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住まいサーフィン編集部

楽天銀行の住宅ローンにデメリットはある?金利や団信も解説!

2024年10月22日

更新日最終更新日:

楽天銀行住宅ローン

ネット銀行の住宅ローンを検討中の方は「楽天銀行の住宅ローンが気になる」「楽天銀行のデメリットって何だろう?」とお考えの方も多いと思います。

ネット銀行の住宅ローンは比較的、金利が低いことで評価されています。

楽天銀行は、融資事務手数料が定額制・団信の特約が無料などトータルのコストが安いことで注目されています。

住宅ローンを選ぶ時は、金利だけはなく支払い総額を含めて総合的に判断するのがポイントです。また、各金融機関のメリット・デメリットを事前に比較することをおすすめします!

今回は、楽天銀行の住宅ローンの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
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1. 楽天銀行 住宅ローンの特徴

楽天銀行は、楽天グループの一部で1,600万口座を突破した日本最大級のインターネット銀行(以下ネット銀行)です。

ネット銀行の住宅ローンは低金利なことで評判が高いですが、楽天銀行には一体どんな特徴があるのでしょうか?

楽天銀行の住宅ローンの主な特徴は、以下のとおりです。

  • ● 融資事務手数料が安い・保証料が無料
  • ● 団信の特約が無料
  • ● 楽天ポイントが貯まりやすい
  • ● 変動金利から固定金利へ変更可能
  • ● サポート体制が充実

5つの特徴について、それぞれ順番に解説します。

特徴① 融資事務手数料が安い・保証料が無料

諸費用

まず、楽天銀行の住宅ローンは、融資事務手数料が低水準であることが特徴です。融資事務手数料とは、融資の手続きに対する手数料のようなものです。

楽天銀行の融資事務手数料は以下のとおりです。

  • ● 変動金利の場合:一律330,000円(税込み)
  • ● フラット35(長期固定金利)の場合:借入額:1.10%(楽天銀行を返済口座に指定した場合)

変動金利の場合は、借入金額に関係なく融資事務手数料が一律330,000円(定額制)になります。

融資事務手数料は金融機関によって異なりますが、借入金額×2.2%(定率制)で設定している場合が多いです。

例えば、変動金利で5,000万円の借り入れをする場合、融資事務手数料は次のようになります。

  • ● 他行:5,000万円 × 2.2%= 1,100,000円
  • ● 楽天銀行(変動金利):一律330,000円

借入金額が大きければ大きいほど、融資事務手数料は高くなってしまいます。

最近は、新築マンションをはじめとする物件価格の高騰が続いているので、融資事務手数料の負担が大きくなるリスクが考えられます。

楽天銀行の住宅ローンでは、どれだけ借り入れしても330,000円で抑えることができます!

また、融資事務手数料が安い金融機関の場合でも、保証料が高いというケースがあります。保証料とは、住宅ローンの融資を保証する保証会社に対して支払う費用のことです。

楽天銀行の住宅ローンでは、保証料も無料です。

せっかく金利の低い住宅ローンを契約しても、諸費用が高いと支払い総額が増えてしまいますよね。

その点、楽天銀行は諸費用が安く、住宅ローンの初期費用を軽減できる点が大きなメリットといえるでしょう。また、繰り上げ返済手数料も無料なので住宅ローンを契約した後も安心ですね。

特徴② 団信の特約が無料

団信

楽天銀行の住宅ローンの団信(団体信用生命保険)は、金利の上乗せがなくても、内容が非常に充実しています。

金利の上乗せなし(無料)で付帯される団信の内容は、以下のとおりです。

  • ● 死亡したとき または 高度障害状態に該当したとき
  • ● 余命6か月以内と判断されるとき
  • ● 所定のがんと診断され、治療を受けたが効果がなかったとき
  • ● 所定の就業不能状態が1年超えて継続したとき(全疾病保障特約)
  • がん保障特約(50%保障)で住宅ローンの残高が半分に
  • 就業不能状態が15日を超えて継続したときは当月の返済不要(※通算36か月)

ここで特に注目したいのは、全疾病保障特約・がん保障付き特約(50%保障)が無料で付帯されるという点です。

金融機関によって異なりますが、団信加入時に上記のような特約を付帯すると、金利が0.2%ほど上乗せされるケースが多いです。

楽天銀行の住宅ローンでは、無料で全疾病保障特約・がん保障付き特約が付帯されるので、コストを抑えつつ手厚い保障を受けることが可能になります。

がん保障付き特約(100%保障)・夫婦連生団体信用生命保険に加入する場合は、金利が0.2%上乗せされます。※返済期間中、ご夫婦どちらかに万が一のことがあった場合、住宅ローン残高の全額に対し保険金が支払われるため、ご存命の方は住宅ローンの返済が不要となる

