが必要になることも…。子供を希望される場合は、保育園の下調べはマイホームを購入する上で大切なポイントです。
30代前半 男性 今住んでいる場所は、周りに学校がなくて不便です。子供が大きくなった時、学校に通うのに時間がかかり、申し訳ないことをしたなと少し後悔しています。保育園や幼稚園も近くにないので、車で連れていくようにしています。もうすこし周りを調べてから決めれば良かったと後悔しています。>>この体験談を見る
子供の学校が遠い
夫婦二人だけの生活環境で、学区を気にせずにマイホーム購入をしてしまうと、子供ができたときに「通学路が遠い」「交通量の多い通学路で心配」など後悔してしまいます。子供を希望する場合は、学区を調べた上で戸建てを購入することが大切です。
30代前半 女性 小学校へ行くには大通りを渡らないといけないことや小学校までの距離が低学年の子にとっては少し遠いかなと感じています。また中学校は自転車通学になるため、雨の日などはカッパを着て登下校しないといけない点がかわいそうだなと思いました。>>この体験談を見る
駐車場の後悔
内覧時に建物の外観や室内に目が行き、敷地のチェックを怠ってしまいがちです。特に、駐車場と駐輪場スペースが狭くて乗り降りがしにくかったり、車を停めるために何度も切り返しをしてやっと停められるといった後悔するケースが起こってしまいます。
20代後半 女性 広めの駐車場はありますが、家に面している道路が狭いため大きな車を入れることが難しいことがわかりました。結局大きな車を購入することを断念しました。その点は後悔しています。実際に希望の大きさの車を駐車してみてから決めればよかったと思っています。>>この体験談を見る
金銭面の後悔
人生に一度のマイホーム購入だから後悔しないように!と、次々とオプションを追加することで高額なマイホームになってしまうケースがあります。ハウスメーカーに勧められるがままに契約することは避けましょう。
また、月々の支払い額に後悔する方もいます。生活する上での支払いは、住宅ローン返済だけではありません。火災保険料や固定資産税、家のメンテナンス代などお金がかかります。月々の支払いがいくらだと余裕をもって生活できるのか、きちんと計算しておかないと後悔してしまいます。
30代前半 女性 購入後の生活を考えて価格を抑えようと思っていたのですが、最後に2軒の中で迷い、高い方に決めてしまいました。物件としては本当に素敵なのですが、やはり子供が小さく私が働けない状況とあっては、金銭的に苦しいこともあり、少し後悔しています。>>この体験談を見る
このように夢のマイホームである新築戸建てでも、後悔する声は多くあるものです。
次の事項では、そんな後悔するリスクを減らし、どうしたら理想の住まいを手に入れられるのか解説していきます。
住まいサーフィンでは、新築戸建て購入で後悔した「しくじり体験談」を毎月更新しています。戸建て購入者がどんなことで後悔しているのか気になる方は、ぜひこちらをご覧ください。また、年に一度、戸建てを購入して後悔・失敗した体験談のランキングを発表しています。気になる方はこちらからどうぞ。
2. 理想の新築戸建てを手に入れるためのポイント
では、ここからは新築戸建てで後悔しないように、気を付けるべきポイントをご紹介します。
ポイント①実際の生活をしっかりイメージして家事動線・生活動線・来客動線を考える
動線とは、人の移動する流れを線で表したものです。そして動線の種類は3種類あり、「家事動線」「生活動線」「来客動線」となっています。
この動線がコンパクトにまとまり、スムーズに移動できると暮らしやすいマイホームを手に入れられます。戸建て購入の際は、この動線を入念にシミュレーションしましょう。
- 家事動線とは・・・料理や洗濯、掃除などの「家事」を行うために通る経路です。例えば、洗濯。「洗う」「運ぶ」「干す」「取り込む」「畳む」「収納する」の作業をスムーズに行えるようにする必要があります。そして、家事動線のチェックは、日ごろ家事を主に担当している方が設計・確認することをおすすめします。日頃家事をしていない方が家事の大変さをイメージすることは難しいです。家事をよく担当している方が動きやすいように、設計または内覧時に動線を確認しましょう。
- 生活動線とは・・・生活する中で人が移動する経路です。朝起きた時から寝るまでの生活の動きをイメージして生活動線を確認しましょう。スムーズにお手洗いや洗面所に向かえるルートを確保すると良いです。自分が起きてから何をするのかをイメージして、設計を進めましょう。その際に、家事動線とぶつからないように気を付けることが大切です。家事動線に生活動線が重なると、家事の邪魔になり、家事に負担がかかります。
