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家を建てて後悔の嵐。
注文住宅は一から自分で設計するため、失敗することが多いです。
注文住宅購入者がどんなことで失敗しているのかチェックして、理想の家づくりに役立てましょう。
また、失敗しないための対策もご紹介しますので、注文住宅で後悔したくない方は是非ご一読ください。
1. 注文住宅を建てて後悔する理由
注文住宅では、何かしらの失敗や後悔をしている方がほとんどです。
なぜなら、多くの人にとって家づくりは初めての経験になります。家の知識がない人が多数でしょう。初めて見る図面を理解することは容易ではなく、図面から実際のサイズをイメージできないのは当然です。よって、完成した後に「思っていたのと違う!」と感じることは珍しいことでありません。
また、マイホーム購入では、建売住宅でも書類の準備や打合せなどに労力を使いますが、注文住宅はその比ではありません。自分でありとあらゆることを決めなければならないため、途中で疲れが出てきてしまうことも…。頭がパンクしてしまうと「まあこれでいいや」と妥協してしまったり、「ハウスメーカー担当者の言われるがままに選択」してしまうケースがあります。これは、家を建てて後悔してしまう原因です。
そして、「一生に一度の持ち家」という思いから、あれもこれもとオプションを付けてしまい、予算オーバーしてしまうことが多いです。マイホーム購入では、普段目にする買い物の金額とは桁が大きく異なります。そのため金銭感覚が麻痺してしまうことがあるのです。住んでみてから、月々の住宅ローン返済が高額にならないように注意が必要です。
では、注文住宅で実際にどんなことで後悔するのか細かく解説していきます。
家を建てて後悔事例①間取り
注文住宅で最も多い後悔は「間取り」です。間取りは部屋数や部屋の広さだけでなく、窓の位置、クローゼットのサイズ、バルコニーのサイズ、トイレの位置・吹き抜けなどさまざまです。例えば、下記のようなことで後悔してしまいます。
部屋が足りない
子供が増えて、全員分の子供部屋を用意できないことに後悔してしまうケース
窓の位置
窓を多く作りすぎて、プライバシーが守れない・夏場の日差しが暑いといった後悔をしてしまうケース
吹き抜け
吹き抜けを作ったことで温かさが逃げてしまい、冬場は信じられないほどリビングが寒いと後悔してしまうケース
トイレの位置
リビングや玄関から見えるトイレは眺めの良いものではなく、臭いが気になり後悔するケース
狭いバルコニー
花粉アレルギー対策で乾燥機で洗濯物を乾かす家庭が増えているため、狭いバルコニーは必要なかったと後悔するケース
デッドスペースのあるウォークインクローゼット
うまく空間を使えないくらいなら、普通のクローゼットにするんだったと後悔するケース
家を建てて後悔事例②金銭面
金銭的負担を感じる方も多いです。注文住宅購入時には払っていけると思い契約しても、実際に住み始めてから住宅ローンが負担になるケースや、購入後に収入が減り生活が苦しくなることがあります。家を建ててから後悔しないように、マイホーム購入後に余裕で支払いができる住宅ローン返済額なのか冷静に判断しましょう。
理想の家が欲しくてオプションをつけすぎた
オプションを追加することで高額な注文住宅になり、後悔するケース
月々の住宅ローンの支払いが苦しい
購入時には払えると思っていたのに、実際に生活してみると負担が大きく後悔するケース
収入が減ってしまった
給料が減ってしまった、または妊娠・出産で思うように働けなくなり支払いが苦しくなるケース
光熱費が上がった
広い部屋、部屋数が増えることで光熱費が上がり、生活費が高くなってしまい後悔するケース
固定資産税が負担
賃貸住宅にはなかった税金の支払いがある。家が広ければ広いほど金額が高くなるので、支払いが負担になるケース
修繕費用が負担
マイホームの修繕は自己負担。10年ほどすると建物が劣化するので、高額な修繕費やメンテナンス代が負担になるケース
家を建てて後悔事例③業者
ハウスメーカー業者との相性が悪いと、家を建てて失敗することがあります。安いハウスメーカーを選んだことで「安かろう悪かろう」を身に染みて感じ、後悔する方もいます。
知り合いの業者に依頼した
今後の関係を心配して言いたいことを言えず、完璧な理想の家ができずに後悔するケース
安いハウスメーカーを選んだ
材質が悪く劣化しやすかったり、アフターフォローが手厚くなく、高い修繕費がかかってしまい後悔するケース
自分の希望が家に反映されない
業者と自分との間で家のイメージがうまく伝わらず、失敗するケース
