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「自由保育」や「一斉保育」という言葉を聞いたことがありますか?
幼稚園や保育園では、それぞれの方針やカリキュラム、保育法に沿って保育をしていきます。
自由保育と一斉保育は、保育法の種類のことです。
それぞれ、どのようなイメージがありますか?
特徴やメリット・デメリットを知りたいという方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、あまり知られていない自由保育と一斉保育について解説します。
目次
1.保育園や幼稚園における「自由保育」と「一斉保育」って何?
まず最初に自由保育と一斉保育とは何か見ていきましょう。
自由保育とは
自由保育とは、子どもを主体として一人一人を尊重し、保育内容は生活や遊びを通して決まっていく保育法です。
そのため、その日何をして過ごすのかは、先生と子どもが相談をしながら決定します。
子どもを自由に遊ばせる保育法ですが、先生が様々なヒントを出したり選択肢を与えたりすることで、考える力や自主性が身につくと言われています。
子どもが自由に遊ぶためにも幼稚園や保育園での環境設定が重要となるので、園の特色が出やすいのも特徴です。
一斉保育(設定保育)とは
自由保育の対照となるのが、一斉保育です。
設定保育とも呼ばれています。
一斉保育は、先生が決めた指導案や月案・週案など園のカリキュラムに基づいて計画がされて、それに沿って子どもたちが一斉に同じ活動をする保育法です。
そのため、1日の流れはだいたい決まっていることが多いです。
一斉保育の保育内容は、例えば下記が挙げられます。
- ・ 外遊び
- ・ お絵描き
- ・ 粘土遊び
- ・ 製作
- ・ リトミック
また、園によっては字の読み書きなどで教材を使用することもあります。
一斉保育は多くの園で取り入れられていますが、一斉保育の中に自由保育を取り入れる園もあるそうです。
2.自由保育と一斉保育の違いやメリット・デメリットは?
自由保育と一斉保育は対照的な保育法ですが、具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
先生と子どもの関わり方
それぞれ園の方針にもよると思いますが、自由保育と一斉保育では、保育内容だけでなく先生と子どもたちとの関わり方も異なってきます。
自由保育の場合
自由保育においては、子どもが自分たちで遊びを考えたり、子ども同士でコミュニケーションをとったりすることが重要視されます。
そこで先生たちは、自由に遊ぶための環境作りや、上手く遊びに発展できるようなお手伝いをします。
そして、時にはヒントを教えるなどして子どもたちを見守っています。
自由保育といっても時間やできることには限りはあるので、決められた時間・場所の中で、子ども同士で考えたり先生と相談したりしながら、遊びを発展させて1日を過ごします。
中には自分から声を掛けられずに取り残されてしまう子や、お友達同士で遊びたいことが異なって喧嘩になる子もいます。
その時は見守っていた先生が中間に入り、どうしたら良いのかヒントをくれるでしょう。
先生は子どもたちの関わりを見守りつつ、何かあったときにはすぐに介入できるように準備をしていますので、安心してくださいね。
一斉保育の場合
一斉保育は保育内容が決まっているので、クラスのみんなで同じことを行います。
子どもとしては、「今日は何をやるんだろう?」と想像しながら取り組むことになります。
先生はその時の季節や行事、子どもの発達に合わせて遊びや季節の製作をカリキュラムに組んでいます。
例えば、3月3日のひな祭りや5月5日のこどもの日が近ければ、ひな人形やこいのぼりの製作をするでしょう。
運動会の後には、運動会で印象に残ったことや楽しかったことを絵に描くこともあります。
印象に残ったことや楽しかったことであれば、みんな同じ絵になるわけではなく、それぞれの個性を引き出して絵を描くことができますね。
苦手なことに取り組んでいる子に対して、先生は必要な時には手伝ってくれたり、ヒントをくれたりするかもしれません。
筆者は一斉保育の園で働いていたことがあるので、他にも園ではどのような保育をしていたのか具体的にご紹介します。
例えば、「外で飛ばす飛行機を作る」という目的を設定されて、自分で色や形を考えながら飛行機を作って完成したら外で飛ばすという製作もあります。
子どもは様々な発想をしながら楽しく製作に取り組みます。
なお、発達や年齢に合わせて製作の難易度は上がっていきます。
最初は先生が用意した折り紙をのりで好きに貼るだけですが、慣れてきたら自分ではさみを使って折り紙を好きな形に切ってのりで貼り、さらにそこへ好きな絵を描いていきます。
製作が早くできた子は、周りの友達に教えたり、先生のお手伝いをしてくれたりするかもしれませんね。
それもひとつの成長でしょう。