- 来客動線とは・・・来客者が室内を通る経路です。来客が来た際に、生活感のあるリビングやキッチン付近を通らなくても、客室に案内できるように工夫することで急な来客時にも慌てることがなくなります。客間を用意できない場合は、いつでも来客があっていいように、リビングを片付けておける収納のある設計にする、または収納スペースがあることを確認しましょう。
これらの動線を考えてマイホームを購入することで、間取りに関係する後悔を減らすことができます。
ポイント②変更可能な間取りにする
人の生活は10年ほどで生活スタイルが変わると言われています。マイホーム購入後の10年間には、子供が生まれ、その子供が成長して個室を欲しがり、そしてその10年後には子供が巣立ち、空き部屋が増えることでしょう。または、親の介護・退職による生活の変化で、今までの間取りでは使いずらくなってしまうこともあります。このように変化する生活スタイルに合わせて、変更可能な間取りにすることをおすすめします。取り外しできるタイプの仕切りに設計したり、引き戸タイプの部屋を選ぶことで引き戸を取り外すだけで間取りを変更することができます。なるべく生活の変化に対応できるような間取りにできるように工夫しましょう。
ポイント③収納計画を立てる
生活動線、家事動線に沿った場所に収納スペースを設置することで、使い勝手が良くなります。また、建売住宅も既存の収納スペースが十分な広さか、使いやすいかどうかを確認しましょう。
ポイント④実際に住むことを想定した入念なシミュレーションが大切
日当たりや設備、立地、駐車場、金銭面に関する後悔は、下調べ不足や実際に生活するイメージ不足が原因で失敗するケースが多いです。
日当たりに関しては、建売戸建てに日時を変えて内覧に何度も足を運びましょう。どんな時間帯でも室内が明るい戸建てなのか確認する必要があります。注文住宅では、方角・周辺の建物・窓の位置に注意して、ハウスメーカー・工務店・建築設計事務所などの担当と共によく話し合い、設計を進めましょう。
設備のコンセントに関しては、可能な限りどこにどんな家具・家電を置くのか生活をリアルに想像しての設置・確認しましょう。
立地に関しては、保育園が通いやすい場所にあるか、学校が安全に通える場所にあるか、マイホーム購入する前に必ず下調べしておきましょう。住まいサーフィンでは、東京23区の保育園に入りやすい駅ランキングを公開しています。気になる方は、ぜひこちらをご覧ください。
駐車場に関しては、ご自身の車がスムーズに停められるのか内覧時に忘れずに確認しましょう。また、家族が増える計画がある場合、大きな車に買い替えることもあるでしょう。将来乗りたい車が駐車場に停められるのか確認しましょう。
最後に、金銭面に関しては、実際に生活した時の生活費がどれほどになるのかきちんと計算しましょう。住宅ローンを利用する場合、ローンの額に無理はないか、自分の収入に見合った金額の戸建てなのか将来のことも考えて購入しましょう。賃貸と違い、マイホームでは住宅ローン支払いの他にも固定資産税やメンテナンス費用がかかります。そのため、実際に住んだ後の生活や将来の生活をイメージすることは非常に重要です。
以上のポイントに気を付けて、後悔しない新築戸建てを購入しましょう。
3. 中古戸建てで後悔する理由
中古戸建ても新築戸建てと同様に、間取り、日当たり、設備、立地、駐車場、金銭面で後悔する方がほとんどです。
しかし、中古戸建ては(新築建売住宅も同様に)実際に目で見て建物を確認することができるため、新築戸建ての注文住宅よりは、実際に住んだ際の生活スタイルを想像しやすいです。そのため、実際に住んでみてからの「思ってたのと違う…」といった後悔は少ない傾向にあります。
では、中古戸建てでは特にどんなことで後悔するのか、ここからは中古ならではの理由を説明していきます。後悔している購入者の声も一緒にチェックしていきましょう。
リフォームで後悔
中古戸建ては、築年数が経つことで建物や設備の劣化が目立ちます。それに伴うリフォーム代がかさむケースが非常に多いです。
また、リフォーム・リノベーション済みの中古戸建てを購入したとしても、全てがリフォームされていないケースがあります。物件購入時には気づかず、住んでからすぐに壊れてしまったケースや、物件購入時に気づいたとしても修繕を後回しにしたことで後から後悔することが多いです。