巧みな営業トーク
ハウスメーカーの営業トークに負けて、予算をオーバーする家になってしまい後悔するケース
家を建てて後悔事例④外回り
建物に気を取られて、外回りをこだわりなく作ってしまい後悔することがあります。費用は、建物だけではなく外回りにもかかることを忘れずに、資金計画を立てなければいけません。将来の生活や家族構成をよく考えて、駐車場のスペースを確保することが大切です。
駐車場が狭い
家族が増えてファミリーカーに買い替えたいのに、十分なスペースがなく買い替えられないケース
駐車台数が少ない
車がもう一台必要になったのにスペースがない。来客用の駐車場がなく、来客に路駐させてしまい後悔するケース
広い庭
広い庭は管理に苦労する。草取りや害虫に悩まされることも。庭を小さくして、駐車場にすれば良かったと後悔するケース
家を建てて後悔事例⑤建材・設備
見た目のオシャレさで選び、設備や建物の材質で後悔することがあります。設備や材質にもメリット・デメリットがあることを理解して選択しましょう。
キッチンの高さが合わない
身長とキッチンの高さが合わないと腰を痛める原因に。日々の家事が苦痛になるケース
キッチンが丸見え
オシャレなアイランドキッチンを選んだことで、いつも綺麗にしておかなければいけないストレスから後悔するケース
流行に乗ってしまった
流行りの設備やインテリアを選んだが、使いにくくて後悔したり、流行りはいつか終わるので後から後悔するケース
コンセントの位置が悪い
ここにコンセントがあれば!と悔しい思いをする。コンセントが足りずに延長コードが目立つ家を建てて後悔するケース
汚れて見える材質を選んだ
木造感のある無垢な材質を選び、傷がつきやすく後悔したり、オシャレな白のフローリングを選んだことで埃や落ちた髪が目立ち後悔するケース
床暖房がいらなかった
床暖房は光熱費が高く、メンテナンス代が高額。滅多に床暖房を使用しないことで後悔するケース
家を建てて後悔事例⑥環境・ご近所
家の設計に集中してしまい、環境やご近所の様子の確認不足で後悔することがあります。注文住宅を建ててしまうと引っ越すことは難しいでしょう。理想の家が完成したとしても、環境が悪いと夢のマイホームが台無しになります。
人間関係で苦労する
ご近所にトラブルメーカーがいて後悔するケース。今まで問題がない地域だとしても、自分自身が近所の住民と合わないケースも
自治会が苦痛
地域によって自治会の雰囲気も活動内容もさまざま。自治会が自分に合わずに後悔するケース
保育園や学校が遠い
家の近くに空きのある保育園がなかったり、子供がいざ学校に行く年齢になってから学校が遠いことに気づき後悔するケース
利便性が悪い
毎日の生活に支障あり。生活利便性、交通利便性の良くない場所に戸建てを建てて、車が使えなくなった時に後悔するケース
このように、注文住宅で後悔する点は多くあります。次に、実際に後悔している実体験談をチェックしていきましょう。
2. リアルな失敗実体験談
ここからは、注文住宅を実際に建てて、失敗・後悔している体験談をご紹介していきます。理想の家づくりの参考にしてみてください。
リアルな失敗実体験談①部屋が狭く、窓が足りないマイホームを建てて後悔
「家は3回建てて理想の家になる」と言われているように、全てを自分で設計する注文住宅では、部屋の大きさや窓の位置など失敗しがちです。
40代前半 男性 注文住宅のため自分で設計を考えましたが、寝室をあと1m2くらい大きく作っていれば自分のパソコン机を置けたのに、と後悔しています。また、トイレ、洗面台に行く通路に窓を作らなかったことも失敗でした。昼間でも暗くて明かりをつけなくてはなりません。>>この体験談を見る
リアルな失敗実体験談②理想と違うテイストのマイホームを建てて後悔
夫婦のイメージする家に相違があったり、設計している途中で理想の家の方向性がブレてしまった場合、統一性のないマイホームになってしまうことがあります。また、ハウスメーカー担当者との相性が良くない場合も理想の家にならないことがあります。
40代前半 男性 当初思い描いていたテイストとは違う雰囲気の内装になってしまったことです。私はログハウス系のテイストを望んでいたのですが、妻の希望もあり「白い家」をコンセプトに、白の塗り壁や壁紙を中心に選択しました。打ち合わせをしているなかで、妻のコンセプトともテイストが変わってきたように感じたのですが、それまでがんばってきた気持ちが強く、ハウスメーカーを変えることができませんでした。結局、中途半端なコンセプトの家が出来上がってしまいました。>>この体験談を見る