また、フラット35を利用する場合は、団信の内容は上記と異なりますので注意が必要です。住宅支援機構フラット35のサイトで団信の詳細をご確認ください。参考:https://www.flat35.com/shin-danshin/no-subscription.html

特徴③ 楽天ポイントが貯まりやすい

楽天銀行で住宅ローンを契約すると、ハッピープログラムの会員ステージが1段階上がります。(返済口座を楽天銀行にした場合)

ハッピープログラムとは、会員ステージに応じて楽天ポイントが貯まりやすくなる楽天銀行独自のプログラムです。会員ステージは5段階あり、楽天銀行での取引または残高が多ければ多いほど、ステージが上がる仕組みになっています。

変動金利で住宅ローンを契約した方だけではなく、フラット35(長期固定金利)を契約した方も、ハッピープログラムの会員ステージが1段階上がります!

ハッピープログラム
画像出典:楽天銀行公式サイト

楽天ポイント獲得倍率やATM利用手数料・振込手数料の無料回数が増えるなどの優遇があります。貯まった楽天ポイントは、他の楽天グループのサービスで活用することができます。楽天経済圏をよく利用される方にはぜひおすすめです。

特徴④ 変動金利から固定金利へ変更可能

楽天銀行の変動金利は「変動金利(固定特約付)」と呼ばれています。

正式名称は「楽天銀行住宅ローン(金利選択型)」といい、このパターンでは変動金利か固定金利を自由に選ぶことできます。また、借入期間中は希望に応じて変動金利と固定金利を何度でも変更することができます。

通常は変動金利を選択する方が多いので「とりあえず最初は変動金利を選択したけれど、やっぱり固定金利にしよう」という変更がいつでも可能であるということです。

変動金利の利用中はいつでも固定金利へ変更可能ですが、固定金利を利用中は金利期間が終了するまで変更ができないので注意が必要です。

住宅ローンを申し込む際、金利の選び方に悩むことも多いと思います。その時のご家庭の事情に合わせて金利を選ぶことができるので安心ですね。

特徴⑤ サポート体制が充実

楽天銀行では、ZoomまたはSkypeを利用したオンライン相談を行っています。年末年始を除く毎日朝9時~夜9時まで相談することが可能です。

他の金融機関では、住宅ローンの相談をしたい時、休日にわざわざ店舗に行かなければならない場合も多いです。

その点、楽天銀行では自宅からオンライン相談が可能なので、仕事・家事で忙しい方でも手軽に相談できるのがメリットといえます。

2. 住宅ローンの基礎知識

これまで楽天銀行の住宅ローンの特徴やメリットを見てきました。

しかし、住宅ローンを検討中の方にはこのような方もいらっしゃるかと思います。

  • ● 住宅ローンについて、そもそもよく分からないことが多い
  • ● 変動金利と固定金利どっちがいいの?
  • ● 団信って何?金利上乗せしてまで手厚くした方が良いの?

そこで、ここからは住宅ローンの基礎知識について解説します。

変動金利と固定金利の違いと、メリット・デメリット

住宅ローンの金利タイプは、変動金利と固定金利の2種類に分かれています。

変動金利は返済期間中に金利が変わるタイプで、固定金利は金利がずっと一定のタイプです。

ただし、固定金利の中には期間選択型というものもあります。選択した期間中の金利は一定で、その後は変動金利または固定金利を選択することになります。

例えば、10年固定で元利均等返済(毎月返済額が一定)を選ぶと、最初の10年間は支払額が変わりません。11年目には変動金利か固定金利のどちらかを選択します
※手続きをしなければ自動的に変動金利になる金融機関も多い

変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、このようになります。

  メリット デメリット
変動金利 ・金利が低いため3つのメリットがある
 ①返済額が抑えられる
 ②借入金額が増やせる
 ③審査が通りやすい
・返済リスクに対する2つのルールがある
・しばらく金利が変動していない
返済額が上昇するリスクがある
・常に金利情報をチェックする必要がある
・2つのルールで援助された返済額は
 最終時に支払わなければならない
(全期間)
固定金利
全期間返済額が変わらなくて安心
・金利の変動をチェックする必要がない
・変動金利よりも金利が高い
・金利の上昇がないと支払額で損をする