30代後半 女性 中古一戸建てを購入しましたが、最初は気にならなかったものの、住んで3ヶ月経つと隅々まで目が行き届くようになり、思ったより劣化していることがわかりました。それでも暮らすのに不便は無いだろうと思いましたが、冬になり、隙間風などで冷え込むようになると、暖房代がかさんで仕方ないため、しぶしぶ修繕をするはめになりました。そのリフォーム代も案外かかったので、計算に入れておけばよかったと思います。>>この体験談を見る
30代前半 男性 内覧しているときは全く気づかなかったのですが、住んだ後に大雨が降るとサッシ周りから雨漏りする箇所があることがわかりました。不動産会社に問い合わせたところ、「中古物件については現状渡しとなるので、修繕はお客様でおねがいします」とのこと。そんなことは雨が降っている時に内覧しないと分からないことなので、あまりにも無慈悲だなと思い、折角のマイホームに文字通り水をさされた気分になりました。>>この体験談を見る
このように中古戸建ては、とにかくリフォームの後悔が多いです。新築戸建てとは違い、古い物件のためどうしてもガタが早く起きてしまいます。
せっかくマイホームを購入したのに…というガッカリする気持ちと、住宅ローンにプラスされたリフォーム代の金銭的な負担がのしかかります。
では、どんなことに気を付ければ、中古戸建てを後悔することなく購入できるのか、大切なチェックポイントを次の事項で確認していきましょう。
住まいサーフィンでは、中古戸建て購入で後悔した「しくじり体験談」を毎月更新しています。戸建て購入者がどんなことで後悔しているのか気になる方は、ぜひこちらをご覧ください。また、年に一度、戸建てを購入して後悔・失敗した体験談のランキングを発表しています。気になる方はこちらからどうぞ。
4. 後悔しない!理想の中古戸建てを手に入れるためのポイント
ここからは、理想の中古戸建てを購入するための大切なポイントを紹介します。
中古戸建ては劣化が進んでいるケースがあるので、購入後の後悔やトラブルを防ぐために細かくチェックしましょう。
ポイント①どこまでリフォームされた戸建てかチェック
リフォーム・リノベーションされて売り出されている中古戸建てについて、どこまでリフォームされているのか隅々までチェックしましょう。一見綺麗に見えても、水回りが交換されていないことがあります。不動産会社の所有する中古戸建ての場合、リフォーム内容を記録した資料を不動産担当者が持っていることがあります。リフォームの詳細を不動産担当者に伺いましょう。
ポイント②そもそもリフォームができる戸建てなのかチェック
「既存不適格建物」や「再建築不可物件」といった現在の法律にマッチしていない物件を購入すると、リフォームが困難になるケースがあります。住宅ローン対象外になることもあるので、購入には十分に気を付けましょう。リフォームができる建物かどうか、購入前に必ず不動産担当者に確認しましょう。
ポイント③建物の状態をチェック
建物はメンテナンス次第で状態は異なります。手入れの行き届いていない中古戸建てはガタが早く起こりがち。後悔するケースが多いです。メンテナンスがされている中古戸建てなのかしっかり確認しましょう。
また、自分の目で確認することもできますが、中古戸建ての状態を素人の目で確認するには限界があります。住宅診断のプロに依頼し「ホームインスペクション」をすると、目に見えない部分の住宅の劣化状態や耐震性など建物の全てを確認することができます。費用はかかりますが、後悔を避けるためにプロに隈なくチェックしてもらうと安心でしょう。
ポイント④ 登記簿を確認して問題がない戸建てかチェック
登記簿を確認することで、検討中の中古物件に権利関係のトラブルがないか確認することができます。登記簿は誰でも閲覧可能で、法務局から手に入れることができます。中古戸建てを購入する前に必ず確認しましょう。
ポイント⑤ 契約不適合責任の通知期間をチェック
中古戸建てには、買う約束をしたものが現物が違う場合に売主に責任を負わせる「契約不適合責任」の通知期間が設けられています。一般的に2年間の期間で設定されていることが多いですが、個人の売主の場合、数か月で設定されているケースがあります。住んでから不備が見つかっても期間を過ぎていれば、ご自身で問題解決をすることになり後悔することになるでしょう。この契約不適合責任の通知期間が何年間有効なのか、物件購入前に確認しておきましょう。
次に、後悔ばかりではなく、理想の戸建てを手に入れて満足している方の声やアドバイスも見ていきましょう。
5. 後悔ばかりじゃない!理想の戸建てを手に入れた体験談!