リアルな失敗実体験談③図面を見てもサイズ感がわからない
図面を見てもサイズ感を想像することが難しいため、確認を怠り、失敗してしまうケースがあります。注文住宅は、設計図の確認不足が失敗に繋がります。
30代後半 男性 特に希望を出さないでいたら、浴室の窓がすごく大きな窓になっていました。素人が図面を見てもサイズ感がわからず、出来てから驚きました。また外構部分では、正門以外にも駐車場から直接家に入るための階段を作れば便利だったな、と思いました。>>この体験談を見る
リアルな失敗実体験談④土地の下見をしなくて後悔
土地の購入前に現地を下見しなかったことで後悔している声があります。購入前に実際に足を運んで住みやすい土地なのか、家を建てやすい土地なのか確認しましょう。
20代後半 男性 失敗したと感じた事は、土地の形がいびつで、駐車場に車を最高で5台は止められると思っていたのですが、4台しか止められなかった事。子供が2人いるので、将来の事を考えると4台で十分なのですが、来客用の駐車スペースがないので、土地を購入する前に下見をしておけば良かったと感じました。>>この体験談を見る
住まいサーフィンでは、新築一戸建て購入者の後悔・失敗体験談を毎月公開しています。他の購入者さんがどんなことで後悔しているのか、もっと知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
次に、自分はこんな風に後悔したくない!という方に向けて、失敗しないための対策をご紹介します。しっかりチェックしておきましょう。
3. 家を建てて失敗しないための対策
決めることが多すぎて後悔することが多い注文住宅。一体何に気をつければ失敗しないのか、不安になりますよね。
家を建てて失敗しないように、下記の対策チェックして、マイホーム購入を成功させましょう。
対策①家族のマイホームの理想を明確にイメージすること
まずは、理想の家のイメージを明確に持つことが最も重要です。また、その際に家族との意見を統一させてイメージを共有しておくことも大切です。打ち合わせがスムーズに進みます。注文住宅の選択肢は星の数ほどあります。設計中に理想の家のイメージがブレないように気を付けましょう。
そして流行に乗りすぎないことも大切です。流行はいつか終わり、新しいものが流行りだします。月日が経ってから、流行遅れのマイホームを見て後悔するかもしれません。
見た目だけではなく、住みやすい家づくりを意識することが大切です。生活動線と家事動線を入念にイメージして、お気に入りの家を作り上げましょう。
対策②家の知識をつけておくこと
家の知識が不十分なまま設計すると、マイホーム完成後に「もっとこんな間取りにすれば良かった!」「もっと機能性の良い設備があったの?!」などと後悔することに繋がります。家を建てて失敗しないように、ハウスメーカー側から提供されるものばかりでなく、自分自身でもどんな家の選択肢があるのか調査しておきましょう。
対策③自分に合った業者を選ぶこと
ハウスメーカーとの相性は、注文住宅を建てることにおいて非常に重要なポイントです。1社だけで決めるのではなく、複数のハウスメーカーに足を運び、複数の業者を比較しましょう。さまざまなモデルハウスを見学し、施工例をチェックしましょう。
また、営業トークにより予算を引き上げようとする業者もいます。最初に予算を聞かれたときは、本当の予算からマイナス数百万円ほど引いた金額を最初に伝えましょう。
対策④細部まで入念にチェックすること
確認不足は、後悔に繋がってしまいます。「きっとこうしてくれているだろう」とハウスメーカーに期待することは危険です。後悔談の中にも、確認を怠ったために、リモコン式タッチキーの玄関扉になるはずが、完成した後ではカードキーになっていたという失敗談もありました。業者に自分の要望がしっかりと伝わっていないケースは十分にあります。自分の要望がきちんと反映されているのか、細部まで入念にチェックしましょう。
対策⑤優先順位をつけること
理想を全て叶える家は、残念ながら価格も高額になってしまいます。購入資金に制限がある場合は、希望の優先順位を決めておきましょう。また、夫婦や家族で希望はそれぞれ異なることがあるので「絶対に譲れないこと」「資金に余裕があればしたいこと」に分類し、設計を進めましょう。
対策⑥購入後の生活をイメージすること
家の設計においても、生活に関わる金銭面においても、イメージ不足は失敗する原因です。動線がスムーズか、家から買い物施設までの距離は近いか、収入が減っても支払っていける金額なのか、実際の生活や将来の生活を想像して家を建てましょう。買ってしまったら最後、払い続けるしかない住宅ローンに苦しまないように、さまざま生活パターンをシミュレーションして計画的に家を建ててください。