月々の返済額を抑えたい方借入金額を増やしたい方におすすめなのは変動金利です。

最新の調査によると、住宅ローンを借りた人の76.9%が変動金利を選択しています。
参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html)

ただし、変動金利はメリットが大きい分リスクも高いです。デメリットに記載しているように、返済額が上昇する可能性があります。

2024年7月、日銀は政策金利の追加利上げを決めました。今後も、利上げが続く可能性があります。

変動金利には2つのルール(5年ルール・125%ルール)があるので返済額が大幅に急上昇することはないですが、金利が上がった分は最終返済時にしわ寄せが来てしまいます。

金利が高くても安心感が欲しいという方には、固定金利(全期間固定金利)がおすすめです。金利はずっと一定なので、返済額も変わりません。※元利均等返済の場合

固定金利のデメリットは金利の高さです。金利が高いと購入できる住宅も限られてしまいます。

変動金利と固定金利については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

住宅ローンの金利相場

次に、住宅ローンの金利相場がどれくらいなのか解説します。

住宅ローンの金利は、金融機関によってさまざまです。住宅ローンを融資する主な金融機関は、メガバンク(都市銀行)・地方銀行・ネット銀行・信用金庫の4種類に分かれます。

一般的には、ネット銀行<メガバンク<地方銀行=信用金庫という順番で金利が高くなっています。

ただし、各金融機関・個人の審査結果によって大きく異なるので、地方銀行(または信用金庫)でもネット銀行並みの低金利で借りられることもあります。

メガバンクとネット銀行の場合、金利相場はこのようになっています。

金利タイプ 相場
変動金利 0.4~0.5%台前後
10年固定金利
(当初期間引下げ)
1.1~1.7%台前後
10年固定金利
(全期間引下げ幅一定)
1.6~2.0%台前後
全期間固定金利
(フラット35)
1.82%

※2024年10月時点の情報

最新の金利相場について詳しく知りたいという方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。

住宅ローンの団信(団体信用生命保険)

続いて、団信(団体信用生命保険)について解説します。

団信とは、住宅ローンの返済中に債務者(ローンを借りた人)に万が一のことがあった場合、残りの住宅ローンが保険金により弁済される制度です。※死亡や高度障害状態になること

団信の中には、がんなどの特定疾病が保障される特約もあるので、それらと区別して「一般団信」とも言います。

基本的には、住宅ローンを借りる際に一般団信への加入が必須です。全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意になっています。

ここで、既往症や持病がある方は不安になるかもしれません。ですが、ご安心ください。

金融機関によっては「ワイド団信」というものが用意されています。ワイド団信とは、健康上の理由で一般団信に加入ができない人向けに、基準を緩和した団信のことです。

一般団信は金利の上乗せなしで加入できます。

さらに、各金融機関では一般団信に加えて独自の団信(特約)を用意し、差別化を図っています。

対象の病気(例)

  • ● 所定のがん
  • ● 3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)
  • ● 7大生活習慣病(がん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全)
  • ● すべての病気やケガ

保障内容(例)

  • ● 所定のがんと診断されたら住宅ローン残高は0円となる
  • ● 特定の疾病により就労不能状態が30日以上継続した場合、最長12ヶ月まで月々の返済を保障
  • ● 疾病などにより就労不能状態が13ヶ月を超えた場合、住宅ローン残高は0円となる
  • ● がん先進医療を受けると、通算1,000万円まで治療費を給付

このような特約を付ける場合、金利を上乗せすることが多いです。

例えば、住宅ローン審査の結果、金利1.7%で融資を受けることになり、がん保障(金利上乗せ0.2%)の団信に加入するとします。この場合、適用される金利は1.9%になります。

金融機関によっては、金利を上乗せしなくても、がん団信など特約を付けられることがあります。

しかし、年齢制限などの条件が設けられていることも多いので、しっかり確認するようにしましょう。

「1.楽天銀行 住宅ローンの特徴」でも解説したとおり、楽天銀行の住宅ローンではがん保障付き特約(50%保障)を金利の上乗せなしで付帯することができます!

団信については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

3.楽天銀行を利用した場合、月々の返済額をシミュレーション

楽天銀行で住宅ローンを借りた場合、月々の返済額はどうなるのでしょうか?