戸建て購入者は、もちろん後悔している方ばかりではありません。自身の家に満足している方は多くいます。
どんなことに満足しているのか、成功へのアドバイスを新築戸建て・中古戸建それぞれチェックして、ご自身のマイホーム購入に役立てましょう。
新築戸建て満足体験談・成功へのアドバイス
満足体験談
30代前半 女性 満足しているのは、立地です。駅まで徒歩10分程、子供の小学校と中学校までも遠くないので、将来的に安心です。間取りや外構、外壁など全てが希望通りというわけにはいきませんでしたが、立地は変えようがないので、やはり優先して良かったと思っています。近年災害も多いので、ハザードマップで避難場所が近い事や周辺に危険箇所がない事も確認済みなので、その点でも安心できます。>>この体験談を見る
20代後半 男性 家の近くにホームセンターや電気屋、大型スーパーもあり、都内へのアクセスも良いので、良い立地選択をしたと思います。妻の実家も近く、子育てもしやすそうな環境なので気に入っています。また、庭付きで、2台分の駐車場を作ることができました。そして、当初希望していた通り、私のテレワークスペースやランドリールームを作れたことにもとても満足しています。>>この体験談を見る
30代前半 女性 家の中は高機密、高断熱で機能性も高いので、満足しています。マンションの頃と比べてプライベート感があるのと、小さい子供がいるのでどんなに騒いでも苦情の心配がないと思うとストレスもありません。子育て世代も多いので、子供に対する理解がある家が多いと感じます。地域の自治会にも参加しているので、防犯面でも互いに協力し、安心して生活しています。>>この体験談を見る
成功へのアドバイス
40代前半 男性 建物自体は、後で手を入れることも不可能ではありません。ですが、立地は一度決めたら動かすことはできませんし、向きや形が変わることもありません。よって、建屋よりも、まずはとにかく立地を最優先に検討するのが大事だと思います。特に都市部では立地の選択肢がほとんどありませんので、時間がかかってもじっくり探すのが重要です。同じ業者で近所に4軒の新築が並んでいますが、やはり皆さん立地優先で選び、気に入らないところはリフォームや改装で対応しているようです。>>この体験談を見る
30代前半 女性 購入前は外観や内装のデザイン、立地などたくさん夢が膨らみますが、全てを叶えるには予算オーバーするケースがあると思います。まず予算の中で、優先順位を家族でよく話し合うことをおススメします。また、近隣のチェックも予め入念にしておくと、後悔が少ないのではないでしょうか。>>この体験談を見る
20代後半 女性 環境については運も絡んできてしまいますが、とにかくその住宅地に出向いて朝だけでなく昼や夜、平日や休日と回数を重ねて調べてみることをおススメします。平日昼間だけ見に行っても大体どこも静かで、普段の様子はあまり分からない可能性が高いです。あとは金銭的に余裕があり、確実にお給料が入るという方はあまり関係ないと思いますが、ボーナス返済を含めキツキツに組むと人生何があるか分からないので、長い目で見た方がいいと思います。>>この体験談を見る
中古戸建ての満足体験談・成功へのアドバイス
満足体験談
40代前半 男性 購入した中古住宅はリノベーションをして、自分たちの好きなスタイルに変更することができたので、とても満足しています。また、小学校も中学校も近く、近隣にスーパー、病院など生活に必要なものが全て揃っています。>>この体験談を見る
30代前半女性 希望の学区に位置し、日中も静かな環境であること。スーパーや病院まで徒歩で行けるので、老後も安心して暮らせそうです。中古一戸建てですが、リフォームしてあるので室内は新築とそれほど変わりがなく、快適に過ごせています。新築に限定せず、早い段階で中古を検討しておいてよかったと思っています。>>この体験談を見る
30代後半 女性 中古なので子供が汚してもまたリフォームすればよい、という考えが持てる点が良いところです。また、立地と近所の環境にも満足しています。最寄り駅まで歩いて行くことができますし、隣の大きな駅までは家からすぐ近くにあるバスを利用していくことができるので、とても便利です。保育園、小学校、中学校、高校が同じエリアにあり、また図書館や児童施設なども近くにあるので、子育てもしやすい環境です。>>この体験談を見る
成功へのアドバイス
30代後半 女性 実際に住んでみないと分からない事もありますが、急いで物件を決めず、中古物件であれば何回か足を運んだ方が良いと思います。何回か通えば、周辺住民の話し方や癖が分かってくるので、近隣状況を見極めるには現地視察は大切です。また、害虫などが住み着きやすい条件かどうかは予めネットなどで情報を集め、該当する物件は避けた方が懸命です。駆除費用は本当にお金が掛かります。>>この体験談を見る