対策⑦妥協しないこと
注文住宅では、何度も重ねられる打合せに疲れが出てしまい、途中で投げ出したくなる感情が出てきてしまうことがあります。そこで「もうこれでいいや」と投げやりになると、後悔する家が出来てしまいます。疲れてしまった時は、一旦家のことは忘れて「リフレッシュ期間」を作り、気分転換がおすすめです。気分転換後には、気分を入れ替えて理想の家づくりに力を入れていきましょう。
そして、妥協しない家を作ることは、オプションをどんどん追加していくことだけではありません。予算内でどれだけ理想に合った家が作れるのか考え、優先度の低い部分をコスト削減するなどして、自分の希望を叶えることが「理想の家」を作る近道です。諦めずにご夫婦で協力してマイホーム購入を成功させましょう。
対策⑧土地に価値がある場所に家を建てること
戸建てはどんな豪華な建物を建てても、豪華にリフォームをしても約22年で資産価値がゼロになってしまいます。そこで大切なのが「土地の価値」です。戸建ては「土地が全て」といっても過言ではありません。マイホームを資産として考える方は、立地には十分に気を付けましょう。
戸建ての資産価値が気になる方は、ぜひこちらの記事をご一読ください。戸建てを新築で購入する際のポイントを解説しています。
最後に、「高いお金を支払ってまで、こんなに後悔なんてしたくない」という方に、注文住宅以外の選択肢をご紹介します。
4. 実は、注文住宅よりも○○住宅がおすすめ
これまでの注文住宅の後悔理由や失敗体験談から「こんなに後悔することが多いのは嫌だな…」や「決めることが多くて失敗しそう…」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、建売住宅(分譲戸建て)もおすすめの選択肢です。
実は、注文住宅よりも建売住宅(分譲住宅)がおすすめな理由
ここからは注文住宅よりも建売住宅がおすすめな理由を紹介します。
決めることが注文住宅よりも少ない
建売住宅は、ある程度多くの人が暮らしやすい設計になっていてるので、自分で決めることが少ないです。窓の大きさ・数など、何から何まで設計する必要もありません。また、注文住宅では自分に合っている生活動線や家事動線なのか想像することしかできませんが、建売住宅では内覧時に実際に確認することが可能です。
何から何まで自分で決めなければいけないことにストレスを感じる方は、建売住宅を選ぶことも悪くないでしょう。
注文住宅よりも建物が安いので土地にお金をかけられる
建売住宅は注文住宅よりも建物代が安く済むので、その分「土地代」にお金をかけることができます。
よって、注文住宅よりも好立地に家を買うことが可能です。
不動産の資産価値とは立地の良さで決まります。立地の良い家は需要が下がりにくく、値下がりしにくいです。
注文住宅よりも資産価値が高い家を持つことができるでしょう。
建売住宅は注文住宅よりも売却しやすい
建売住宅には、注文住宅よりも優れたメリットがあります。
それは「建売住宅は注文住宅よりも売却しやすい」という点です。
マイホーム建設時には想像していなかった転機が、人生には起こることがあります。突然の転勤・離婚・介護など、いざ家を売らなければいけなくなった際に、注文住宅は売りにくいです。なぜなら、注文住宅は家主のライフスタイルに合った間取りに設計されており、家主にとっては生活のしやすい家でも、それが多くの人のライフスタイルに合致するとは限らないからです。
一方、建売住宅は多くの人の生活スタイルに合うように設計されています。よって多くの人からの需要が見込まれます。
注文住宅で後悔するよりも、建売住宅を購入することも選択肢の一つとなることでしょう。
マイホームは資産です。いざという時にあなたの人生の足枷にならない、安心なマイホームを購入することをおすすめします。
5. まとめ
今回は、注文住宅での失敗実体験談と後悔しないための対策を紹介しました。マイホーム購入の参考になりましたでしょうか?
注文住宅を購入するときには、図面を見てイメージするしかなく、実際に暮らしてみるとギャップを感じてショックを受けてしまうかもしれません。
金銭面も同様に、実際に生活してから「こんなに支払いがあるのか」と驚くことになるかもしれません。
そのようなことにならないように、できる限りしっかりシミュレーションしましょう。
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