今回は、多くの人が利用する変動金利と、長期固定金利(フラット35)でシミュレーションしました。

楽天銀行の住宅ローンで変動金利を利用した場合

まずは、変動金利を利用した場合の返済シミュレーションを見ていきましょう。

適用金利については、2パターンに分けています。

  • 1.変動金利の最優遇金利(適用金利 0.834%
  • 2.がん団信(100%保障)を上乗せ(適用金利 1.034%

※がん団信(50%保障)は上乗せなしで加入できる

借入金額は、3,000万円~1億円でシミュレーションしています。
楽天銀行の住宅ローンでは、最大で1億円まで借り入れすることができます。
※借入可能額は個人の年収等によって変わります

借入金額 ①最優遇金利
変動金利0.834%
②がん団信(100%保障)上乗せ
変動金利1.034%
3,000万円 約82,385円 約85,161円
4,000万円 約109,846円 約113,549円
5,000万円 約137,307円 約141,936円
6,000万円 約164,769円 約170,323円
7,000万円 約192,230円 約198,711円
8,000万円 約219,692円 約227,098円
9,000万円 約247,154円 約255,485円
1億円 約274,615円 約283,873円

返済期間35年・元利均等返済でシミュレーション

楽天銀行では毎月金利が見直されているため、変動金利は今後も上昇する可能性が非常に高いです。「5.楽天銀行 住宅ローンのデメリット」で詳しく解説します)

無理なく返済できる金額を借り入れするようにしましょう。

楽天銀行の住宅ローンでフラット35を利用した場合

続いて、長期固定金利(フラット35)を利用した場合の返済シミュレーションを見てきましょう。

今回は、以下の条件でシミュレーションします。

    • ● 返済期間21年以上~35年以下
    • ● 団信加入
    • ● 金利引き下げ制度で5ポイントの場合
      • 例えば【フラット35】 S(ZEH)と【フラット35】子育てプラスの基準に適合すると5ポイント

※フラット35の金利引き下げ制度の詳細はこちら https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/flat35/purchase/kinrisage/

上記の条件で適用されるフラット35の金利は、以下のとおりです。

  • ● 当初5年間:適用金利 0.82%
  • ● 6~10年目:適用金利 1.57%
  • ● 引下げ期間終了後:適用金利 1.82%

フラット35の金利引き下げ制度が適用された場合、期間ごとに金利が変わるので、それに応じて月々の返済金額も変わります。

借入金額は、3,000~8,000万円でシミュレーションしています。
楽天銀行のフラット35では、最大で8,000万円まで借り入れすることができます。
※借入可能額は個人の年収等によって変わります

借入金額 当初5年間
金利0.82%
6~10年目
金利1.57%
引下げ期間終了後
金利1.82%
3,000万円 約82,192円 約91,383円 約94,083円
4,000万円 約109,589円 約121,845円 約125,444円
5,000万円 約136,987円 約152,306円 約156,805円
6,000万円 約164,384円 約182,767円 約188,166円
7,000万円 約191,782円 約213,228円 約219,528円
8,000万円 約219,179円 約243,690円 約250,889円

返済期間35年・元利均等返済でシミュレーション

最初の5年間は金利が低く設定されているため、返済負担が少なくて助かりますね。

フラット35について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

4.住宅ローンの借り換えでも楽天銀行がおすすめ

楽天銀行の住宅ローンでは、住宅ローンの借り換えにも対応しています。

借り換えの際、諸費用の一部やリフォーム資金を借入金額に含めることが可能です。また、楽天銀行ではつなぎ融資(つなぎローン)の取り扱いもあります。

ここからは、楽天銀行の住宅ローンを利用した借り換え・つなぎ融資の内容について詳しく解説します。

楽天銀行なら住宅ローン借り換え時も諸費用が安い

楽天銀行の住宅ローンは、借り換え時でも融資事務手数料が一律330,000円の定額制です。

フラット35を利用する場合は、借入額 × 0.99%(楽天銀行口座を返済口座に指定した場合)となっており、新規借入時よりも低く設定されています。

また、借り換えに関連する以下の諸費用を、借入金額に含めることができます。

  • ● 登記費用
  • ● 楽天銀行の融資事務手数料
  • ● 現在の借入先の繰り上げ返済手数料・経過利息
  • ● 新たに加入する火災保険料
  • ● 金銭消費貸借契約書に添付する印紙代等借り換えに関する諸費用
  • ● リフォーム資金