30代後半 男性 中古物件の場合、購入時はフルリフォームなどで綺麗に見えますが、内装をじっくり見てみる必要があります。特に水回りなどは、防水機能が不十分な場合劣化が早くなりますので、重要なチェックポイントです。また、価格の基準を知るためにも色々な家をまわることをオススメします。>>この体験談を見る
30代前半 女性 中古物件の場合、内覧は時間や曜日、天気を変えて2~3回行くといいと思います。また、水回りや窓ドアの建て付け、雨漏りの有無などは細かく確認した方がいいでしょう。中古住宅は他の希望者と競り合いになることもありますが、将来を見据え無理のない予算内で検討することが大事です。競り合いに乗って予算を無視すると、後から大変になることもあるので、慎重に考えることをおススメします。>>この体験談を見る
このように戸建て購入に満足している方は多くいます。お子さんがいる家庭であれば、戸建てはマンションよりも騒音を気にすることなく、のびのびと子育てできることでしょう。成功へのアドバイスを参考にマイホーム購入を成功させましょう。
6. 後悔を防ぐ!おすすめの戸建てとは?
最後に、後悔を防ぐおすすめの戸建てを紹介します。
多くの人は、自分の理想が叶う家である「注文住宅」がおすすめなのでは?と想像するのではないでしょうか。
しかし、それは違います。注文住宅には大きなデメリットがあるのです。
そのデメリットとは、注文住宅は「売りたい時に売れにくい」ということです。
注文住宅は、家主の生活スタイルに合うように設計されているため、買い手の生活スタイルと合致することがなかなか難しいのです。
よって、購入時には想像していなかった転勤・離婚・介護などの思わぬ人生の転機に、マイホームが売れずに後悔する可能性があります。
ここからは、いざという時の後悔を防ぐため、戸建て購入で損をしない「おすすめの戸建て」をご紹介します。
注文住宅より建売戸建て
前の家主の生活スタイルの合わせて設計された注文住宅よりも、建売住宅は多くの人に使いやすい設計となっており、多くの人からの需要が見込まれます。
よって、売りたい時に売れる可能性が高いのは、注文住宅よりも建売住宅です。建売住宅は、注文住宅より劣るものではありません。
大切なのは建物よりも土地
どんなに豪華な家でも、どんなに大掛かりなリフォームして新築のようにしても、戸建ては建物の価値は約22年でゼロになります。
そこで重要なのが「土地」の価値です。利便性の高いエリアや人口増加している土地は資産価値が高くなる傾向があります。多くの人に需要がある土地に戸建てを購入しておくことで、価値のあるマイホームを所有することができるでしょう。
住宅性能評価付き住宅・長期優良住宅がおすすめ
住宅性能表示制度における評価書の取得をしたり、長期優良住宅に認定された戸建ては、建物の値下がり率がゆるやかになる傾向があります。資産価値をいくらかでもキープするために、このような戸建てを選んでおきましょう。
このように戸建ても資産価値にも注目して購入し、後悔を防ぎましょう。新築戸建て・中古戸建てのどちらでも「いざという時に売れる」戸建てがおすすめです。
戸建ての資産価値について詳しくこちらでまとめています。ご興味のある方は、ぜひご一読ください。
7. まとめ
今回は、知らないと後悔する戸建の理由と、戸建て購入に成功するポイントをご紹介しました。ご参考になりましたでしょうか?
そして、物価上昇が続いている今、戸建て購入で損をしたくないと考えている方も多いのではないでしょうか。
多くの方にとって初めての経験となるマイホーム購入。人生最大の買い物に不安を感じるのも当然のことです。
例えば、新築戸建て購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「戸建てを買いたいけど価格が高い気がする。相場より高いか安いかが一目で分かったらいいな」
- ● 「良さそうな物件がたくさんあり、高い買い物でもあるので、どれが一番希望条件に近いのか正直迷う」
- ● 「相場が分からないので、高値掴みしないか心配」
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さらに、マイホーム購入で損をしないための欠かせない視点「資産性」についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
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