みんなと一斉に取り組むカリキュラムでも、クラスによって個性が出てくるので、それぞれの色が出て面白いですよ。
このように基本的には何でも一斉に取り組むので、早くできる子と時間がかかってしまう子、先生の説明通りにできていない子などさまざまです。
先生は様子を見ていればすぐに分かるので、その子に合った声掛けをしながら物事を進めていきます。
それぞれのメリットやデメリット
次に、自由保育と一斉保育のメリットやデメリットについてご説明します。
自由保育
自由保育は、どんな遊びをするか、どこで誰と遊ぶか、遊ぶためには何が必要かなどを自分たちで想像力を働かせて考えながら決めていきます。
そのため、考える力や自主性、想像力、集中力が伸びると言われています。
また、自分の興味があることや好きなことを見つけるチャンスにも繋がり、特定の分野を伸ばすことができるのもメリットです。
一斉保育では先生がグループを決めることが多いですが、自由保育は自分で遊ぶ人を決めることができるので、自分で友達を誘ったり、時には友達とぶつかったりしながら、人間関係も学べます。
子どもたちは様々なことを自分で考えることができるので、良い意味で自分が苦手とすることを無理してやる必要がなく、のびのびと毎日楽しく過ごすことができます。
逆に言えば、苦手分野を避けてしまうことになるので、行動や興味が偏りがちになってしまう恐れがあります。
基本的に好きな遊びをして過ごすので、就学の際に園で過ごした環境とのギャップに苦しんでしまうというケースもあるそうです。
自由保育はどこまでが自由で良いのか決まっていないと、学年が小さい子どもたちは危険なことをしてしまうこともあるので、きっちりとルールが決まっていないといけませんね。
また、自由保育で気を付けなければならないのが、「子どもたちを好きに遊ばせるだけ」にならないようにすることです。
自由の限度やルール、友だちと関わらずに一人で遊び続けてしまう子への対応方法など、気になることは見学時に園へ確認してみましょう。
一斉保育
先ほどもご説明したように、一斉保育は1日の流れが決まっているので、先生もその流れに沿って保育していきます。
みんな同じことに取り組むので、おもちゃを使ったり製作したりして、平等な保育を受けられます。
グループもだいたい決まっていることが多いので、クラスで何かをするときにも取り残されてしまう子は少ないでしょう。
園にもよりますが、製作するときはクラスのみんなで先生の話を聞き、一斉に同じものを作っていきます。
リトミックであれば、ピアノの音に合わせてみんなで動物の動きをしたり、リズムに合わせて体を動かしたりします。
このように、今が何をする時間か明確に決まっています。
座っていなければならない時間、製作する時間、自由にしていい時間など、メリハリを持って1日を過ごすことができます。
小学校へ入る前に、集団行動に必要な社会性が身に付くというのもメリットです。
幼稚園や保育園を卒業し、就学するにあたってもスムーズに馴染んでいけるでしょう。
デメリットとしては、カリキュラムが組まれていることによって、苦手なことにも取り組まなければならないことが挙げられます。
しかし、苦手なことも先生に手伝ってもらったり友達の真似をしたりして続けていくうちに、一人でできるようになります。
苦手を克服することが今後の成長には必要な場合もありますし、何よりできなかったことができるようになることは、子どもにとっての自信に繋がります。
また、一斉保育は先生の指示に従って行動することが多いため、自主性が伸びにくいと言われています。
園の方針によっては、一斉保育の中に自由保育を取り入れている園もあるようです。
1日の保育やカリキュラムの中で、自主性を引き出すような遊びなどが入ると、集団行動の中でルールを守りつつ、自主的に活動する姿勢を身に付けられるでしょう。
そして、遊びでも製作でも自由に発想する力が大事になるので、何もかも先生が決めてしまうのではなく、時には子どもに考えさせ、自由に何かを製作したり、リトミックを自由に楽しんだりする時間を設けると、一斉保育で見落としがちな力も身に付けることができますね。
3.まとめ
今回は自由保育と一斉保育について解説しましたが、いかがでしたか?
自由保育にも一斉保育にもそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらの保育法で幼稚園や保育園にお子さんを入れたいかは、おうちの人の好みによります。
両方を取り入れている園もあるので、園見学などに行った際に「この園の保育法は何ですか?」などと聞くと教えてもらえるでしょう。
園によっては、先生の服装も自由なことがあり、ワンピースやレースなど私服で勤務している先生がいる園もあります。
自由保育といってもどこまで自由かは園によって異なります。
園見学へ行って雰囲気や保育法、方針などを把握し、ぜひ通わせたいと思える園に入園できるといいですね。
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