諸費用を借入金額に含むことができるので、事前に準備する自己資金を抑えることが可能です。

楽天銀行の住宅ローン借り換え特別金利

楽天銀行は、住宅ローン借り換え専用の特別金利プランを提供しています。

特別金利プランでは変動金利0.464% となっています。(2024年10月現在)

新規借入時は変動金利0.834%~なので、借り換え特別金利プランでは0.3%以上も金利が引き下げられています。

しかし、「前年の年収が650万円以上である」など条件が厳しいので注意が必要です。

借り換えと同時ならリフォーム資金を含めてOK

リフォーム

楽天銀行の住宅ローンでは、借り換えと同時であればリフォーム資金も借り入れに含めることが可能です。

通常、リフォーム資金の借り入れについては、リフォームローンという専用の商品を提供している金融機関が多いです。

しかし、リフォームローンはどの金融機関においても住宅ローンより金利が高めに設定されています。

「そろそろ住宅のリフォームをしたいけど自己資金を準備するのが難しい」とお考えの方は、借り換えと同時にリフォームを一緒に検討するのもおすすめです。

リフォームローンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

楽天銀行ではつなぎ融資も可能

楽天銀行はつなぎ融資にも対応しています。つなぎ融資とは、住宅を建築する際や住み替えの際、手元の自己資金が一時的に不足する場合に利用できる短期的なローンのことです。

つなぎ融資に対応していない金融機関も多いですが、楽天銀行では「つなぎローン」という商品名で取り扱っています。

商品の概要は以下のとおりです。

商品名 つなぎローン
使いみち 土地売買代金、建物建築着工金、中間金
金利 固定金利 2.94%(2024年10月現在)
借入金額 合計 500 万円以上(10 万円単位)
最大 3 回まで分割可能
借入期間 第1回目の借入日から 12 か月以内、
住宅ローンの融資実行日まで
融資事務手数料 110,000 円(税込み)

つなぎローンを利用したモデルケースは以下のとおりです。

つなぎ融資
画像出典:楽天銀行公式サイト

他の金融機関ではつなぎ融資が利用できない場合も多く、商品自体が貴重であるためか金利はやや高めに設定されています。

つなぎ融資について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

5.楽天銀行 住宅ローンのデメリット

これまで楽天銀行の住宅ローンの特徴やメリットについて解説してきましたが、デメリットはあるのでしょうか? 

楽天銀行の住宅ローンの主なデメリットは、以下のとおりです。

  • ● 金利が高め
  • ● 金利の見直しが毎月行われる
  • ● 返済口座に楽天銀行以外を選ぶと金利が上がる
  • ● 対面での相談ができない
  • ● 審査が厳しい

5つのデメリットについて、それぞれ順番に解説します。

デメリット① 金利が高め

楽天銀行の住宅ローンは、他の金融機関と比較すると金利がやや高めに設定されています

「住宅ローンの金利相場」でも説明したとおり、各金融機関の変動金利の相場は0.4~0.5%台前後となっています。

楽天銀行の変動金利は0.834%~なので、少し高めに感じるかもしれません。(2024年10月現在)

しかし、楽天銀行は諸費用の安さ・金利上乗せなしでも団信の特約が充実しているといったメリットがあります。

金利は高めですが、初期費用などを含めたトータルのコストが抑えられる可能性があるので、他の金融機関と比較してみることをおすすめします。

デメリット② 金利の見直しが毎月行われる

楽天銀行では、金利の見直しが毎月行われています。

各金融機関の変動金利は、短期金利(短期プライムレート)が基準となる場合・銀行独自の基準で決定される場合の2パターンが多いです。

一方で、楽天銀行はTIBOR(東京の主要銀行間の取引金利)に連動する方式を取っています。

TIBORとは、金融機関同士による短期資金のやり取りを反映した金利指標のことです。TIBORに連動している楽天銀行の金利は頻繁に動きやすいという特徴があります。

他の金融機関において、毎月のように金利が変更されるというパターンは少ないので、この点はデメリットといえるかもしれません。

参考までに、2024年4~10月までの楽天銀行の変動金利の推移は以下のとおりです。

  基準金利 優遇後の金利
(表面金利)
2024年4月 1.233% 0.583%
2024年5月 1.313% 0.663%
2024年6月 1.333% 0.683%
2024年7月 1.343% 0.693%
2024年8月 1.343% 0.693%
2024年9月 1.494% 0.844%
2024年10月 1.484% 0.834%

