編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

[第95号]今が旬!リノベーションの魅力をとことん探る:リノベーションの魅力(第5回)

2016年07月19日

自分リノベの魅力は、オリジナリティ!

では次に「リノベーション業者に依頼して、自分好みに作り込む」というパターンについてみてみましょう。

ライフスタイルに合わせてこだわりの住まいが出来る!

もしあなたが、自分の住みたい部屋の具体的なイメージを持っているなら、リノベーションを自分主導で行うという選択肢もおススメ。例えば、部屋の中央にキッチンを置きたい、広い収納スペースのある家にしたい、楽器を思い切り弾ける部屋がほしいなどなど。戸建てに比べてマンションは、構造的に取り除けない柱が少ないため、建物の構造上絶対に必要な柱や壁以外をすべて取り払うスケルトンと言われる工事で、劇的な変化をつけられるのです。自分主導で行うリノベーションの良いところ、それは何と言っても全てを自分流にできること。間取りを変える大規模な工事からドアノブ一つまで、こだわりたいと思えば、どんな場所でもとことんこだわることが出来ます。自分リノベをした人たちが口をそろえて言うこと、それは「家の隅々にまで愛着が沸く!」―そんな家が出来るということですね。

物件探しからスタート!

業者によっては、希望のエリアと予算を伝えると、物件探しからお手伝いしてくれる会社もあります。どんな中古マンションがリノベーションに適しているのか、エリアによってどんな特徴があるのか、中古物件のエキスパートからアドバイスを受けられるのは嬉しいですね。物件探しから工事終了まで、平均するとだいたい半年前後で完成物件に入居可能になるそうです。都心の一等地、表参道に住みたい!神宮前に住みたい!なんて希望も自分リノベ派には多いとか。外見は昔の団地風でお世辞にもキレイとは言えないけど、リノベーション前提ならありかも、と思わせてくれるマンションも多いようです。

リスクを抑えて、資産性の高い物件を

新築マンションは通常、最初の20年で価格が急カーブを描きながら下落していきます。そして20年を過ぎたあたりから、そのカーブがかなり緩やかになると言われています。つまり、築20年以降の物件は価格が大きく下がるリスクが少ないということ。そういう意味で低リスク資産、ということが出来ます。そこに魅力的なリノベーションを加えれば、価値はさらにアップするというわけ。もちろん、耐震性や給排水管の老朽化など建物自体に問題がないのかを調べることは大切です。
気になる予算ですが、お話しをお聞きした都内の会社では、水周りなどある程度決まったパターンのあるパッケージ型のリノベーションは60㎡で700万円くらいが目安で、スケルトンのリノベーションでは1000万円前後の予算で行っている人が多いそうです。エリアによって差はありますが、中古マンションとリノベーション費用を足しても、周辺の新築価格の6~7割だったというアンケート結果も。この割安感は魅力的ですね。

担当者と良い関係を築けるかがポイント

一方で、自分リノベの難しい点は、決めることが多いということかもしれません。壁紙一枚からお風呂の大きさまで、限られた時間の中で決めていかなくてはいけない。これはかなりのプレッシャーです。まずは、これを楽しみと思える心の余裕を持てるかどうかがポイントです。そしてリノベーションの過程においては思い通りにいかないこともたくさんあるはず。費用にも限りがありますし、全てに完璧なチョイスが出来るとは限りません。自分主導で行うリノベーションは営業担当やデザイナーと信頼関係を築いて、なんでも相談できる環境をつくれるかが勝負です。そして、様々な苦労を乗り越えたとき思うのは、自分たちの作った家への「愛着」なんですね!