この半年間でも、約0.25%金利が上昇しています。

また、申し込み時ではなく借り入れ時の金利が適用されます。住宅ローン契約時に月をまたぐ場合は、想定していた金利よりも高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向が知りたい方はこちらをご覧ください。

デメリット③ 返済口座に楽天銀行以外を選ぶと金利が上がる

楽天銀行の住宅ローンを利用する際、返済口座に楽天銀行以外の金融機関を選ぶと金利が上乗せされてしまいます。

他の金融機関を返済口座に指定した場合は、年0.3%の金利が別途上乗せされます。

楽天銀行の口座をがなくても住宅ローンの申し込みは可能ですが、最優遇の金利が適用されるためには返済口座を楽天銀行にするのが必須といえるでしょう。

デメリット④ 対面での相談ができない

楽天銀行はネット銀行であるため、物理的な店舗が存在しません。そのため、対面での相談・契約ができないことに不安に感じる方もいるでしょう。

楽天銀行ではオンラインでのサポート体制が充実しています。しかし、ZoomやSkypeの操作に慣れていない方・直接対面で相談したい方には不便かもしれません。

デメリット⑤ 審査が厳しい

楽天銀行をはじめとするネット銀行は、一般的にメガバンクや地方銀行よりも審査が厳しいと言われています。

楽天銀行の住宅ローンについても、SNSなどで「事前審査には通ったのに本審査に落ちた」という口コミを見かけることがあります。

楽天銀行の住宅ローン申し込み条件は以下のとおりです。

楽天銀行の住宅ローン 申し込み条件(次の条件をすべて満たす個人のお客さま)

  • ● お借入時年齢65歳6ヶ月未満で、完済時年齢が満80歳未満のかた
  • ● 日本国籍を有するかた、または永住許可等を受けている外国人のかた
  • ● 日本国内に居住、住民登録をされているかたで住宅ローン契約時には日本国内にいるかた
  • ● 前年の年収が、申込人と連帯債務者合算で400万円以上であるかた
  • ● 本件借入とその他の借入金を合わせた全ての年間返済額の年収に占める割合が30~35%以下であるかた

年収や住宅ローン以外の借入金についての審査基準が厳しいので、審査に落ちた理由としてはこの2点が原因となっている可能性も考えられます。

審査に落ちる理由とその対策方法については、こちらの記事をご覧ください。

また、事前審査・本審査の流れ、必要書類などについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

6.まとめ

今回の記事では、楽天銀行の特徴、メリット・デメリットについて解説しました。

楽天銀行は、他の金融機関にはあまり見られない融資事務手数料の定額制を取り入れています。

諸費用が安く、支払い総額が抑えられる点が最大のメリットです。また、楽天ポイントが貯まりやすいのも嬉しいですね。

低金利の住宅ローンを提供している金融機関も多いですが、金利だけではなく初期費用や団信の内容なども比較し、申し込む前に返済シミュレーションをすることをおすすめします。

また、メリット・デメリットを把握して、総合的に判断するようにしましょう。

口コミサイトでの評判も参考にすると良いですが、ご家庭の状況・ご自身の条件に最も適した住宅ローンを契約するのがおすすめです。

以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向が知りたい方はこちらをご覧ください。

住宅ローンの金利推移について解説!今後の金利はどうなる?

住宅ローンの金利推移について解説をし、住宅ローンを借りるのに相応しいタイミングについてもお伝えします。

住宅ローンは低金利が続いていますが、マンション価格の高騰は続いています。
物件価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、2024年問題による建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。

マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

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このような動画などで情報収集をしつつ、最終的には資産価値の高いマンション購入を行い、リスクヘッジする事が重要ではないかと考えます。

例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「将来値下がりしないか心配。10年後に価格がいくらになるのか簡単に分かったら良いな」
  • ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」

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また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

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  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
  • ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」

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物件詳細ページの便利な活用方法は、下記の動画でさらに詳しくご説明しております。

「沖式マンション10年後予測」や「割安判定」は、会員であれば、無料で利用できます。

でもなぜ、住まいサーフィンに出来て、他のサイトには出来ないの?と疑問を持つかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。

住まいサーフィン独自の特徴

  • 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
  • 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している

しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。

住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。

ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。

無料会員登録するだけで、全ての情報が確認できリスクなく始められます。
退会も簡単に出来ますので、まずは気軽に登録して、マンション購入を成功させましょう!

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